食育について
味覚を楽しむことは「食の喜び」
かもめ保育園の給食やおやつは、咀嚼(そしゃく-噛んで飲み込む)という行為をとても大切にしています。これは脳の発達とも深いつながりがあります。
噛むことは顔面の筋肉をすべて動かします。これにより血流がよくなり、脳に多くの血液が送られます。脳は活性化されホルモンの分泌が多くなります。たくさん噛むことにより分泌されるだ液には、免疫物質が豊富に含まれ、それが虫歯予防・風邪予防・殺菌作用につながります。また、よく噛むことは免疫作用にとどまらず、幼年期の骨格づくりに大いに貢献します。
歯ごたえを通して味覚を楽しむことは「食の喜び」です。そして食べることは健康な体を維持・発達させるために欠かすことのできない大きな柱の一つです。ですから、心の通った食べ物をおいしく食べることが子どもの成長にとって必要不可欠になってきます。かもめ保育園では食事を作るにあたって以下の点に気をつけています。
給食開始以来、献立の「一汁三菜」、食材の「20品目以上」は堅持しています。
・一日30品目の食品を。
・繊維質・歯ごたえのある食べ物を。
・味は塩分、甘味を抑えて薄味にし、素材そのものの味を大切に。
・食事時間を一定に。
「除去について」
何でも食べて免疫力をアップさせることで健康な体を作ることを基本に考えています。アレルギーなどで「除去」が必要な場合は、医師の診断書をもとに、親と担任と栄養士との話し合いの中で考えていきます。
活動意欲は食事と「二人三脚」
食欲の少ない子には思い切り盛りつけを少なくし、”完食できた!”、”お代わりできる!”という満足感を覚えさせ、”もっと食べたい”という気持ちを起こさせるようにしています。
最初、食べ物に興味を示さず、ご飯粒を一粒ずつやっとの思いで口に入れている子が、次第に食べる量を増やし、時間もかからなくなり、終いにはお代わりもする。そういうことがよくあります。その子たちを見ていると、食欲が出てくると同時に、遊びが活発になり、友だち関係も豊かになってくるのがわかります。食事が子どもの意欲に関係していることを実感し、併せて保育に占める給食の重要性を認識する時でもあります。