2017年度 Vol17
みんな楽しみ運動会! 直前特集号!
いくら組日記 夏~秋
入園時、大人を求めて泣くことが多くありました。夏頃から、朝と帰り駐車場から歩いて登園するようになると、泣くことが減り、朝も「バイバイ」とお母さんとすっきりお別れ。しじみ組と一緒に、海に散歩にたくさん遊んでいます。目指すは、特上いくら組!
結愛 8月より入園。風邪をひいたりと休むことも多くありましたが、それでも少しずつかもめ生活に慣れてきています。ご飯もモリモリ食べるようになってきています。「キンキンきれいな~♪」や「いないいないばぁ」が大好きです。
夕悟・緋文 海かもめに出来た新しいスロープ、登って、降りてがはじめはふらふらしながら1回2回がやっとでした。毎日遊んでいると、四つ這いから高這いへ、1、2回が10回ほどに自由に動き回るようになってきました。笑顔も増えて、おしゃべりもたくさん。スロープの力に驚かされ、坂を重要視するこの保育の奥深さに触れました(足の親指の蹴りによる血液の流れの促進、角度のある地面で身体を支えることによる腰回りの安定、身体が自由になることで意識が外へ向く、それが訓練ではなく遊びから、などなど)。今は、ひとり立ちの2人です。
琉惺 笑顔満点でみんなのアイドル。いつも周囲にはお客さんが集まります。毎日のマッサージでぐっすり寝るようになってきて、最近はずり這いで動き回るようになり、積み木や人形へ突進。人見知りの兆候も出始めてきました。みんなへの笑顔は一時お休みになるかな。
(樋詰 記)
まっすぐに走れるかな!?(しじみ組)
4、5月に新しく4人が入園し、10人でスタートしたしじみ組。春先は園舎前の道路を歩くのがやっと。海かもめでも、海に入れず遊べない子が多かったのですが、懇談等を通じて子供の様子が変わってきました。海に自分から入って遊び(特にエビは大人気!)、なんといってもおしゃべりが増えました。今では、園舎前の道路は4月と比べると、歩くどころか走れるように! 4月当初、散歩車に乗る子もいましたが、今では坂道を走って登っています。みんな海で足腰が鍛えられ、びっくりです。普段はお散歩をしながら、ヨーイドン! のかけっこです。「大人のところまでね~」……突進してくることもしばしば。ところが公園に行くと、誘惑が多くて、ベンチに座ってみたり、滑り台に行ってみたりと、みんな思い思いの場所へ行き、全然リズムもかけっこもおかまいなし。当日はどうなるかな……?
9月には新しく2人が入園しました。12人のパワーと可愛さと鍛えられた足腰(さぁ、みんな発揮することが出来るかな?!)をぜひ楽しんで見てください。
(市村・湊 記)
「もっと速く走れるかい?」「走れるよー!!」(あさり組)
今ではタイヤを置いておくと、飛び込んできて笛の音も待たずに引っ張り出すあさり組です(何回かやったら飽きてかけっこになっちゃうんですけど(笑))。とはいえ以前は初めてタイヤを見せたとき、みんな声をかければゆっくりでも引くことは出来たので、「あ、引けるんだ!」と思ってしまい、安心してしまいました。でも「2歳児は本来走ってタイヤを引ける」と指摘され、反省。それから星野も認識を改めると、先述のように自分から飛び込んでくるようになりました。それにしてもタイヤ引き、奥が深い。それぞれの性格がよく出ていて、重いのを引っ張りたいけどなかなか引けない悠志、しれっと小さいのを引いている彩恵や雫、「タイヤ引きたーい!」と言う割に「重い」だの「疲れた」だの文句たらたらの雄貴と璃子、気が散りながらも黙々と引き続ける陽翔、引いている内に忘れてしまう絢斗などなど。当日はどうなることやら!? いろんな意味で楽しみです!
さて、親子リズムですが、おみこしともちつきをします。みんな高い高いで投げ上げても喜ぶ子たちなので、ちょっと激しいあそびにしたいなと思っていました。唯一苦手だった雫も最近喜べるようになってきたので、きっと子どもたちの歓声溢れる時間になると思います! おみこしで走り出したときにバランスをしっかりとれるか、もちつきのときにしっかり脱力出来るか、注目です!
(星野 記)
初めてのリレー!!(かに組)
運動会に向かって、かに組にとっては初めてのリレーです。バトンを渡すってどういうこと? 赤組・白組って何? 紅白帽子を手に取って、さて自分は何色をかぶったらいいのかな? 本当の紅白バトンを見てちょっとわくわく! なんて感じのかに組の面々です。ところがそんなみんなが公園に着くと、くもの子を散らすように遊具へ砂場へと姿をくらまします。「リレーするよー」と年長が声をかけてくれますが、一筋縄ではいきません。「一緒に走ってあげるか?」と遊月は悠里に手をつないでもらい、やっと列に。「負けてもいいの!?」と泣いて説得しに来る子もいます。そんな風に年長があの手この手で声をかけてくれて、やっと並んだかと思ったら、今度はひより、心奈が土いじりです……。スタートまでかなり時間がかかります。さらには、自分が走り終わるとアンカーのゴールを待たずにまたさっきのように、くもの子、いや、かにの子は散り散りばらばら……。そんな日々が続いていました。
でも最近はリレーへの意欲ある姿も少し見られるように。怜旺と杏示は早く走りたくて、バトンを持って待っています。二咲やちひろは走ってくる仲間に「はやくー!」と声をかけて、手を出してバトンを受け取ります。栄祐、成竜、創也は年長の走りをみて「はやいねー」「頑張れー」と応援する姿もあります。当日、勝敗はさておき「運動会楽しかったー」「もう一回やりたい」の声が聴きたいですね。
(鈴木・畑中 記)
運動会した~い!(かめ組)
初めは丸太に乗ると「怖い・・・」と言っていた心優。「一緒にやろう」と初めは手を繋いでやっていましたが、一人で立てるようになるとそのまま最後まで渡れるように。「出来た!!」と大喜びの心優はそのあと「楽しい!」「丸太やりたい!」と何度も渡っていました。自信のついた心優は丸太でじゃんけん遊びをしていると、同じように「怖い」と言っている灯里に「じゃあ片方手つなぐか?」と片方手を繋いでじゃんけんをしたり、手を取って一緒に渡ったりしていました。灯里も友達に励まされながら何度も丸太に挑戦。一人で渡りきると「渡れた!」と心優と大喜びしていました。友達と一緒に頑張る姿はとても素敵でしたよ。
海では年長に誘われて参加していたリレー。1回終わると他の遊びへ行ったり、座り込んだりしていましたが、年長に「リレーで勝ちたくないの?」「一緒に走ろう!」と声を掛けられる中で刺激を受けたかめ組。ある日かに、かめ組で先に公園へ行くと「みんな~!リレーしよう!」とみんなに声を掛ける啓生。それを聞いて「みんなに(紅白)帽子あげてくる!」と麻陽。「理世も!」と理世も一緒に走って渡しに行き、みんなをまとめようとする姿は年長のように見受けられました。なかなかリレーに来なかった幸喜も、年長やかめ組の友達に声を掛けられるうちに、自分から帽子をかぶって「幸喜も走る!」とやる気満々に!年長と一緒になって走る子も出てきました。こんな日がずっと続くといいな~。
「テーブルジャンプしたい!」「リレーしたい!」やりたいことが増えてきたかめ組、運動会ではどんな姿が見られるのか楽しみですね。
(合田 記)
(くじら組)
「みんなで縄編みたい!」
「縄編みたい~」子どもたちから海かもめで強い要望がありました。
「愛歩がケガして編めないんだけど、みんなどうする?」
蒼士「みんなできるのに、愛歩だけ出来ないのかわいそう」 愛歩「みんなと一緒に編みたい……」
木乃花「愛歩の編んであげればいいしょ」 幸大「運動会できなくても我慢して見てればいいしょ」
岳空「1人だけやらなかったらかわいそうでしょ」 来美「愛歩治るまでがまんする?」
咲良「治ってから愛歩とみんなで縄跳びする」 直生「愛歩手治ってからみんなで跳びたい」
そんなみんなの気持ちの変化が表れたのか、
幸大「短冊に(手が治るように)かけばよかった」 木乃花「今年は運動会に跳べなくてもいい」
愛歩はみんなの想いをしっかり聞き「うれしい」と呟きました。何事も仲間と一緒じゃなきゃ意味がない。自分の気持ちを表現できる、子どもたちの心の成長をとても嬉しく感じた瞬間でした。
「運動会では勝ちたい」
ホールで障害物競走の取り組みをしていると直生が鉄棒でつまずき、赤組が勝ちになりました。すると白組の子が直生に対して厳しく要求。
悠里「逆上がりだって頑張ってやったら出来たんだよ。やる気を出したら出来るんだよ。やる気を持たないから負けたんだよ」
岳空「直生はやる気持ってたの?」 愛歩「直生が速くしてたら勝ってたよ」
直生は涙を流し黙ったまま。みんなが次々としゃべるのに対し、愛歩「ちょっとまっててあげよ」
目の前では、赤組が「できないところやってよ」ともっと強くなるための作戦を立てた様子です。もちろん白組は気にしながらも、話し合いが終わりません。
愛歩「直生がしゃべんなかったらいつまでも終わらなくてとび箱とか出来ないよ」
悠里「みんな直生の気持ちわかんないんだよ」 幸大「わかんないから教えてよ」
岳空「赤組どんどん強くなっていくんだよ」やりとりが15分ほど続きました。
直生「今度からもっとはやく出来るようにする」重たかった口が開くと、その気持ちを聞けて安心したのか「直生やる」と鉄棒へ向かっていきました。やりたくないことから逃げていた直生が、今では手に豆が出来、その皮がむけるほど鉄棒をやっています。仲間を信じているからこそ、ここまで言い合えるのだろうと感じています。
赤組は、竹登りで蒼士が苦戦していました。運動会の竹は4.2mあります。手の届くところまでは木乃花が介助、来美は下で応援、咲良は足を濡らす雑巾を持ってきたり、介助用のイスを用意したりと3人は必死です。しかし当の本人は、気持ちが続きません。そうなると「そうしー!!」と激がとびます。仲間の支えがあり、毎日取り組んできて、初めて1人で登りきれるようになった時,手を叩いて大喜びしたのは、赤組の子たちでした。「蒼士が登れるようになったから全員登れたお祝いで、高川に本読んでもらうわ」喜びをみんなで共有したいんでしょうね。
子どもたちは、何度も話し合いを重ねてきました。「みんなでできる運動会は、これが最後なんだよ」と、互いに励ましあい「やればできる」を克服して心の財産を増やし、より成長しました。
当日のくじら組の子どもたちにご声援をお願いします
(石田 記)