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かもめニュース

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2012年度〜2016年度

2015年度 Vol3

~新しい年長組です~

雑巾縫いをしました

 ドキドキの4月1日。入園進級式が終わってバタバタしていたら、高川が「雑巾縫い始めるから準備して」と言います。「えっ!?もう縫うの?」と谷。年長になったら雑巾縫いをするのですが、『縫いたいっていう希望が出るまでは待つ』と決めていました。「そう、もう雑巾縫いしたいって言ってるから始めるよ~」と高川。
 雑巾にするタオルをもらい、高川から針の取り扱いについての注意を聞きました。「早くやろう!早く!」とせっつく子どもたちです。好きな色の糸を選びましたが、選ぶ順番を理解するのにも時間がかかりました。「次は誰々だよ」と言われずに、自分の頭で(どういうふうに順番を決めたか)考えて行動する大切さと難しさを痛感しました。糸を選んだら糸の長さを決めます。両腕を広げた長さが1尋(ひとひろ)で、糸を2尋の長さにします。できた子から針に糸を通し始めます。陽智が「通った~!」針に糸が通ったら2本の糸を合わせて玉結びを作り、縫い始めます。次に友輝が通って縫い始めましたが、友輝は話を聞かずにどんどん縫ってしまって、やり直さなくてはなりませんでした。瑞歩も縫い始めました。
 2尋に苦労していた春太、糸を持ったまま腕を横に広げて、それをもう1回するのが難しかったです。楓は2尋に切った糸がからまってしまいました。針に糸を通すのは簡単ではないと思っていましたが、そこに行くまでにも難しいことがありました。
 それでも次々と通って縫い始めました。壮は何度もかがり縫いになってしまいました。針を出したらその隣に刺す。反対側から刺すとかがり縫いになってしまいます。百紅は昼食前までに糸が通りませんでした。「ご飯の後また頑張る?」と聞くと「やる!」とのこと。お昼寝前に百紅も糸が通って、全員縫い始められました。
 お昼寝後春太が「おやつ食べたら雑巾縫いたい」と言うので「当番やんなきゃなんないよ~」と言うと「当番終わったらやりたい」とのこと。他の子もやりたい!やりたい!と言ってきました。「夕方は谷1人だから、半分くらいの人しか見られないのさ~」と話すと自分達でじゃんけんして4人を選んだ子どもたちでした。春太は早く縫いたくてあせるので目が大きくなりがち、それを「小さくね~」と声をかけますが、気持ちははやります。5時過ぎに完成、縫い終わったらあっと言う間に絵も描いて大喜びの春太でした。
 じゃんけんで負けた亜季「明日は出来るんだろうね!」と怒っています。「はい、明日やろうね」
どきどきわくわくの年長初日でした。雑巾縫いは、体を支える腰の力は勿論、手と目と頭をフル出動させて行わなければなりません。そして話を聞く力も必要です。集中力も必要です。今までのいろいろなことが積み重なっていると思います。話しを聞く場面、聞いて自分で考え行動することをもっとやっていきたいと考えています。
 自分達で縫い上げた雑巾で年長の当番活動が始まっています。『雑巾をする時の気持ちを聞くと、楓の「雑巾は嫌だな~でも頑張ってやろうと思う」という意見に、本当の気持ちだろうと思ったし堂々と言える楓にも感心しました。(高川の日誌より)』

カタクリを見に行きました

 今年はカタクリが咲くのも早いかも…?とは思っていましたが、今が満開!という情報をもらい急遽4月23日に赤岩まで行ってきました。カタクリは花の時期が短いので、それ急げ!という感じです。登山口に着くとあそこにもここにも可憐な薄紫の花が咲いていました。「あった!あった!」と子どもたち。よく見ると花びらがそりかえって開いているのと、まだ硬く閉じているのもあります。「咲くとこ見たいよね」と陽智、本当だね。ワォーの森に咲いていた花もありました。「ナニワズ」と「エゾ… 」と陽智。そこまで出ると「エゾエンゴサク」をあてる子どもたちです。高川に教えてもらった春の山の花をちゃんと覚えていたんですね。
 赤岩の山を登り始めました。道の横に石のお地蔵さまが並んでいました。地蔵大好き年長、特に傘をかぶっていたりしたら大喜び。「じいさまとばあさまの家はどこじゃ?」「ここだ!ここだ!」「さっきはどうもありがとう」と地蔵になりきって『笠地蔵』が始まります。
 途中海が見えます、「海の色が違うね、青と緑だね」と瑞歩。「魚見えないけど海きれいだね」と楓。本当にきれいな海が広がっていました。
 赤岩は岩登りの名所でもあります。何人かの人が断崖絶壁を登っていました。「落ちないの?落ちたら死ぬよ」と心配そうな子どもたちです。途中休憩で反対側の岩登りの人に「お~い!」亜季が「頑張って~!」と叫ぶと皆も続きます。岩登りの人も手を振って応えてくれました。
まだ雪の残っているところもあり、転びまくる子どもたち。みんなドロドロです。何故か百紅は転んだ回数を数えて自慢。
 祝津側に下りました。海も見えて気持ちのいい草原でお弁当。「水族館見えるね」と言うので「ここまで来たから水族館寄って行く?」と聞くと「行く!行く!やったー!」
 入ってすぐの亀にまずくぎずけでした。海の生き物に触れるコーナーではタコに触るのに列を作りました。奈子は何度も並んで指や腕にタコを吸いつかせていました。春太と友輝は「タコはいい… 」と触りに来ませんでした。
 去年来た時は時間が無くて行けなかった海獣公園のほうにも行ってきました。「アザラシに餌をあげたい」というので1人1匹あたるように餌の魚を買って来ました。一番騒いでいて一番先にあげようとした友輝が、魚をトングで持ち上げた瞬間カモメにさらわれてしまいました。「あ… 」杏実もみごとにカモメに取られ、その後の子たちは手で魚をつかんでアザラシに投げ入れていました。あまった魚があったので友輝も杏実もアザラシにあげることができました。
 「今日は昼寝しないよ」と伝えていましたが、何度も何度も「今日は寝ないのか?」と確認する年長。昼寝なし活動は初めてでしたが、あまり何度も確認されると、話を聞いてなかったのかと心配になります。最後まで話を聞かずにしゃべりだしたり、行動したりする姿も見られます。いろいろな場面で、話を聞く大切さ感じています。 

(記:谷)