2019年度 Vol12
お祭り楽しい!
~かめ組~
朝から浴衣や甚平を着て、ワクワクな一日の始まりです!午前中はくじら組が作ったおみこしの後に続き、かめ組もマイ獅子舞を持って園庭を練り歩きました。そのあとは年長自作の「かもめ祭り」の替え歌を聞き、ワクワク感がさらに高まります。さあさあ、お待ちかね、昔遊びのお店がオープン!風船すくいにくじ引き、輪投げ、どのお店も長蛇の列です。お金は前日に牛乳パックで作りました。みんなのポシェットの中はお金でいっぱい!大金持ちです。くじでは当たりが出たら、輪投げは入ると景品がもらえます。景品をたくさんもらってみんな嬉しそう。(年長さん、なかなかの大盤振る舞いでした、、、笑)輪投げで力いっぱい投げた賀久は大ホームラーン!太鼓も叩いてお祭り気分を味わいました。
年長が午後からの準備に向かったすぐ後にかめ組でお祭りごっこが始まりました。風船すくいにくじ引き、かき氷まで!!みんなもお店屋さんになりたかったんだね~。子どもたちの<模倣>には毎回驚かされます。よく見てる!!
お昼寝が明け、カーテンを開けると何やら外から煙がモクモク…「煙だ煙だ!」と大慌てで布団を片づけました。ホールではジュース屋さん、かき氷屋さんがオープン。オープンと同時にあっという間にお店にはお客さんが集まりました。そんな中、大変!テーブルがない!!どうしよう?と思っていたら、雄貴・璃子「テーブル出すか!」と張り切って準備。この2人は祭りが終わった後もホールの掃除や椅子の片付けをしていたんですよ。まるで祭りの会場係!?
外は炭火で焼いたフランクフルトに焼きそば、どちらもいい匂いが風に乗って食欲をそそります。1本丸ごとのフランクフルトは大人気でした。この日はみんなお腹いっぱいになるまでおかわりしました。
去年とは違うメニューに遊び、毎年考えることや子どもたちの動きに驚かされる子ども祭り。子どもたちも大人も満足満足!な一日でした。ありがとう年長さん!!
(市村 記)
~かに組~
年長祭りは、「水風船すくい」「輪投げ」「くじ引き」がありました。年長と一緒にかに組も登場!自分たちで作ってきた獅子舞を持ち、出てきました。南月は水風船すくいをたくさんやっていてポシェットの中は風船でパンパンです。(ポシェットの中で割れてしまわないか大人はハラハラしましたが…。)
美優も水風船をすくうのに一生懸命です。風船をすくえて嬉しかったようでみんなに見せに行っていました。すくえてよかったね!咲希は輪投げに挑戦していましたが中々入らず…。すると年長児の創也が「ちょっと近くしてあげる!」と近くに置いてくれて見事入れることが出来ました。入れられてよかったね~!晴子、千夏、詩乃、百福、心綸、啓佳は太鼓を叩いていました。ドンドコドンと一人ひとりの素敵な音色が響いていましたよ。
朝から子ども達はワクワクしていて私も同じ気持ちになりました。年長児が自分たちで何をしたいのかを考えて決めて、祭りまでを完成させる姿に、子どもたちにはこんな力があるのか!と驚きました。
後日かに組が給食の配膳のとき(トングやお皿はまだ出ていないけど…)、「いらっしゃいいらっしゃい~」と言っている姿があり、その姿を見て子どもたちにも印象に残ったお祭りだったのだなと思います。かに組の子どもたちと一緒になって、私も様々な事を経験していきたいなと思いました。
(阿部 記)
くじら祭り始まるよ~!
6月17日(月)
かもめ祭りも、大賑わいで終了し週が開けて月曜日の給食時「かもめ祭り楽しかったねー」「うん、うん、かき氷4回もおかわりした!」「綿あめこんなに(両手広げて)おっきかった」「チョコバナナ一緒に食べたよね~」などなど、思い出に花を咲かせていると、「かもめ祭り毎日やりたい!」「うん、楽しいからね」と、周りの子たちも同意。すると、「そうだ、去年子ども祭りやってた」「やろう‼︎やろう‼︎」と、周りもさらに盛り上がり「俺の父さん焼きそば焼いてたから、焼きそば作る」「麺、家にあるから持ってくるか」「野菜も切ってくる」「かき氷もやりたい」「家にかき氷作るのある!」「家にもある」「ラムネもいいね」「たこ焼き焼くの家にある!」「焼いたことある」「おでんも作るか」「串も焼こう」「ジュースも作ろう、野菜入れたり、バナナ入れるんだよ」と次から次に、作りたいものが溢れてくる様子です。
そこで、昼寝開け再び話をすると、「大人みたいにするんだ」「くじら祭りにしよう」と、自分 たちでする事、祭りの名前が決まり、続いては「昔遊びもやろう」「弓矢やったから、弓矢だ」「小さい子は出来ないんじゃない」「そうだね」「輪っかのは出来るかも」「うんうん」「風船すくいも」「去年(ポイ)つくった!」と遊びコーナーの話となり早速「外、平らにしてくる」と会場作りが始まりました。
6月18日(火)
翌日には、「(家から)持ってきた」とかき氷機が数台、「これで火つけるんだ」とバーナーの口が集まり、焼き台を旧園舎から運んだり、炭を乾かしたり、ポイを作ったり。風船すくいのための水風船作りも始まりました。が、これがまたなかなか大変な仕事。蛇口に合わせてゴムを引っ張ったり、水をちょうど良く入れないと、膨らみすぎて爆発したり、外れたり、全身びしょ濡れに。上手く膨らんでも、指先を器用にそして力を込めないと縛れず、一つ作るにもすごい時間がかかります。さらに、小さい子たちが完成した水風船を欲しがりそんな子たちに「くじら祭りまで待ってね」や「まだ持って行かないでね」と説得に回り。それでも、子どもたちは時間を見つけては水風船を作り数日かけて約100以上、ポイも200個以上作り上げました。
さらに、「くじ引きもやろう」「箸に赤塗ってそれ引いたら当たり」「家に割り箸あるから作ってくる」「輪投げの的、どうする」メニューは、「焼きそば、果物ジュース、かき氷、フランクフルト」と、決める事、やる事が盛りだくさん。
6月19日(水)
「くじら祭りの歌作ってきた」と、さらなるアイデアが。「くじら~まつりがはじまるよ~、父さんのかわりをするんだよ~」とかもめ祭りのうたを替え歌にして、それを、みんなで覚え、言葉を出し合い、2番、3番まで作りました。輪投げの的は、ガラクタ(ダンボールや空き箱、ラップの芯など)で作り上げ、景品となる風船を沢山膨らまし前日準備を終えました。
その間、くじら祭りのオープニングも自分たちで考え、「今度は神輿担ぐ」「かもめ祭りでは、神輿担いだから、太鼓叩きたい」「太鼓いっぱいいても叩けないから、待ってる時どうする?」「旗振るか、家に棒あるから作ってくる」「天狗する」とやりたい事を出し合い、話し合い決めていきました。「おかめやる」「花吹雪したいな」と、「いいよ。けど、片付けもする?かもめ祭りのあと大変だったんだ」と言うと、周りの子から「大丈夫。片付けも(くじら組で)するから!」と声が上がり、安心して花吹雪をする事となりました。
そんな、一見大変そうな準備でも目をキラキラさせながら取り組む姿には、自分たちがやるという責任や誇りを感じながら取り組んでいるようでした。
6月20日(木)
くじら祭り当日。この日も、まずは準備から。午前中に行う遊びコーナーの用意をします。水風船すくいの桶に水を運び入れ、輪投げの的のセッティング、くじ引きのための台を用意したり、並びやすいようにと、スコップと紐でラインを作ったり。大人がアレして、コレしてと言わずともどうやったらお客さんが遊びやすいか考えて動いていました。
準備が整った所で、「くじら祭り始まるよ~!」と掛け声が上がり、太鼓が鳴り響くと、旗振りが始まり、白鳥神輿が動き出し、その周りに天狗、笛ふき、おかめの花吹雪が舞い、さらにかめ組、かに組の獅子舞が練り歩きオープニングがスタート。園庭を数周回った所で、くじら祭りの歌を披露。
その後、遊びコーナーが開かれると、「いらっしゃ~い、くじ引きやってるよ」「チケットちょうだい」「はい、これはお釣りです」「あー外れ、でももう一回いいよ」「大当たり!風船どうぞ」とかもめ祭りさながらの賑わい。チケットを作って無かったいくら組でしたが、急遽葉っぱのチケットを出すと「ハイどうぞ」と柔軟に対応をしていました。当日、誰がどこの売り場をやるかまで話が出来ていませんでしたが、それぞれが持ち場を決めそこでしっかりと働き接客していました。
遊びも一通り売り切れた所で、次は、おやつ作りの準備開始。果物ジュースの果物(スイカ、バナナ、キウイ、りんご)を切ったり、焼きそばに入れる、自分たちが育てたレタスをちぎったり、80人分のおやつの準備はなかなかの量でしたが、どの子も懸命に取り組んでいました。
昼寝が終わるとおやつ開始。昼頃から振りだした雨も上がり、中では、かき氷、果物ジュース作り、外では、フランクフルト、焼きそば作りが始まりました。その最中に、「ジュース出来たから持って来たよ」と外にいる焼き物係に持って来て、「フランク焼けたよー、まずは味見するか」「フランク焼けたから中に持ってく」「かき氷忙しいなら、ちょっと行ってくる」と作る子、運ぶ子、呼びこみをする子とこれまた様々な動きを始めていました。お客も、そして自分たちも満足出来る祭りを作り上げていました。
全て完売して、最後にくじら祭りのうたを3番まで披露し、祭りを終えました。そして片付けもみんなで行いました。働く場所や、動きは違っても“くじら祭りを成功させる”という一つの目的にそれぞれが責任を持って行動していたように思います。どの子も、やりきったという満足した表情がとても印象的でした。
「くじら祭りをやる!」となってから、子どもたちの話し合いや、動きを見て、かもめ祭りで準備、作業をする大人の動きを本当によく見ているんだなと感心しました。接客のやり方、呼びこみなど教えた事などないし、自分たちが作ったものを、他の売り場に持っていく、まずは味見するなどなど驚く事が沢山ありました。
素敵に働く大人の姿を見て、そこに憧れを持ち、去年もやっていたから自分たちもと行動に移す、そして実現するために、親、職員、がかげながら支える。どれが抜けても、このくじら祭りは実現しなかったと思っています。
(樋詰 記)