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かもめニュース

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2007年度〜2011年度

2011年度 vol37

日々 発達する子どもたち

その一挙手一投足が 尊く愛しい

谷が療養中の12月20日~1月30日は、高川がいくら組の相手をしました。
子どもたちが発達していく様子には、いつもながら驚かされます。

成長著しい時期へ


スキップする晴吾。チャンと跳んでるつもり…

晴吾は、働きかけに反応するようになってきたので、こちらもつい、声をかけたくなります。
ある日の給食時、「うまい」と大きな声で言いました。偶然の発声かなと思いながら見ていると、おいしいと感じるものを認識しているようです。食べたいものを「オーイ」とか「……たい」と指さしたりします。

フォークの使い方が上手。お汁(つゆ)の麩(ふ)を上手に掬って食べます。リズムは、どのクラスにも登場してきます。けんかも今まではやられっぱなしでしたがやりかえすように。自分からケンカを「売り」にもいきます。言葉も増えてきました。

頼もしい行動派


「ドングリ」をやる銀士。積極的です

銀士はまだ語彙(ごい)は少ないのですが、行動的です。オシッコをしたら、自分で濡れた衣服を脱ぎ、汚れ物のカゴへ入れる。オシッコをした場所を教えに来る(スゴイ成長です)。そこら辺りにあるハンカチなどを持ってきて、濡らせと要求します。濡れた股間を自分で拭きたいのです。何ごとも自分で! とやる気満々す。
フォークダンスでジングルベルを踊ったとき、相手と手を打ち合う、それをしっかりとやるのには驚かされました。

介助はお任せ!


甲斐甲斐しく介助。もう、一丁前?

入園してまだ日も浅い奈子は、朝など泣いていることが多い。夢菜はそういう奈子を自分より年下だと思っているらしく、「お世話係り」を買って出ています。
「外へいくよ~」という声がかかると、自分のことはさておいて、奈子に帽子をかぶせたり、「つなぎ」を持ってきてやったりします。
 ホールでのリズムのときは、大人顔負けの介助をします。奈子を寝せて、腹部に手を載せて揺らしている。さらに、両手をマッサージしたり、両足を揃えてやったり、大人のやることをチャンと観察しているらしい。大人自身がしっかり介助を学んでいなければ…。ウカウカしてられません。

やったねー 貫志 縄跳びできた~!


頑張った分だけ嬉しさも大きい

頑張って頑張って、待ちに待った日がついに来ました。3日、貫志が縄跳びを跳べました。
 貫志本人が満面の笑みで顔がくちゃくちゃにして喜んだのはもちろん、年長の仲間たちも、「やったー、やったー!」「貫志 良かったねー!」「すごいねー!」と、貫志と抱き合ったり、貫志の周りをグルグル走ったり、喜びを爆発させました。

みんなの祝福が終わった後も、貫志は「跳べた、跳べた」と言いながら跳ぶのをやめません。余程嬉しかったのでしょう。


おめでとう! みんな頑張った

その夜は、春香小屋での合宿でした。そこへ、高川が突然現れ全員が跳べたお祝いにとサイネリアの花かごを送呈しました。みんなを代表して貫志に受け取ってもらいました。

テーブルには、貫志のお母さんが腕をふるって作った、白鳥をかたどったシュークリームが。今にも羽ばたきそうな見事な出来栄え! です。貫志が、この日、大きく羽ばたくのを予感していたみたい。

ある日 ある時

年の差(?)を超える愛

千聖「チイ、高川が好きなの」
「そう? うれしい (^_^) 」
「だって、高川の首や手、フワフワしてるしょ。触ると気持ちいいんだもん」
「(-_-)……」(たるんだ肌が好きってコトね)
「チイに、ひいおばあちゃんいるんだよね。首や手に触るとフワフワして気持ちいいんだよ。チイはお年寄り好きなんだもん」
「……(チイのひいおばあちゃんといえば、90歳くらいかな。高川はもう少し若いんだけど。何はともあれ、チイちゃんのひいばあちゃん、曽孫に好かれて幸せだなぁ)

カミングアウト?

昇己「高川、おはよう~! ワァ、綺麗な服着 てる。女に見える!」
「高川は女だよ~」
「エッ??……」
(ダマしたワケじゃないけど、女だったの。そう言えば昇己は以前、高川の喉(のど)の辺りを指して「これ何? ニワトリみたい」と鋭い(?)観察力を発揮したことがあった。昇己のお眼鏡にかなうように装いに気を使わなくちゃ)

恨み 買ってるのかな~?

 ある日、自宅で「かもめニュースvol9」の「白見の竜」を読んでいるうちに眠ってしまった。
 気がついてみたら、アッ、白見の竜が追いかけてくる! 恐ろしくて、必死に逃げた。振り向きざまに見ると、それは田中父、木村父、水谷父の顔だ。3人が白見の竜に化身しているんだ。恐ろしい形相で3人が迫ってくる。逃げに逃げたが遂につかまえられた。
 「ギャーー!」という自分の声で目が覚めた。イヤ、思いっきりベッドのヘッドボードに足をぶっつけた痛さで目覚めたのかも知れない(逆さまに寝ていた)。
 3人の誰かに(機嫌の良さそうなときを見計らい)「あんな恐い顔で追いかけてきて…、私に何か恨みでもあるのでしょうか?」と聞いてみたいような気がしている。

「赤い羽根共同募金」のお陰

用具収納棚と三ツ口ガスコンロが配備された!


収納棚の設置作業

効率が格段に良くなり…

 保育環境の維持・向上をはかるために備品等の購入や老朽化したもの更新が必要ですが、財政が緊迫している状態とあっておいそれと整備できないのが悩みの種です。
そんな中で、今年度も「赤い羽根募金」の分配金をいただき、急を要する手当ができました。感謝の思いを新たにするとともに、子どもたちの中に恩恵を感じられる心や進んで助け合う心が育っていくような保育をしたい、という思いも改めて…。
 平成23年度の助成により、用具収納棚と三口(みつくち)コンロが整備されました。

用具収納棚

 季節やイベントごとの用具は、2階事務室脇の一室ほとんど全部を使って収納していました。整理のしようがなく、使い終わる度に積み上げておくという状態だったので、いざ、必要という段になって、その用具を取り出すのが大変。どこにあるのかわからないということも。
 この「用具室」に、「赤い羽根募金」の助成金で収納棚を設置しました。三つもある押し入れにも棚をつけてもらいました。 棚は両側から収納したり取り出したりできる便利なつくりになっています。収納品のありかが一目で分かり、仕事が楽になりました。 おまけに、スッキリ感が何とも心地良いのです。

三口コンロ

 従来、給食のガスコンロが二口だったため、離乳食を通常の調理と同時進行で作るためには ポータブルコンロを持ち出さなければならないなど手間と時間がかかっていました。それが、「赤い羽根募金」 の助成金で導入した三口コンロのお陰でとても楽になりました。これで乳児が増えても対応可能になりました。
 人々の浄財によって保育環境が改善されていることを忘れずに子どもたちの成長を見守りたいものです。