2007年度 vol40
いたどりの家(かめ組)
毎年、12月に入ると宇和尻通りの一部が通行止めになり、子どもたちの良いあそび場に変わります。
かめ組の間で呼んでいる、通称「どんぐり坂」に行くと、昨年の事を思い出したのか倫太郎、光、南斗は、いたどりの木をとって積み重ね、「おうちをつくったの!」と隙間をぬって入り込もうとしていました。でもなかなかうまく入れず、翌日、縄、ビニール紐、毛糸を準備して出かけました。
最初は枝払いをして、何本も一緒に束ねて上部を縛り、下の方をみんなで広げました。「ここ すきまがある!」とまたイタドリをとりに行く子どもたち。どんどん隙間が埋められていき、やっと一棟目が完成しました。
「やったぁ~!」と喜び合う子どもたち。南斗は「かめ組みのマークをつくるんだ!」と雪を固めて「かめ」のかたちを作っていました。
倫太郎と南斗は1棟だけでは満足せず、こっちにもつくろう!と考えていたようでしたが、その日はもう時間切れだったので、翌日続きをすることにして帰りました。
3日目「はやく かめの家にいこう!」と走り出す子どもたち。この日は役割を分担する姿が見られました。光が「ひっかが通る人になるから、みんなは運ぶ人と、つくる人になって!」と指示を出し、みんな忙しそうに動き回っていました。
かに組も途中から手伝ってくれ、イタドリを短く折ってジュータンにしてくれました。
南斗が「やぎさんの小屋みたい!」と言うので、「おおかみと七匹の子やぎ」の劇遊びをすることになりました。絢葉、和奏、蓮華はすぐに「おかあさんする~!」と大はりきり。時計の中に隠れる子やぎはジャンケンで倫太郎に。おおかみは人気がないのですが、ジャンケンで負けた光が立候補し、南斗、大志、柊平は、子やぎにと配役も決まりました。
かに組が観客になってくれ、藤原のナレーションで劇は始まりました。いつの間にか、2棟目は時計に見立てられていました。実に見事な名演技に、大きな拍手をもらっていました。
その後はかめ組も劇をして、今度はかめ組が観客になり、絢葉がナレーションです。
帰りに南斗が「小屋を4つつくりたい!」と要望。4日目には3棟目も完成しました。「できたらここでお弁当食べたいね」「でも寒いよ!」「あったかいみそ汁がいい!」と会話が弾みました。
♪こんこんこゆき おおゆきなったらば~♪・・・あったけぇ~♪
♪みそしる た~んと た~んと あげよ~♪
と歌いながら帰ってきました。4棟目をどこにつくるかのイメージも広がっているようです。まだまだイタドリの家は続きそうです。