1. HOME
  2. かもめニュース
  3. 2007年度〜2011年度
  4. 2008年度 vol52

かもめニュース

kamome news

2007年度〜2011年度

2008年度 vol52

≪高川の保育日誌≫

いくら組、元気いっぱい!

 彩夢(あやめ・8か月)は日に日に成長して、周りを楽しませてくれています。
 もう、全部の指を使って上手にハイハイできます。よく動き回るので目が離せません。ハイハイのしすぎで、足の皮がむけています。足の皮がむけるほどハイハイする子なんて見たこともありません。
 ハイハイで絆里(ばんり・1歳か5月)に近づいていき、服を引っ張ったり、オモチャを取りあげたりしては泣かせています。これからどうなるのでしょう。
 屋外では、ソリに乗るのが大好きです。このソリは、今では全く見かけなくなった木製の手押しソリ。ご芳志でいただいたものです。大きい子どもたちも興味津々。面白がって押したがり、順番待ちの列ができます。


彩夢の離乳食。これにスープが付きます。

 ミルクもよく飲み、離乳食もよく食べるので、見る見る体ががっちりしてきました。好き嫌いがほとんどなく何でも食べるのですが、トマトは口に合わないようです。トマトの小片が入っているスープを食べると、トマトだけを吐き出してしまいます。口の中でどうやって他のものと選り分けるのか不思議ですが、トマトを「プーッ」と飛ばします。その仕草がとても滑稽で、大受けです。
 また、知らない人を見ると、「嫌いよ」と言っているかのように、口をとがらして「ぶーっ」と音を立てます。それが面白い、と何度もやらせて喜ぶ大人もいます。
 穏やかでないのは咲良(さくら・1歳8か月)です。大人の注目を独り占めし、手をかけてもらう彩夢がチョッと妬ましく、ひと頃はおむつをしたい、離乳食を食べたい、赤ちゃんテーブルで食べたいと、彩夢と同じことをやらなければ満足しませんでした。一方では、もうは気分は年長ですから、年長リズムをやったり、歌ったり、なかなか忙しいのです。
 拓万(たくま・1歳か5月)はリズムが楽しくて、体中に喜びが溢れています。「めだか」や「つばめ」の速いこと、速いこと。満面に笑みをたたえ、ホール狭しと走り回ります。ただ、なかなか気むずかしいところもあって、食事などは小さいときから大人が手伝うのをとても嫌がるのですが、咲良だとすんなり受け入れます。食べるのに手こずっているものを咲良が食べさせると口を大きく開けて何事もないように食べてしまいます。機嫌を損ねてそっぽを向かれることもある浅野としては、”咲良には叶わない” というところです。こんな小さいころから仲間意識があって大人を超えています。
 絆里は外ではなかなか歩こうとしませんでした。浅野は立たせたり、手を引いたり、手押しソリを押させたり、絆里を歩かせようと必死でした。そんな苦労が実って、2月に入ったある日、絆里は遂に歩き出しました。浅野には、「絆里が歩いた!」と園内に飛び込んでみんなに報告するほどの喜び。
 浅野が「もっと、もっと、歩け!」と絆里に声援を飛ばしていると、それを見ていた拓万は「タクにも~!」と泣きながら訴えてきました。
 拓万も絆里も言葉を発するようになり、賑やか・元気いっぱいのいくら組です。

~難しい質問~

彩世が高川のおなかを指して
「高川、これなあに?」
「おなかだよ」
「うーん? おなかに赤ちゃん入ってるの」
「い~や」
「そしたら何」
「………、あぶら?」
「?????」
(何と答えれば分かってもらえるのかな(-_-;))

駿の夢

「高川、駿 夢見たの」
「へえー、教えて!」
「駿はウンチになって、人にはなれなかったんだよ。駿 お墓に入ろうとしたら、ビックリしてウンチになってしまったの。幽霊が出てきてウンチ食べちゃうの。駿がね、『助けてーッ』って言ったら、そこで目が覚めちゃったさ」
「恐い夢だったね。夢で良かったね」

咲良の散歩 (12月のこと)

 「ネコ見に行こうか」と咲良を散歩に誘うと「ネコ、ニャー、ニャー?」と身を乗り出してきます。そして、歩き出すと「♪おててつないで~」、「♪だれの犬、…」「♪カラスなぜ泣くの~」と次々に歌が出てきて、音程もしっかり。赤ちゃんのとき、抱っこしたりベビー・バギーに乗せたりして散歩しながら歌って聞かせた歌ばかり。チャンと覚えるものなんだ。
 散歩の途上、決まって近所のお宅のサンルームで日向ぼっこをするネコを見ます。ところが、雪囲いでお目当てのネコが見えません。
「ネコ いない」と、がっかり。
「角を曲がったら、ネコ いるかも」と励ますと、
「ネコ いないしょ。ワンワンもいない。カラスもいない。何にもいないネ」
 咲良の方がよっぽど観察が鋭い。遊ばれているのはどっちかな、と思ってしまいます。