2006年度 Vol38
かもめ保育園保護者と職員の会
食の学習会でたくさんのことを学びました!
10月28日(土)に、『喜んで食べる子に~「おいしいね!」食べることに喜びを感じられる子~』をテーマに学習会が開催されました。
朝から食欲をそそるいい香りが立ちこめ、一同落ち着かない中(!?)給食の人気メニューの試食で学習会がスタート。子どもたちに魚料理を好きになってもらいたいとの願いのこもった「しめさばのカリッとオーブン焼き」「鮭のクリームソース」、旬の新鮮食材を利用した「レンコンの梅マヨネーズ和え」の3品が紹介されました。
「焼く」「煮る」など、定番の調理方法だけではなく、洋風の味付けでいただく魚料理、梅干しとマヨネーズの取り合わせなど、バラエティに富んだかもめの給食を堪能することができました。
みんなおなかいっぱい!!
堀内さんからメニュー紹介
玉手箱のフタが開けられて…
スライドで学習
引き続き、ズラーッと並んだお弁当をみんなでのぞいて、交流しました。栄養のバランスも考えられ、おいしそうなお弁当の数々に、結局味見が始まり、おすすめメニューの紹介などでみなさん盛り上がっていました。
その後、今月の献立からということで、年長とあさり組の給食の写真を並べてスライドで見ていきました。分量もずいぶん違い、年齢ごとの子どもの食事量を考える上で、参考になったのではないでしょうか。
資料の説明の後、全体で交流し、食についての多くの意見や感想が話し合われました。
- 子どもが小学校に入学して、主食が多くて野菜の少ない給食や、学童保育で出るたくさんの駄菓子など、驚くことがたくさんあった。かもめの給食のありがたみを感じた。
- 小学校高学年になった子どもが、自分で採ってきたフキや栗を熱中してむいている姿を見て、かもめで培われた食習慣が根付いているのだと感じた。
- かもめでは食事の前に水を飲む習慣を付けている。水は老廃物の排泄を助けるなど、身体にとって大切だと考えている。牛乳ではタンパク質が多く、水の代用にはならない。
- 「食は文化」というが、行事の時に食器を特別なものに変えてみるなどの工夫で、家庭の味が子どもの心に伝わっていくのではないか。
- 家族で食卓を囲む工夫を各家庭でしている。父親の帰宅が遅い家では、朝食の時間を合わせたり、子ども自身が椅子を運んで座る場所を決めるなど、楽しく食事に向かう工夫も色々ある。
- 足が床に付く状態で食事をすると、かむ力や脳の発達を促したり、食事への集中力を高めるようだ。
給食担当の堀内さんからは、子どもたちが「今日の給食はなーに?」とのぞいていく、家庭的な給食室でのエピソードを紹介してもらいました。かもめでは子どもたちがお皿やお椀を取りに行きますが、「おたま」などの用具の名前を知らない子も見られるようです。食事をするためにどんな道具が必要かを知っている子は、自分から取りに行くことができて食事の準備もスムーズに進むようです。家庭でも少しずつ伝えてあげたいですね。
また、普段の献立のレパートリーが増えそうなアドバイスをたくさんいただきました。
◆和え物のバリエーションあれこれ
のり、のりの佃煮、梅干し、ゆかり、なめたけ、納豆、たらこ、しらす、大根おろし
味噌マヨネーズ、ケチャップ+ポン酢
◆肉じゃがのバリエーション
ベーコン、バター、コンソメを使って→洋風に
ごま油、オイスターソース、みりんで→中華風に
◆タレの作り置きでスピード調理
醤油だれ→生姜焼き(+生姜)、めんつゆ(+だし汁)
味噌だれ→魚の味噌漬け、ドレッシング(+酢)、ゆで卵を漬け込む
食事を作って食べることの大切さに始まり、言葉のかけかた、食べる姿勢や器のことなど…大切なことが色々あるのだと気づくことができた学習会でした。
私たち大人の魔法で子どもが食べることを大好きになってくれたらうれしいですね。資料の準備や試食の準備など、保育士をはじめ職員の皆さん、どうもありがとうございました。
ビデオ学習会 第3回目は「さくらんぼ坊や4『~3歳児と仲間~』」を見て学習します。
夕食は今回も年長のお母さん方が中心となり用意してくれます。どんなメニューか毎回楽しみですね。