2015年度 Vol.37
髙川の保育日誌(12月27日)
年末の大イベント “餅つき” やり抜いた(^_^)/
「史上」最高94臼!
餅つき開始は8時からですが、「蒸かし担当」は、それに先だって6時半の作業開始。いや、餅米をとぐ、黒豆を煮る、餡を丸めるなどの仕事には前日から取り掛かっていたのでした。
そう、餅を作るには様々な役割分担が必要です。搗き手と捏(こ)ね役の相取(あいど)りの外に、のし餅、大福、豆餅など餅の種類によって伸したり、丸めたり、塩加減をしたりという色々なパートがあります。もっと言えば、餅を作る以外の、原料を揃えたり、買ってくれる人をさがして予約してもらったり、配達してお金を受け取ったり、収支の会計をしたりなど周辺の仕事もあります。子どもを預かるという仕事もありました。だから、餅つきはかもめ祭りや運動会と並んで保育園を上げての「総力戦」になるのです。
写真野口さん(誠に失礼とは承知しながら、
プロカメラマンに「コンパクトカメラ」を差し出して、
厚かましく撮影をお願いしてしまいました<(_ _)>
今年は今までにない多くの方々のご協力をいただきました。ほとんどの現役と多くのOBの方々が来てくれました。OBのOB、つまり、OB木村なごみのお祖父さん・北田さんは秘伝のなまこ餅の作り方を伝授してくれました。(「秘伝」だから、詳しくは書きませんが…)
今回の賑わいぶりに、髙川が家庭用餅つき器を使って一人でやった20数年前の餅つきを思い出しましたが、正に隔世の感がします。その日は生憎の猛吹雪で、搗き上げた餅の配達に出てはみたものの、そのうちに一寸先も見えないという状態になってしまいました。大晦日だったので配らずに戻るというわけにも行かず、泣き泣き配ってまわり、這々の体(ほうほうのてい)で家に帰り着いたのでした。
現在のようなシステムになったのは、7年前からです。「杵搗きで美味しいから」、「かもめに貢献したいから」などという皆さんの思いから、「お客様」も右肩上がりで増えつづけています。
そんな餅つきに取り組む意義を考えてみると、次のようになるでしょうか。
① 収益事業として園の財政に資する
② 知恵と力を出し合うことで連帯感が育つ
③ 普段、話を交わすことが少ない人同士でも交流を深められる
④ 蒸(ふ)かす、搗(つ)く、捏ねる、伸(の)す、丸める、味を付けるなど餅作りの伝統的な手法を習得できる
⑤ そのようにして作った餅を親子で味わえる
年末恒例の餅つきを今後もかもめの年中行事として大切にしていきたい…
そんな思いを強くした2日間でした。
お餅を丸めたりしながら、藤原に第2園舎の様子などを聞かせてもらいました。
大事なこと、それがわかんない
おしぼりを出していない理世(2歳児)に、そのことを気付かせようと話しかける。
藤原「何か忘れているもの、ないかい?」
理世「わかんない」
藤原「考えること、大事だよね」
理世「大事なこと、わかんな~い」
と、泣き出した。そんなやりとりをしているうちに、傍らの幸喜がおしぼりを出しているのを見て気付いたのか、泣き止んでおしぼりを出した理世。
年寄り思い
園舎入り口から玄関までのスノコの上を夢菜(かめ組)が除雪しています。
藤原「えらいね! 雪はねしているんだ」
夢菜「だってさ、雪はねしないとさ、年寄り転ぶから、髙川とか。転んだら、藤原みたいに、骨折るしょ」
藤原「そう~、ありがとう(-_-;)」
素敵な年長になるために
(河崎(母)からの髙川宛メール)
杏実が、「ステキな年長になる」ためにおもちゃは全部高川に持っていく!と言い出しました。これまでも相談しながら適宜処分してきましたが、どうしても捨てられないものたちが残っていました。それを全て処分する事に決めたようです。それはいいんじゃない?と思うものまで^_^;
ウチで処分すれば? と言っても、どうしても高川に持っていくと言い張るのです。持っていってもいいですか?なんなら最終的には持ち帰ってウチで処分しますが^_^;
また、休みの日にスカートをはいたり可愛い服を着て喜んでいた杏実ですが、それも小学生までは我慢すると決めたようで、すべて片付けました。(この稿に関しては、次号で改めて触れます)
(高川 記)