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かもめニュース

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2012年度〜2016年度

2016年度 Vol7

ドキドキ!わくわく!初合宿!!
そこで出会ったのは・・・

 「ねぇ!あと5回寝たら合宿だね!」「あと3回だね!」と指を折りながら、合宿をまだかまだかと楽しみにしていたくじら組。ついに楽しみにしていた合宿が4月27日に行われました。朝銭函駅に集合し、いつもよりも元気でドキドキわくわくしている様子のみんな。
今回の合宿のテーマは「カタクリを求めて!」ということで、まず最初に向かったのは赤岩。山を登っていくと綺麗な紫色の花がたくさん咲いていました。
「この花なんていう名前か分かる?」と聞くと
「スイセン?」「わかんない~」
「カタクリっていうんだよ」というと「カタクリ~」「あ!あそこにも咲いてる!」「またあった!」と覚えたばかりのカタクリを楽しそうに見つけていました。
そんななか「片栗粉~!」と言い出す子が。そう!カタクリの根っこから採れたものが片栗粉なのです(私も初めて知りました!)。一人が「片栗粉」というとみんな「片栗粉~」と言い始め、前を歩いていたお花博士の怜真に「これなんて言うお花だったっけ?」と聞くと「片栗粉!」と即答。「ん?片栗粉だったっけ・・・?」
「ん~カタク・・リ!」みんな、片栗粉じゃなくてカタクリだよ~。覚えてくれたかな?
 赤岩から山を登ってふと下を向くと、「わ~!なんか家がおもちゃみたい!」と弦希。「小っちゃくて面白い~」と山からの景色もみんな楽しんでいました。山を降りて祝津に到着。
歩いて向かったのは何やら船がたくさん止まっているところ。
「海と魚の匂いがする~」「船がいっぱい!」
「ねぇ、船に乗るの?」と恒太。「ん?乗りたい?」
「乗りたい乗りたいー!」ということで観光船「あおばと」に乗ってきました!
みんな大興奮!「速い!!」とみんな船の速さに驚いていました。
「みて!なんか白いところ(水しぶき)羽みたい!」と夢菜。子どもの発想って面白いですね。みんな思い思いに景色を楽しんでいるなか「トドだー!!!!」という声が。
え~トドなんているはず・・・と言われた方を見ると、岩におっきいトドが!!!
これには子どもたちも大人も「すごい!すごい!」と大興奮!なんでもトドのいた岩はトド岩と呼ばれていて、野生のトドがくるのだとか。冬は何百頭とくるトドですが、この時期に見たのは乗組員の方も初めてなんだそう。とても貴重な体験をすることが出来ました。
 船は祝津からオタモイ海岸へ向かいまた祝津へ戻ります。その帰り道「まだトドいるかな?」と探すと「子どももいるー!」。向かうときは一頭しか見えなかったトドが今度は親子でいる姿を見ることが出来ました。祝津についても「まだ乗りたい」と、そのまま小樽港まで船で向かうことにしました。小樽港へ向かう道ではカモメに餌やりも体験しました。
「餌だよ~」と言い手に持ちながら餌をあげようとする銀士。するとカモメがやってきて餌を食べていきました。「今ね!ちょっとだけかじられた!」と言いながらも餌を食べてもらえたことに嬉しそうでした。
 終始大興奮で終わった船を降り、お弁当を食べ、みんなで銭湯に入ってかもめへ戻ってきました。かもめへ戻ってきた子どもたちは「あのね!本物のトド(野生のトド)見たの!」とみんなに早速教えていました。
そんなトドで頭がいっぱいの子どもたちですが、今日のお楽しみはまだ終わりません。
年長さんだけが見られるお楽しみのお話。今年は「モチモチの木」でした。おじいさん役を勝さん、豆太役を合田、医者役を樋詰、ナレーターを藤原が演じ、石田がピアノ伴奏。読み終わった後「おもしろかったー!」と子どもたち。
 モチモチの木を読んだ後はいよいよご飯!みんなで「もういいかーい」。
「もういいよー」と言われ我先にと中に入っていきます。「船だー!!」「モチモチの木だー!!」テーブルには今日みんなが乗った船。そして前には大きなモチモチの木。
「豆太もいる!」とみんなとても嬉しそう。船の上にはたくさんのお刺身。卵焼きやツナもあってその横にはご飯とのり。毎年恒例、晩御飯は手巻き寿司! 
みんな好きな具を好きなだけのせておっきな口でガブリ!とても美味しかったのか、みんなのお腹はもうパンパン。「これじゃデザート食べられないんじゃないの?」と聞くと
「食べられるも~ん」と琥太郎。デザートはモチモチの木のモチ入りフルーツポンチ。
「あ!モチモチの木のモチ入ってる!」「おいしい~」と大喜び。デザートは別腹というけれど、本当にみんなのお腹にも別腹はあるみたい。あんなにたくさん食べたのにみんなペロリとたいらげていました。お腹いっぱいの子どもたちはぐっすり眠っていました。
 次の日の朝。「おはよー!」と元気いっぱいの子どもたち。朝ごはんにも大興奮。モチモチベーグルにかぼちゃのサラダ、スープ、それから・・・。
「このおひたし、何のおひたしでしょう!」とお母さん。
「昨日みんな見てきたやつだよ!」というと「片栗粉!!」とこれまた即答。
「違うよ!カタクリだよ!」と言ったのはお花博士怜真。さすがです。
 最初から最後まで大興奮で終わった楽しい合宿でした。早いもので来週2回目の合宿があります。今度はどんなことが起こるのかとても楽しみです。

[合田 記]

道草散歩を通して  かに組

 いつもの散歩コース!
でも、いつもと違う声「あっ!なんか変なことになってる!」と叫ぶ理世。アリがおおきな餌を引きずっている場面でした。
「来て!来て!」の呼ぶ声で麻陽がすぐに近寄ってきてじっと見入っています。
幸喜も灯里もソロソロやってきました。
「見て見て!」とその発見の感動を伝えようとする理世。同じものを見ることで「気付いてくれた、わかってくれた」と嬉しい気持ちで満足します。今は「見て見て!」と大人に共感を求める場面が多いですがこういう体験の積み重ねで共感する相手が大人から友だちへと変わっていくことでしょう。友だちと繋がる喜びを感じられるといいですね。
 その回りにたくさんのアリを発見した麻陽はアリの巣を見つけ「入った!出てきた!」とその様子をよ~く観察し目の前のアリをつまみあげました。
「上手に捕まえたね!」の声かけで幸喜も灯里もアリを捕まえようと座り込んでアリを追って行きます。灯里はまずはじっと見定めてから追いかけます。
逃げるアリ! 追いかける手! アリとのじゃれつきが始まりました。
やっと捕まえて幸喜が見せてくれたアリは瀕死の状態。動いている物を捕まえ、しかもつぶさないように捕まえることはとても難しいこと。何回も挑戦しているうちに元気なアリのまま捕まえられるようになりました。
 理世はアリを捕まえるのはちょっと苦手。「やってみよう!」と促されて、おっかなびっくり、でも勇気を出してアリを捕まえようとします。最初は捕まえても慌てて振り払いアリは飛んで落ちていました。今では何の迷いもなくアリに手が伸びています。
 保育園に戻って「ありのぼうけん」の紙芝居を見ました。土の中を描いている一場面を見て、今見てきたアリの巣と重ね合わせ想像力を働かせた子もいたことでしょう。そして、アリと遊んだことがそれぞれの子どもたちの刺激になって、心に残っていくのでしょうね。
 春探しの散歩では「ふきのとう」や「つくし」がいっぱいの場所へ。
つくしの「はかま」取りにも挑戦した子どもたち。ここでも指先だけを動かし、茎が折れないように袴だけをむしり取ろうと挑んでいました。
 海の変化にも気付き「海の色ちがう!」と眺める子どもたち。
「かにがいる?」「海かもめにいきたいね!」
「かもめさんどこから来たんだろう? お家あっちかなぁ?」と空想の世界へ。
「たんぽぽしぼんでる!寝てるんじゃない?」「お花きれい!」「葉っぱのおばけだ!」
「小鳥さん歌ってる!」「風さんだっこ!」「大風さんおんぶした!」など…..散歩は表現する力を育て、興味関心を広げていきます。自然から受ける刺激が感性を豊かにしてくれます。日ごろ、何気なく歩いている道にもたくさんの発見があるはずです。意識的に歩く機会を作って子どもとの感動を共有してみませんか。

[藤原 記]