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かもめニュース

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2017年度〜2021年度

2021年度vol23

海だ!かめ組の夏だ!第1弾!

海かもめ生活が始まってあっという間に一カ月がたちました。最近は暑くて暑くて海に入りっぱなしの日々です。海かもめの始まり~今のかめ組の様子をお知らせします!!

<仲間と力を合わせて>

6月後半の海に入るにはまだ少し肌寒い時期に砂浜で遊んでいると夕悟が「(絵本に出てくる)トロルになってあそぼっかな~」とつぶやいていたのを聞き、夏帆「いいねいいね!トロルってどこに住んでるんだった?」と返すと傍で聞いていた歩雅が「橋の下に住んでる!それでがらがらどんがその橋を渡るのさ。」周りにいた子も「橋のとこからうわ~~ってくるんだよね」「俺はおおきいやぎになるわ」とだんだんがらがらどん話が盛り上がってくる中「橋つくりたい!」と湊都。ちょうど傍に小さい山が2つあったのでそれを大きくし、海かもめにある木材で橋を渡してみようということになりました。「どうやって大きくする?」というとスコップを持ってきたみこと。それを見てみんなもスコップを持ってきてがらがらどんの橋づくり開始!スコップでの山づくりグループとコンテナに砂を入れて山を大きくするグループの2グループに分かれました。
 スコップグループがせっせと山を作っている傍ら、コンテナグループの夕悟、こころ、心実はなにやら苦戦している様子…。よく見ているとコンテナを倒し、底を3人で押しながらブルドーザーのようにして砂を中に入れている最中でした。1人がコンテナの前に回ってあとの2人が押す係です。「よいしょ~~~~」「う~~~ん」ともちろん砂の上は滑らないのでブルドーザーのように砂はうまく入りません。役割を交代しながら地道に砂を入れているとふと違うところに気を取られたこころがそちらの方へ行ってしまいました。3人でも大変なのに、2人になってしまったコンテナグループ。少しの間2人でやっていましたが、次は夕悟が違う方へ気を取られてしまい、いなくなってしまったのです。なんと1人取り残されてしまった心実…!さあどうするかな?と見ていると心実「ゆうごーーーー!!やるよーーーー!」とめいっぱいの声で夕悟を呼び始めました。
 夕悟もその声に気づきおっといけないいけないといった様子でやってきてまた2人で開始。少し砂が入って来たのでさっきよりも重たいコンテナ、そううまくはいきません。すると今度は夕悟「やっぱりこころもいなきゃダメだ!こころ来て~!!」とさっきまで参加していたこころを呼んできました。そして先ほどと同じく3人で再開。やっぱり3人だと進み具合がちがいます。そして砂が溜まった!と思ったら次はスコップチームが頑張って作っていた山の上に砂を運ばなければなりません。3人でははこぶのにとても時間がかかりそう…。「誰か手伝って~~~!!」と夕悟が呼ぶと、力自慢の俺に任せとけと言わんばかりにやってきた大喜。先ほどの声に気付いてひかりがやってきて…2人、3人と増え、合計で6人ほどに。やっとの思いで山へ砂を積み上げることができました!!「やった~」「みんなで力合わせたらできたね」そんな声も聞こえてきました。達成感を感じたようです。積み上げるまでにかかった時間は約20分、よく頑張ったね~!
 そんな努力があり、高くなった2つの山に橋を渡して、がらがらどんごっこはじまりはじまり~!緋文「ふみやが大きいヤギで、中くらいのヤギは緋文ね。」となんだか役割も自分の中で決めているよう。気づけばみんな橋に乗りたくて乗りたくて肝心のトロルが不在。そこで言い出しっぺの夕悟がトロルになり、ヤギの恰好で(ハイハイの形)渡る子、座りながら渡る子、「早く行って~」と那帆、「俺は大きいヤギのがらがらどんだ~~!!」と叫ぶ歩雅、「ちゃんとヤギになるんだって!!」と他の子に指導している子、「自分はこうしたい!」と言い合いをしている子、などなど劇ごっこ…?とまではいかないけれどなんだか楽しそう。後日、その山を使って障害物競争をしたり、端と端から進んでジャンケンをしたり、がらがらどんごっこだけではない遊びにと発展していきました。1人ではできないけどみんなでならできる、みんなの力と知恵を合わせれば高い山だってできるし、重たいコンテナだって運べます。仲間関係を深め、仲間と遊ぶのが楽しい!!力を合わせればなんだって出来るぞ!と今のかめ組には遊びを通してもっともっと感じていって欲しいなと思っています。

<海って面白い!!>

 海での遊びは砂浜だけじゃない!もちろん水中にも楽しいことがたくさんありますよね。海生活が初めての空は初日「海行きたくない…」とぼそり。しかし、いざ海を目の前にするといてもたってもいられないといった様子でバシャー―ン!!大人が何も言わなくても自ら入り、さっそくワニ泳ぎ。少し声を掛けると顔もすぐにつけられるようになり、既に泳げていた子たちに刺激され今では長く泳ぐことだってへっちゃらに。最近はエビ釣りが楽しいようで「エビつれた~!!」と満面の笑み。ね!海って面白いでしょ~?
最初は海に入ることを躊躇していた栞菜。気づけば海から離れたところにちょこんと座っていることもしばしば。それでも大人が誘ったり、友達が誘ったりしているうちに自ら入ってくるようになりました。そんな時バシャバシャと泳ぐかめの子を見て、「自分もやりたい」とまずは顔をつけるところから始まり、ワニ泳ぎ、ビート板泳ぎ、大人に励まされながら挑戦していきました。そして最後には自分で浮き、顔をつけて泳いだのです!!「泳げた…!」と嬉しそうな栞菜、そのあとに「海って面白い!」と満面な笑顔。そんな言葉が聞けて大人も嬉しい!!今では長く泳いだり、花心と手をつないで泳ぐ栞菜です。
 ある日、髙川がみんなを集め年長の啓佳と莉唯が息継ぎをする姿を披露しました。するとそれに刺激されたかめの何人かは黙っちゃいられない!!といった様子で自分たちも見様見真似で息継ぎをし始めたのです。初めて見た時は、「おぼれてる!?!?」とドキッとしたのですが、一生懸命顔を上げていたんですね。顔は上げても“息を吸う”ということが難しいようで口をギュッと堅く閉じたままの子、「パッ!パッ!」と声だけ出しているなどなど…最近は形になってきて、次は何回も息継ぎをしたい!と挑戦している最中です。
目の前に憧れの存在がいること、それが刺激となり、自ら1つ上の目標を持って達成した時の喜びが自信となりまた目標へと向かっていく、1人1人目標は違えど、それに向かって「やってみたい」「○○のようになりたい」と挑戦する姿はすごく生き生きしているように感じます。残りも1ヶ月とちょっとですが「海って面白い!」が子どもたちから聞けるように一緒に海を楽しみたいと思います!

(湊 記)