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かもめニュース

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2002年度〜2006年度

2005年度 Vol35

年長さん、縄編み やり遂げた

 縄編みは、年長が取り組む課題の中でも最高難度の課題です。9月3日、その縄編みを全員がやりきりました。
子どもたちはみんなで、6色6枚の並幅布地をそれぞれ6本に裂いて、お気に入りの2色3本を選び取ります。3本の布をその端で結び合わせて編み始め、3.3mの縄に仕上げます。長いままでは扱いにくいので、それぞれの布を丸めて団子状に。同じ色の布を交差させ、そこに他の一色の布を入れ込んでいくのですが、交差させるときも入れ込むときも、布の持ってきかたが一回ずつ違うのです。例年、ここを体得するまでに時間がかかります。
 中には一日で編み上げる子もいますが、そうそう簡単ではありません。何度も失敗しているうちに、「疲れた」「虫に刺されて痒い」「暑いから、水 飲む」と色んな理屈をつけて手を休めてしまいます。手は縄を持っているけど、目の方はあらぬ方を向いている。アクビはする。大人に手を貸してもらおうという意図がありあり、の視線を向けてくる。手はすっかり止まって、仲間同士のおしゃべりに気が向いてしまう。

 そういう状態が暫く続きますが、それでも、保育士の手ほどきを受けたり、上手に編む子の手許を見ているうちに、パッと理解できるときが訪れます。そのときは、どの子も無駄口を止め別人のように変身、「面白い」と夢中になります。
全員が編み上げたところで、早速「完成祝賀パーティー」です。 カーテンを下ろして暗くしたホールで、シホンケーキにそれぞれがローソクを灯し、♪縄編みおめでとう 縄編みおめでとう みんなができたよ おめでとう♪と、「ハッピー バースデイ」の替え歌を歌いました。シホンケーキと新堀農園からいただいた茹でたてトウキビは、アッという間に子どもたちのおなかの中に。
 それから午睡までのチョットの時間も、できたばかりの縄で跳びまわります。そして、午睡明け。カーテンを一枚開けた途端、まだ薄暗い中を跳び始める子どもたち。抑えきれない喜びが伝わってきます。

頑張りも 喜びも それぞれに

将輝 出来上がった縄を何度も編み直し、さらにもう一本。「これは、ママにプレゼントするん だ」 大人が見本にするような縄をつくる縄編み先生。
いつき お父さんがお迎えに来たとき、玄関に飛び出して行って見せました。
玲音 縄が編み上がったとき、タイミング良く迎えに来たママに飛びついて、親子で抱き合って 喜びました。
篤 居合わせた石田の身体によじ登って歓声を上げました。
裕介 近所の子と遊ぶときも、縄を持っていき披露するそうです。
汐花 編めた途端に姿が見えなくなったと思ったら、突然、「タカガワー、タカガワー!」と叫ぶ声。みんなで声がする方を探すと、屋外にある「竹のぼり」のてっぺんにいました。喜びのあまり、一気に登ってしまったようです。
楽 おしゃべりばっかりだったのが、わかった途端、一気に編み上げました。
龍之介 「縄 編んでるの?」「うん、編んでるよ。難しくて、難しくて、さっぱりわかんない。」 随分苦労したけど、編めました。
歩実 「縄編み先生になりたいから、どうしても、今日、編んでしまう」と身体がフラフラになりながらも熱く取り組みました。
爽駿 コツを呑みこむまで苦労したけど、解ってしまうと面白くて止められず、ほどいて編み直 しました。家では朝の5時に起き出して大縄を2本も編んでプレゼントしてくれました。大人顔負けの、きつく締まった縄です。 

「祝賀パーティー」第2弾
  -かに組・かめ組も一緒にホッキ・カレー-

 年長の喜びをかに・かめ組にもお裾分けし、年長への憧れを動機付けできたらと、ホッキ・カレーの「合同祝賀会」を思い立ちました。
 実は、かもめのホッキ・カレーは、今から13年前、NHKの料理番組で全国放映され、その年の特選番組に選ばれたこともある由緒ある料理なんです。
 年長が石を運んできてかまどを作り、みんなで刻んだ野菜を炒め最後にホッキを入れて出来上がり。
 口々に「ウメェー、うめぇー」の連発。
 特大の食器を持ってきた子もいて、タップリのカレーが入ります。それでも、「おかわり!」

【ホッキとサケの寄贈】
 近所の漁師さん・渡邊清寿さんからホッキとサケをたくさんいただきました。地域の方々に可愛いがってもらい、かもめの子は幸せです。ホッキ・カレーパーティーの翌日、浜辺でサケの「チャンチャン焼き」に舌鼓を打ちました。〔9月7日 〕

0歳児の公開保育

 華蓮が遊んでいる様子を見たい、と5人のおとなと2人の赤ちゃんが集まりました。
 夏季の張碓園舎は華蓮の独り占め。そこには、高さが自在のすべり台や斜めに置いた大きな板など、幾つかの斜面が設定され、上ったり下りたり元気に遊びます。「お客さん」の彩希(7か月)、ゆり子(1歳)と手を触れあったり顔を撫でたり。”こんなに小さくても、友達はイイもんだ”と、みんなが思ったようです。
 風呂場にあるプールにも3人で入りましたが、ここは華蓮の独壇場。ホースから水を飲んだり、「友達」にかけたりと、逞しさを披露しました。
 離乳食をとるところも見てもらいましたが、「こんなころに、もうこんな離乳食?」と驚かれたようです。
 お母さんたちには、0歳は可塑性(粘土細工のように造形可能なこと)に富み、人生の基盤ともなる年齢。どの年齢も大事だけど特に大事な時期だ、ということをお話ししました。
 話のまとめは、次回、改めて聞いていただくことを約束して0歳児公開保育を終わりました。