1. HOME
  2. かもめニュース
  3. 2007年度〜2011年度
  4. 2011年度 vol40

かもめニュース

kamome news

2007年度〜2011年度

2011年度 vol40

ちょーおもしれ~!

<山小屋 かめ組編>

 1月24日~2月13日までの3週間、山小屋で冬の遊びを満喫してきました。
ソリすべりはもちろんのこと、沢登り、広~い雪原で散策、木登り、かまくら作り、雪山からジャンプ。「ちょ~おもしれ~!」を連発するほど、こどもたちは自然からたくさんの刺激をもらいました。
                  
 雄斗は林の中のソリコースで木と木の間をうまくすり抜け、よりスピード感を味わおうと両手でこぎます。こいでいる姿がまるでペンギンのよう。「ちょ~スピードでて、おもしろ~い! 萌、いっしょにのろう!」と、萌を誘ったりとちょっと頼もしさも感じました。 
智太、洸希、壮一朗、亮佑は立ち乗りが得意。足が固定されているわけでもなく、いつものソリにただ乗っかるだけでバランスをとれるなんて本当にすごい!
その横を愉知郎が背中を丸めて猛スピードですべる。
滑り終わった愉知郎と彩世。
彩世 「 あ!萌と和弥、わらってる! 」
愉知郎「 きっと、たのしんだわ! ばいば~い!萌~和弥~! 」と、おしゃべりもはずんでいました。   
ソリ競争をしていると、
壮一朗 「 藤原って、きょうそう よわいよね! 」
 藤原  「 そんなことないよ! じゃ~、もう1回やってみよう~! 」
何人も集まってきて、スタート地点に。
艦太と桧が遅れて来て前列に陣取ると「まえにいったら、だめ~!」と、ブーイングの嵐。
艦太と桧は場所を移して、「よーい どん!」。
みんな一斉にスタート。両手こいでスピードをあげます。艦太、桧も必死に追い越そうとこぎ続け、ぶつかりそうになっても上手くかわしてすべっていました。
何度やっても、結果は壮一朗の言う通りになってしまいました。( トホホ・・・ )

 沢登りもこどもたちの大好きな遊びの1つ。
険しい崖をよじ登ります。そこから滑り降りるスリルはジェットコースターのようです。
ジャンプしたり、でんぐり返ったり、みんなで固まって「団子すべり」に歓声をあげたりと、時を忘れて遊びほうけます。

 碧爾のジャンプは「火の鳥ジャンプ」。両手を広げて飛び降ります。着地後ゴロゴロ転がり顔中雪で真っ白。「なにがなんだか わからな~い!」と自分でもびっくり顔。「どんぐりころころ」と転がってみたりとなかなかのチャレンジャー!
それを見て艦太もゴロゴロ転がってきます。見事に真っ白。冷たいはずなのにお互いに顔を見合わせて笑っていました。 
「かまくら」も作りました。

みんなで雪集め。スコップやソリに雪を積んで運びます。
亮佑 「 いっぱい ゆき あつめて!」
洸希 「 はやく ひっぱって~ 」
昇己 「 スコップないから、ソリでするわ!」
智太 「 ポンポンかためたほうがいい! 」
亮佑 「 あなほるのは まだまだ!」
と、声を掛け合って協力体制。
 汗をかいて、上ジャンバーを脱ぎだす子もいました。何日もかかって完成した「かまくら」。 
ある時、かまくらが「三匹のこぶた」に出てくる三ばんめのこぶたさんのレンガの家になったので  三ばんめこぶた役が大人気。そんな中、「おおかみになってくれる人いないかな~?」と言うと、和弥と彩世が交替で「おおかみ役」になり、怖そうな声で「おおかみ」になりきって上演していました。(なかなかの迫力でした。)
山小屋最後の日にかまくらでおやつも食べました。 
おいしかったで~す!!!

(石田 記)

~ある日のケンカ~

 壮一朗が泣きながら桧に訴えています。そこへ、智太も怒りながら桧に近づいてきました。
どうやら、桧が壮一朗と智太の使っていた積木をとったことから始まったケンカのようです。
 
壮一朗「なんで 壮ちゃんのとるのさ!」
智太 「桧 かえして!だまってとったらよこどりでしょ!」と強い口調で詰め寄ってきます。
桧  「・・・」 
昇己 「よこどりってしってる?」
智太 「よこどりって ひとのつかってるのを だまってとることなんだよ!」と、よこどりの説明。
桧  「だから、はなしあってます。」(笑)
彩世 「あんたたち しんけんに はなしてるんでしょ!」と、笑う桧に一喝。
壮一朗「しんけんなはなしだから おこっているんだよ!」
桧  (笑)
昇己 「わらうことないっしょ!」
亮佑 「藤原だってふざけていたら しんけんなはなし できないんだよ!」
智太 「桧のおもいどおりに ならないいよ!」
桧  「はなしおわったら 智太にかえす・・・」
ちょっと、ホッとした空気に。
昇己 「昇己だって よこどりすることあるよ。」
亮佑 「よこどりするひとは きらわれるよ。」
昇己 「おうちに どろぼう くるよ。」
智太 「桧のおもちゃ とっちゃうよ。」
桧  (笑) 
昇己 「わらいごとでない!」
桧  「智太 ごめんね・・・」
謝った直後から口調がやさしく諭すようにやわらいだ。
亮佑 「一葉がおおきくなって よこどりしたら桧だっていやでない? それと、おんなじ!」
昇己 「一葉って かわいいんだよ!」
亮佑 「一葉にやめろっとかいわないでね! よこどりはしない!」
昇己 「壮ちゃんにかえして ごめんねっていわない?」
桧  「壮ちゃん ごめんね・・・」
壮一朗「いいよ!もうしないでね。」
智太 「だいじなことは よこどりしないこと! いじわるしないこと!」と、一件落着。

仲間にやってはいけないことを、ちゃんと言えるなんてすばらしい成長ですね。桧も仲間から言われたことに耳を傾け、その思いに応えていたことにとても感動しました。ケンカはこどもの成長の根っこを広げる大切なこととして見守っていきたいですね。(私は襖の陰で、思わずクスッと笑いそうになるのを堪えながら、こどもたちの言葉をメモしていました。)

(記:藤原)