2019年度 Vol29
クリスマス会
12月20日(金)はクリスマス会でした。毎年恒例の親と保育士による聖歌隊の美しい歌声でスタート!子どもたちも歌ったり、踊ったり楽しみました。
今年のお楽しみのお話は「かちかちやま」。お話を楽しみ、そのあとの食事でもたっぷりかちかちやまの世界を満喫しました。そんなクリスマス会の様子をお伝えします。
給食部
「あっ!たぬきだ!」今年もホールに入ってきた子ども達から歓声が上がりました。私達にとって一番うれしい瞬間です。
今年のクリスマス会の給食テーマは、「かちかちやま」。お話の中の場面がテーブルに広がります。上新粉のたぬきはあんこの泥船に乗っています。船はマッシュポテトの波に揺られて崩れそう。一方うさぎはしっかりした木の船に乗り、中にはきんかんと赤カブの酢漬けを加えたグリーンサラダが入っています。
メインはたぬきが背負った茅がぼうぼう燃える場面。手作りの背負子に揚げごぼうとささみの蓑揚げ(そうめんの衣)が乗り、エビの素揚げと京人参、パプリカの赤で動きのある炎ができました。
もう一つ、表現したい場面がありました。お爺さんに捕まってたぬきが吊るされている場面です。ずいきの縄に捕まったたぬきは、大きな里芋。茹でただけなので、横に火傷の薬として背中に塗られたとうがらし味噌(赤は人参です)を添えてあります。味噌をつけた里芋は子ども達に大人気でした。
ご飯は黒豆ご飯と桜ご飯の2色おにぎり。汁は豚バラで出汁をとった「ばあ汁」(お婆さんは汁にはされていませんが…)。切り干し大根のきんぴらと肉巻きも「かちかちやま」の世界によく馴染んでいました。
みんな一通り食べた頃、子ども達から「うさぎとたぬき食べたい!」と急かされ、うさぎとたぬきを一口大に切りました。遠藤は名残惜しかったのですが(涙)子ども達は喜んで取り合っていました。
お皿を下げに来た絢斗が「またこのご飯食べたいな」とつぶやいているのを聞き、給食部もつい、にやけてしまいました。
給食部から精一杯思いを込めた給食を届けました。子ども達の食べる意欲が更に育ってくれたらいいなと願っています。今年も年長の保護者の皆さんをはじめたくさんの方にご協力いただきました。ありがとうございます。
(遠藤・小島・堀内 記)
いくら
ジングルベ~ル♪ ジングルベ~ル♪ と曲が聞こえると、頭の上まで腕を伸ばしてパチパチパチ、膝を叩いてトントントン、かわいらしく踊り始める莉音、海斗、陽太朗。残念ながらクリスマス会当日には雰囲気に飲まれてしまったのか、その姿を見せてくれませんでした。それでも、皆で輪をつくると「手をつなごう!」とばかりに隣の相手に腕を伸ばして誘うかのような仕草を見せて、踊りの輪に加わっていましたよ。
おたのしみのクリスマスメニューには、今日は特別!と皆、大好きなものをおかわりしてもりもり食べていました。人気はササミのかわり衣のフライ、少々硬いソーメンの衣にもかぶりついておいしそうにモグモグ。基惟は、うれしくて、おいしくて、楽しくて、という気持ちを、ニコニコの笑顔、手をたたいて、両手をふって体をゆすって表現しています。本当においしかったね~。
12月に誕生日を迎えた椰々とみちるはこの日が幼児食デビュー!これはなんだ?と持ってはポイッと投げてみたりしていましたが、慣れてくると片手にマッシュポテト、もう片方の手にはお肉と、両手に握ってもりもり食べていましたよ。おやつの時に誕生会をしたので、大人が「たんたん♪たんたん♪たんじょう~び~♪」と歌うとニコニコしながら、それに合わせて手をひらひらさせたり、拍手をして一緒にお祝いする海斗、基惟、莉音。その姿がとってもかわいらしくて、何度も歌ってしまいました。
サンタさんがいくら組に持ってきてくれたのは、木製の鈴の形のつりおもちゃ、灯矢はさっそく手をのばしてひっぱったり、にぎったり。もうひとつは、木箱にあいた穴の形に合わせて積木を出し入れできるおもちゃ。これは皆に大人気!「あ!あ!」と積木を取り合ったり、穴にむりやりねじこんだり、うまくスポッと入ると次を探してまた取り合いっこ。けんかしながら楽しく遊べそうです。ずっと大切にしようね~。
(合田・畑中 記)
しじみ
しじみ組の子たちは、わらべ歌遊びが好きです。何人かで「手と手を繋いで~♪」と歌いながら回っていると、次々集まってきます。「はい、さようなら~」で頭を下げると子どもたちも深々頭を下げてとっても可愛らしいですよ。「ジングルベル」の遊びも大好き。ジングルベ~ルで両手を上にあげて叩き、次に下におろして膝を打つのも上手です。初乃は頭の上で両手がぎりぎり届く感じですが、張り切って叩いています。夏帆は美波が膝の横を打っているのを見て、自分の膝を指差し「ここ」と膝を打つんだよと教えていましたよ。
ホールでみんなで食べた昼食もいつも以上におかわりしていました。「どれがおいしい?」と聞くとメインのフライかと思いきや…「豆!」大介が何度もおかわり。凪矢は花豆を「おっきい!おっきい!」と喜んでいました。みんな豆好きだね~!普段の給食でもおかわりが止まりません。
しじみ組はクリスマスプレゼントに缶入りクレヨンをもらいました。今までも4~5色の中から1本選んで描いていましたが、サンタさんがもっとたくさんの中から選んで描けるようにと思ってくれたのか、8色入りのクレヨンを数セットプレゼントしてくれました。早速絵を描き始めました。何とも楽しそうです。福二郎は缶を振って音が出るのを楽しんでいます。いい音するけどあんまり振るとクレヨン折れちゃうよ~。
おやつには「かちかち山の狸の泥船」が出ました。みんな顔にあんこをつけてどろぼうさんのよう…。誕生会もしましたよ。美絢、颯大、七海が今月で2歳になります。「たんたん、たんたん~♪」と誕生日の歌を歌ってもらっていると「夏帆も!」「仁心も!」と訴えて(誕生日ではないのですが…)歌ってもらいました。自分の希望を少しずつ声に出して言えるようになってきたなと感じています。これからもいっぱい遊んで沢山絵を描いて、楽しいおしゃべり増えたらいいね。
(石川・谷・北澤 記)
あさり
歌を歌うことが好きなあさり組、中でもピアノが流れると真っ先にやってくるのは栞菜です。口をしっかり開けてあわてんぼうのサンタクロースはバッチリ。それを見てみんなも次々と集まってきては一生懸命歌っている姿がありました。給食の時には急に立って「うさぎのはーらのクリスマス~♪」と歌いだし、「あさりさん上手だね~!」としじみ組の大人に褒められて嬉しそうな様子でした。
当日はお休みしていた花心も久しぶりに登園し、全員そろってのクリスマス会となりました。いざ自分たちの歌う番になるといつもと違う環境にソワソワしている子もいましたが大きい声で歌っていてとても素敵でした。そして楽しみだったご飯を見ては「これ何?」「食べれるの?」との声が。ふと気づけば一番先にテーブルに座っていたのはみこと。早く食べたかったんだね~!「タヌキ食べたい」「ウサギ食べたい」など友達同士でお話しながらおいしく食べました。
あさり組へのプレゼントは箱の中に6色のプチマジー。早速「絵描きたい」の声があったので、テーブルを出してくるとマジックで黙々と描きだすみんな。「これ青だよ」とこころ、「たぬきとおじいちゃんとおばあちゃん泣いてたよね」「あ、タヌキは泣いてなかったか!」と歩雅。かちかち山の絵を描いていたのかな?箱に1人1人のマークを貼ると自分のものだと実感したのか「見てー!」と色んな人に見せに行ってました。とても嬉しそうなあさり組でした。これからもたくさん絵描こうね。サンタさんも見ているかな~?
(湊・宮城 記)
かに
お話のかちかち山を題材にしたお楽しみ料理。うさぎ、たぬきはお餅で出来ていたり、たぬきが乗っている船は餡子で出来ていたり。「全部食べられるなんて」と、初めてクリスマス会に参加した私(阿部)も興奮していました。光影「エビ食べる!」啓佳「うさぎ食べたい~」と思い思いに食べたいものを取って食べていました。美味しかったね!
その後はお待ちかねの…。かに組はサンタさんから何を貰えたのかな?起きるとすぐに布団を片付けに行く子どもたち。花はパッと起き、布団を片付けてワクワクした様子。みんなが揃い、「もーいいかーい!」と言うとホールから「もーいいよー!」の声が聞こえ子どもたちは走ってツリーの木の下に。するとそこにはプレゼントが!かに組へのサンタさんからのプレゼントは“お箸”と“風呂敷”でした。
「百のどれ~?」「美優のどれ?」と探していたので、1人ずつ名前を呼んで渡しました。プレゼントを受け取ると、子どもたちは喜んでいました。おやつの準備をしている時も離さず持っていて、すごく嬉しかったんだな~と感じました。おやつになると風呂敷をテーブルに敷き、箸を準備している子どもたち。「明日持ってくる!」と言っていたのですが、待ちきれずさっそく風呂敷と箸を使っておやつを食べていましたよ。美味しいおやつ、自分の箸で食べれてよかったね!中にはぎこちない箸の持ち方の子もいますが、これから美味しい給食の時にどんどんうまく使いこなせるようになるといいね。
クリスマス会と一緒に誕生日会も行いました。かに組は結菜と彩葉が誕生日でした。前にでた2人は「何歳になったの?」と聞かれると手で“4”とだし「4歳」と答えていました。おやつも何回もおかわりをしていましたよ。
誕生日おめでとう!
(阿部・石田 記)
かめ
待ちに待ったクリスマス会!!みんな楽しみにこの日を待っていたようで、数日前から「サンタさんいつくる?」「あと何回寝れば…」と話していました。
クリスマス会ではいつも以上の大きな声で歌っていました。賀久は「本気出して歌うんだ」と張り切っていたようです。
クリスマスのお楽しみと言えば、この日はたっくさんありますが、やっぱり食事ですよね。ホールに入るとお話で読んだ「かちかち山」の世界が目の前に広がっています。様々なメニューがある中で、かめ組では食べられる「うさぎ」と「たぬき」が人気。どっちが美味しいか!?論争になり、たぬきはゴマが入っていて味がする…「たぬきが美味しい!」と票が入っていきます。たぬきを食べた後、口を開けた子どもたちを見ると…口の中が真っ黒!お歯黒だ~!と大笑い。すると今度はうさぎを食べたらどうなるか?と始まり、うさぎを食べ始める…。口の中は白くなり、なんと今度はホワイトニング!?何度も何度もおかわりをしたので、お腹はパンパンに膨れていて、まるでたぬきのお腹のよう。おっとっと…今日からたぬき組かい?!
午睡明け、みんな寝起きもいつもよりすこ~し早くて……「もういいよ~!」の声でいざホールへ。ツリーの下にはプレゼントが置いてありました。サンタさんからのかめ組へのプレゼントはペンケース!開けてみると中にはハサミとペンが入っている!早速絵を描き始めたみんなです。自分だけのペンケースに、ハサミに、ペン。「自分だけの」というのがとっても嬉しいよね。その日はずーっとペンケースを手に持っていましたよ。これからもっとたくさん絵を描いたり、ガラクタ遊びが出来るね~!!サンタさんどうもありがとう!!
16日に入園した真理、前日まで体調不良で休んでいた壮真も登園してきて、みんなでクリスマス会を迎えられてよかった~!
後日談。璃子が話していたことです。「ペンケースお気に入りなんだ!起きてきて、プレゼントを見つけた時に、ほしかったペンケースが璃子のだったから嬉しかったんだ。家でも忘れないようにカバンに入れてるの。カバンの近くに絶対置いてるの」と。こんな事言われたら、サンタさんもきっと嬉しいよ~!!!
(市村・志部谷 記)
くじら
クリスマスブーツづくり
クリスマス会に向けて、子どもたちはブーツ作りが始まります。合わせ揉み紙(卒園期に絵を描く和紙)を、半分に折りそこにブーツの形を書き、ハサミで切って自分の思いおもいの絵を描き、絵具で塗っていきます。形になったブーツを、今度は毛糸でブランケットステッチという縫い方で縫い合わせていき、ツリーにかける紐を指編みしてブーツに通し最後に入り口の部分に綿をつけ完成です。と、文字で書いてもなかなかの工程ですが、このはじめての事を子どもたちは大人の話を真剣に聴き10日程かけ作り上げていきます。
そんなはじめて取り組む課題にも、次々に手が動く子が出て来ます。その子たちの日ごろの姿を考えて見ると、「獅子舞作って来たよ」や「天狗作って来た」とガラクタ遊びをたっぷりして、その作品にとても満足してる子、「あやとりこんなの出来るんだ」と見たことない様な技を自慢げに見せてくれる子でした。早く出来た、作るのが遅い、というのは全く関係ありません、ただ、難しいけど楽しい、はじめてやることが不安だ、ではなく楽しい、という思いで取り組んでほしいと、ブーツ作りから感じました。
コマが届いた
大人の合唱、クリスマスの踊り、かちかち山のスライド、そのテーマの食事とお楽しみが沢山のクリスマス会。それだけでは、やはり満足をしない子どもたち。食事をしながら、「あー楽しみだなぁ」としみじみと言うので、「(ちょっと意地悪に)だって、お楽しみこれでおしまいじゃない」と返すと、「コマ、まだもらってないしょ!」とあっちから、こっちから総攻撃でした。
さあ、昼寝明け。「あったー!」「コマだー!」と、自分たちで作ったブーツの中にちゃんとコマが入ってました。笑顔でコマを手にした子どもたちは、早速紐をコマに巻き付け、見よう見真似で「えいっ」と投げる。しかし、そんな簡単には回らず、コロコロコロ。それでも、何度も挑戦する姿は本当素敵ですね。そのうち、1人が回ると、「1人が回ればみんなも回る」と、言葉通り次々に回りその日の内に10人以上回りました。次の日も朝から早速コマを回し続けてます。新春コマ大会では、どんな姿を見せてくれるか楽しみですね。
(樋詰・鈴木 記)
『寄贈 鈴木創也父』