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かもめニュース

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2017年度〜2021年度

2019年度 Vol34

~かもめの節分~

今年は、張碓と山小屋で分かれて豆まきをしました。

いくら組

 いくら組初めての豆まき。「豆いる人~」と言うとやってきたのは陽太朗と海斗。これはなんだ?と言う顔で豆を見つめる莉音。鬼が来る前から何かいつもと違う雰囲気を感じたのか、泣き出す基惟。そんな子どもたちの前に小鬼登場!しじみさんが泣き始める中、口を開けて「あしっあしっ」と言いながらニコニコの煌禾。あさりさんが一列になって固まる中、一緒に固まる陽太朗。そんな中、どこからか聞こえるパリパリ・・と言う音・・・。みちるがいつの間にか豆を拾って口に運ぼうとしている・・・殻は食べられないよ~!大人は大慌てでした。椰々は両手につかんで離しません。花より団子ならぬ、鬼より豆。さすが食べるの大好きいくら組。
唯一、去年節分を体験した海斗はみんなの真似をして遠くから豆をポイ!「すごいね!海ちゃん!」というと、自慢げにもう一度、ポイ!するとそれに気づいた小鬼が近づいてきた!途端に顔が険しくなり、床に足がくっついてしまったかのように、ピクリともしません。元気な小鬼は迫力あったもんね~。
小鬼が帰るとまるで何もなかったかのように、おやつへ一直線。我先にと「だーだー!(ちょうだい)」と大声を出し、豆をポリポリ。豆が主役(!?)な節分でした。いっぱい食べて、来年は元気に豆をぶつける姿が見られるかな?

(合田 記)

しじみ組

 鬼が来る前は豆がほしいと「ちょうだい!」と言っていた子ども達でしたが、いざ年長の小鬼が来るとカチンコチンに!夏帆、凪矢、颯大、彩翔は窓の方でずっと立ち尽くしていました。大人の後押しもあり、凪矢がブルブルと震えながらも一粒、彩翔もなんとか一粒投げました。周りからは凄い凄い!と言われていましたが2人とも「……」それどころじゃないようでした。小鬼たちは金棒などで襲ってきますが、しじみ組だと思うのか勢いよく来ても叩くときにはこつんと手加減をしてくれます。それでも、鬼がわっと来ると颯大は大泣き、夏帆はぺたんと座り込んでしまいました。美絢はいくら部屋の階段、福二郎は水道の前、おとはテーブルの陰とそれぞれ違うところにいましたが、みんななるべく鬼から遠いところへ避難していたようです。初乃、七海、仁心は衣類箱の方にいました。初乃は投げる豆を食べようとしていたり、七海も小鬼をじっと見つめていたりと泣いていませんでしたが、近くにくるとさあ大変!座り込んで大泣き。美波と仁心は鬼が来る前から泣いていて、美波はずっと大人にしがみついていました。仁心は鬼がいなくなってからも泣いていましたが、追いかけっこが始まると自分もさっきまで怖がっていた鬼になって追いかけていました。みんな普段も人差し指でツノをつくって「鬼だぞ~!」と怖い顔で追いかけてきます。「しじみ鬼」もなかなか怖いんですよ~。

(石川 記)

あさり組

「今日、鬼来るんだよ!」と朝からそんな声が聞こえていた当日の朝。「豆ポイってやるの」と緋文。「これでやっつけるの」と家から金棒を持ってきていた歩雅。(前日の夜から兄と一緒に鬼を倒すシミュレーションをしていたそう。)と朝から強気な2人。豆まきのうたも歌って心の準備も万端です。お昼寝明け、「なんて言って豆ぶつけるんだっけ?」と聞くと「鬼は外だよ」と夕悟、「鬼怖くないもん」と心実。「豆ちょうだい」ともらった後も大事に豆の入った箱を持って鬼の登場をまだかまだかと待っていました。
 「あさりさん、頑張ってぶつけてね、頼んだよ!」と声をかけると「うん!!」ととにかく威勢のいいみんな。どうなるかな~?と思っていた矢先に現れた小鬼たち!するとさっきまでの威勢のよさはどこへやら…みんな固まってしまいました。第1弾のあとに第2弾の小鬼たちが!そのすごい迫力に端の方へスーッと移動し、またもや固まっている子どもたち。豆まきが初めてだった花心は鬼が来なさそうな廊下の方へ行き、こころ、みことはびっくりしているのかその場で棒立ちに…。そんな中、豆を何回も投げていたのは始まる前は少し不安そうな表情だった那帆と大喜でした。がんばったね~!なんとか鬼を退治してその後はみんなで豆と納豆巻きをおいしく食べました。今年に入ってなかなか全員がそろうことのないあさり組でしたが、これで病気の鬼もいなくなったかな?みんなに福が訪れますように!

(湊 記)

かに組

 朝、ソリ遊びをしている時に「今日節分だね~」と話をすると、凛子と彩葉が「オニは外~福は内~♪」と2人で歌い出しました。「2人が大きい声で歌ったらオニも逃げていくわ!」と伝えると、また歌い始めました。近くにいた千夏、啓佳も一緒に歌い、いつの間にかかに組が集まり、円陣を組んで合唱していましたよ。百福は「オレ、オニやっつける!」と気合いが入っていました。前日の話ですが、彩葉「もも、彩葉、オニ怖いから守ってね」百福「うん、百ね、桃太郎だから!」百福頼りになるね。昼食後、優空が家でオニの面を作ってきて、顔がすっぽり入りちゃんと目のところが開いていて、見えるようにお母さんと作ってきていました。すごいね!先週作った自分の豆入れに豆を入れ、いつオニが来てもいいように準備。子どもたちのドキドキがどんどんと高まっていました。お昼寝明けいつものように外へ。詩乃、咲希、花はつなぎを着て準備をし、しっかり豆入れを持ちすぐに外に出ていました。外に出ると「オニは外~福は内~♪」と歌ったり、“鬼のパンツ”という歌遊びをかに・かめ組で一緒にして待っていました。すると・・・ウォーーーー!という大きな声が聞こえ、オニが登場!子どもたちはオニに気付くとすぐさま山小屋の方に走り、中に入ろうとドアの前はすし詰め状態に。オニからは遠いものの、晴子、凪、陽希はオニに向かって豆を投げていましたよ。光影は「おにはーそとー!」と大きな声を出して投げていました。莉唯、心綸、結菜はオニがきて圧倒されたのか、豆入れを持ちながらオニから目が離せず身動きが出来ませんでした。なかなか立ち去らないオニにたった1人、大人と一緒に「おにはーそとー!」と勇敢に立ち向かっていた澪恩は最後まで豆を投げていましたよ。オニが立ち去ったあと、最後はみんなで豆を投げて、山小屋豆まきは無事に終了しました。

(石田・阿部 記)

かめ組

 節分の日は朝からそわそわ。聞こえてくる会話は、みんな鬼のことばかりです。「いつくる?」「どこからくる?」どうやってやっつけるかとかめ会議は終わりません。今年は山小屋にいるのはかに・かめだけだったので「かにさんを守ろう!」。絢斗は「心綸は絢斗が守るから!!」と鼻息荒く、頼もしいかめの子たち!!いつもはのんびり屋さんが多いかめ組ですが、お昼をパッと食べ終わりました。食べ終わっても鬼のことで頭がいっぱい。璃子・雫・しずくが「鬼が山小屋に入ってきたらどうしよう?」「でも(ストーブがあるから)走ったら危ないし」「じゃあ外でやればいいんじゃない?」、なかなか名案です。「いい考えだねそれ~!」と大人が会話に入っていくと、「鬼が山小屋に入ってこないように早く起きて外に出て鬼が来るの見てないと!」、寝る直前にも「豆まきで力を出すために早く寝るわ」とすごいやる気!!今日はかめ年長か!?
 そして午睡明け、外で豆まきの歌をうたっていると、遠くに見える鬼の姿…!誰も声が出ず、顔が引きつっていきます。みんなが山小屋に戻ろうとして、入り口はだんご状態。その力の強いこと。大人が押しても引いてもびくとも動きません。全員の本気の力が合わさるとすごい力でした(おかげで大人は汗だく…)。逃げ遅れた(?)子は鬼が真正面…身動きが取れないのに迫ってくる鬼!どうするのかと思っていると、違う列に逃げ込みました。すると2番目にいた子が後ろから出てきてしまい、そしてその子も違う列にすっと入り、3番目にいた子が一番前に出てきてしまいました。ところてん方式ですね。朝のあの意気込みはどこへやら。豆の飛んでいない豆まきです。大人が豆を投げて鬼が弱りだし、鬼と少し距離が出来ると少しずつ豆が飛ぶようになりました。固まっていた体がやっと動き出し、Aは大きな声で豆を投げることが出来ました。
 やっと鬼が山へ帰って行くと、その途端に元気になるかめ組です。ロングコースの方まで追いかけて行って、もう戻ってこないように「鬼は外!福は内!」と元気に豆まきしました。「また来てね~あっ、来たらダメだった」と賀久。そして絢斗は心綸を守れていたのか…?しずくはおやつの時に「まだ豆まきしたい。いっち鬼になって」と言ってきました。すると周りの子どもたちも「いいねいいね!いっちはオニババね」。なんと!オニババだって!?市村が「オニババだ~」と脅かすとギャーギャー言っている子どもたちでした。来年はみんなを鬼から守ってたくましい姿が見られるかなあ。

(志部谷・市村 記)

くじら組

 1月末、年長部屋のカーテンを閉め他のクラスには見つからないよう、コソコソと内緒で小鬼作りが始まります。どんな鬼にするか、青鬼か赤鬼か、角は何本かなど自分たちで考えて決めて作って行きます。「ツノ5本にするかな」「ヒゲ作ろう」「鼻でっけー」「キバ描くと怖くなってきた」と友だちの鬼や自分の鬼を見比べて怖くしていく中、「なんか可愛くなってきた」と言う子も…。水彩で色をつけ、毛糸で髪の毛や髭も作りお面は完成。鬼のお面ですが、何となくその子っぽさが出てくるのも、お面作りの不思議で面白い所です。魂を宿すなんて事も言いますしね。
衣装や棍棒などの小物は各家庭で作ってきますが、これまた工夫が施されてます。段ボールで鎧のような服、服に絵の具を塗ってきたり、お父さんやお母さんの服を破ってきたり、トラ柄、ヒョウ柄、冬囲い用のネット(麻製?)で作ったり、自分の何倍もある棍棒や、どんぐりのくっついた棍棒などなど。
 さあ、出陣!(?)の前に「ちょっと待って、作戦があるんだけど」「なになに」「まずさ、あんまり怖くない鬼が先に出てって、あんまり怖くないって思わせて、その後怖い鬼が出ていくのさ」「そしたら先にいくのは〜」と、あまり怖くない第一陣、怖い第二陣、銭小の一日中入学から戻ってギリギリ間に合った第三陣と三段階で向かって行きました。第一陣では果敢に豆をぶつけていた小さい子たちも、第二陣、第三陣が入って来るとじりじり壁際へ下がって行ってました。作戦、成功といったところでした。
 暴れてきた子たちは、すぐに「本物来る?」「いつ来るの?」と我に返ったのかソワソワ。「えっ今やってきたしょ」なんて言っても落ち着かない様子、そんな時外に大鬼が登場!部屋の隅へいく子、テーブルの下へ潜り込む子と『オオカミと七匹の子やぎ』のオオカミが入ってきて慌てて隠れる子やぎのよう、いやいや、これは節分、豆をぶつけて鬼を退治しないと。用意して置いた豆を手にぶつけに行く子ども、怯む大鬼、追いかける大鬼、逃げる子どもと一進一退が続きます。そんな中、部屋の隅に追いやられ、大鬼が迫ってきて投げられ捕まったのは樋詰。その隙に逃げる子どもたち。あれ……助けに……きたー!子どもたちに助けてもらい、その後「鬼は外ー」と豆をぶつけ大鬼は外へ。
外に逃げた大鬼にも豆をぶつけ、「(もう、入ってこないよう)鍵閉めよう」「小さい子たちのところも」と念には念を入れ、鬼が見えなくなるまで見張り、無事鬼退治となりました。大人も助け、大鬼も退治しまた一回りたくましくなった子どもたちでした。

(樋詰 記)