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かもめニュース

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2025年度

2025年度 Vol14

運動会直前号!

くじら組

 海かもめの生活が終わり園庭でのリレーやリズム、障害物の取り組みが増えてきたある日、リレーで負け続けた旭音が梛人に掴みかかり取っ組み合いが始まりました。普段は兄弟のように仲の良い二人の激しい喧嘩に周りの子たちも驚きです。取っ組み合いは梛人が旭音を投げ飛ばし終わりましたが、その後ピリピリの空気感の中話し合いが始まります。旭「何で投げるのさ」梛「梛人何もしてないのに叩いてきたしょ」旭「白組ばっかり負けてるんだもん」梛「負けたのは梛人のせいじゃないしょ、玲良と碧が遅いからでしょ」旭「玲良と碧速く走ってよ」梛「玲良がずっと休んでた時、梛人たち海で走ってたんだよ」玲「だって(ふくらぎ周りを触り)足が痛くて筋肉が痛いんだよ」玲良は休みが多く海遊びや運動会の取り組みが出来ませんでした。張碓に戻り何回も走ったり、障害物に挑む中、筋肉痛になったり転んで膝を擦りむき足の裏を痛がっていました。旭「碧は?」碧「・・・」旭「碧いっつも言わない」碧「・・・ちゃんと走る」。その日の夕方、二人を誘い園庭を走る旭音の姿が見られました。
その甲斐があってか最近のリレーでは白組の連勝が続いています。

「全部やりたい、でも出来ない!」<障害物競争>

 「全部やりたい」と始まった障害物競争ですが子どもたちには乗り越えなければいけない大きな山が待っていました。
・一つ目は種目そのもの
一人では難しくても仲間と一緒に乗り越えていきます。大縄はリズムがなかなか取れず何度も転び、床にぶつかり青あざを作っても挑みます。逆上がりは一人が出来ると「こうだよ」と教え合い、戸板では玲良、理大朗が「手が痛いね」「ちょっと皮がむけている」と手を見せ合い登れない玲良の足を理大朗が抑えて手伝ってきました。とび箱では、一度飛べた灯矢が飛べなくなり何日もかかって飛び越せるようになると、まだ飛べない菜緒の小先生になり、この日は夕方も「とび箱やりたい」と菜緒。他の子は外に遊びに行きましたが灯矢はずっと付きっ切りで「ここに手をつくのさ」「こわくないよ」「見てて、こうやって飛ぶのさ」と教えます。その励ましに応えるように何度も何度も挑み、みごと飛び越し喜び合いました。
・二つ目は仲間の中で思いを出し合い考え合う事。
大人にはいろいろ話せる碧ですが友達の中だとなかなか思っている事を話す事が出来ません。そんな中跳び箱を飛べるようになり自信がついたのか障害物の順番を決める時に「一番で走りたい!」と白組の仲間に主張。こんな姿を初めて見ました。赤組では伊織が「一番をやりたい」と言ってもなかなかみんなを納得させられません。伊織はその時々によって遅くなったり、速くなったり、おしゃべりをしながら取り組んだりと仲間から「速くして」と言われる事が多くあります。それでも「竹、頑張るから一番で走りたい」と真剣に訴えて一番で走る事になりました。
・三つめは勝っても負けていても最後まで全力でやり切る事。
特にアンカーは負けが分かりながら走らなければいけない事もありますが、負けていると涙が出て前に進めなくなったり、ゆっくりになることがありました。自分たちで走る順番も決め、アンカーを決める時は「泣かない人」「負けても最後まで走る」「速い人」「(相手を)抜かせる人」と子どもたちで認め合いながら決めました。
決して簡単なことではありません。「要求に応え挑みやりぬく」「励まし合い育ち合う」厳しく本音を出し合い、自らの意志と意欲で山を乗り越えようしている姿と応援し合い仲間になっていく経過を見ていると関わり合いのなかで培い育ち合い困難なことに挑戦し「やりたい」「やってほしい」が伝わり「やればできる」という心の力、信じて挑戦する子どもたちを前に私も本気で立ち向かうことを教えられます。今まで培ってきた力を全力で出せる運動会にしたいと当日まで頑張る子どもたちです。         

(樋詰・夏井 記)

かめ組

 かめ組は初めてのリレーです。以前は自分が走り終わると土で遊び出し自分のチームの勝負の行方を気にしない子がちらほら。「え?今どっち勝った?」と言っていたり、負けても「もう一回やろう!」が出ず、そのうちに、あららどこかへ遊びに行ってしまい続かないという事が多くありました。横のつながりを強くしていきたいなと思い、赤と白チームを固定し、続けていく中で少しずつ子どもたちに変化がみられるようになってきました。負けて悔し涙を流していたり「もう一回やるよ!」と友達に声をかけて集める姿も。年長が途中で泣きながら走っているのを見た円暉は「泣きながら走らない!」と訴えていましたよ。足が強くなりたいからと朝歩いてきた子がいると、自分も!と雨の中でも歩いて来たり、朝早起きして家の近くを散歩している子、和宇尻通りから坂を走って来る子…そんな姿が子どもたちに広がっていきました。
 勝ち負けがわかるようになり、それを楽しめるようになる年齢です。時には「ちゃんと走って!」とチームの友だちの叱咤激励を受けることも、勝って一緒に飛び跳ねて喜びを分かち合う姿もあります。
ドキドキワクワクの運動会。「今日は勝つ!」「負けないから!」と気合いたっぷりのかめ組の応援をお願いします。頑張るぞ~!!!

(志部谷 記)

かに組

 「ワッショイワッショイ」と何が始まるかと思えば、運動会の障害物で行う平均台を自分たちで板を運び、コンテナにおいて上手に渡る子どもたち。最初は恐る恐るカニ歩きで渡っていた野ノ葉も何回も遊んでいるうちに左右交互に足を出して渡れるようになりました。新は「ヒコウキワタリー」と早歩きで渡り、一生は「オチタラワニニタベラレルー」とワニごっこが始まりました。そのうち前から渡ってきた子と「ジャンケンポン!アイコデショ!マケタラオリルンダヨ」と友だちとジャンケンが始まります。かけっこもかに組の注目ポイントです。諒は海で砂浜を走る諒を見たお母さんが走ることが楽しくなって欲しいとかもめに来る前に毎朝ふれあい公園でじゃれつきをしながら走ってそれから歩いて登園しています。お父さんやお母さんとキャーと声を出して楽しんでいるそうです。
絢菜「カケッコシタイ!ウンドウカイデハシルカラ!」と張碓に戻ってきてからお父さんやお母さんと歩いてかもめに来ています。途中でいろんなものを見つけながら歩いてくるのですがだんだんとかもめまで来る時間が短くなっているそうです。毎日の積み重ねの大切さを感じますね。今年は築山も登りますよ。登るのも大変ですが降りるのにも力を使います。当日どんなかに組の子どもたちの姿がみられるかお楽しみに!

(今泉 記)

あさり組

 あさり組の障害物は、タイヤ引きをします。タイヤの重さは、6kg。この年齢になると斜めの姿勢がとれるようになり足腰の力もついてきます。たくさん引っ張って力をつけてほしいのですが青空と真白は、森で虫探しに夢中です。お昼ごはんの時も「食べたら虫とりにいこう。」と誘い合う仲です。虫の入っているバケツが大事で離せないのでタイヤの中にバケツを入れて引っ張りました。当日は、バケツなしで走ります。
 運動会のリズムのスタートは、年長の縄跳びです。その後、その縄であさり、しじみの子たちを汽車に乗せてくれます。初めてやった日に梛人は、すぐに天晴を乗せてくれました。旭音も楓音のところに来てくれたのに、楓音は、嫌がって別の年長の汽車に乗りました。いつも旭音のことを追いかけているのに3歳児の気持ちは複雑。年長は、優しくつきあってくれています。みんな当日は、誰の汽車に乗るのかな?
 「かけっこをするよ~、足の速い人いませんか?」と声をかけると、私も速い、僕も速いと集まってくるあさり組。砂浜を走ったり園庭の築山や坂道を走っているから自信満々です。リハーサルの日、かけっこのスタート地点に移動する時に、転んでしまった朔。痛いし心も折れちゃったのか泣いていて、笛の合図で他の子が走りだしてもスタートできません。でも、「どうする?走れる?」と聞くと「うん。」とうなずいて坂を登り始めました。心の葛藤が見えるようでした。「がんばったね!」こんなにステキなことがあちこちで見られるんです。どうぞお楽しみに!       

(藤原・谷 記)

しじみ組

 「♪きんきんきれいな秋の空…おーい!」が大好きで大きい声が出るようになってきました。歌い始めるとみんな手を挙げてきらきら、手を口に添えたりとかわいいくて、友だちにも「オーイ」と声をかけたりするようになってきました。『はしるのだいすき』も口ずさみます。歌も上手だけど、本当に走るのが大好きになってきて、「ヨーイ、ドン」と自分で言って走ったり、笛を吹いてほしいと「ピ、して」や、「プ、して」、笛を指さして大人に訴えてきます。でも、始まる前に走り出したり、ゴールにたどり着かなかったり、やっぱりイヤ!とスタートから動かなかったりと様々。


年長の「まっかな秋」を真似する子どもたち

でも走るとなったらトコトコ~と腕を振って、すこーし速くなってきましたよ。上り台や芝の坂のぼりも坂の下からよーいどん!と沢山遊んでいますが、目の前の芝の坂ではなく、横の土の道を上っていく子、反対方向に走りだす子も!まって~そっちじゃないよ~!
 そんなバタバタなしじみ組ですが当日はどんな姿を見せてくれるかな?いつもと違ってお客さんがいっぱいでどっきどき。その中で普段の姿を見せるのは大変なことです。やさしく見守ってくださいね。

(石川 記)

いくら組

 いくら組は障害物で戸板やすべり台を登ります。春から戸板でたくさん遊んで、今では板を出すとすぐに登って来るほど大好きな遊びになったんですよ。すべり台も人気で、一人が登ると次から次へとみんな登って大渋滞です。9月に入園したばかりの多咲も障害物競争に参加します。最近笑顔が出て来て、友だちにちょっかいを出す姿が見え始めています。最近ズリ這いをするようになった燦は色んな所へズリ這いで探検に行っています。
ヨチヨチ歩きが始まった仁志、月、龍之介はリズムとかけっこにも参加します。
手をパチパチさせたり、身体を揺らしたり、「おいで~」と呼ぶと歩いて来たりしていますが、当日はどうかな~。いつもと違う環境で、力が発揮できないかもしれませんが、温かく見守ってくださいね。親子リズムでお父さん、お母さんとも一緒に遊びますよ~。楽しみだね!

(平子 記)