2005年度 Vol36
キャー!逃げろ!
9月になるとずーっと海に入るには水温、気温などから、ちょっときびしくなってきたあさり組。この頃は砂浜でおままごとをして遊んでいます。しばらくおままごとで遊んだら、浅野はバケツに水をたくさん入れ、
「水かけおばけ」に大変身!
するとそれまでぺたーんと座っていた子どもたちが広い砂浜を「きゃー!!」と逃げ回ります。「まーてー!」と子どもたちを追ってバシャバシャバケツの水をかけると、「もっとやって」と柊平、倫太郎。はぁはぁ息を切らしながら、あさり組7人を追い回しています。
はじめ大泣きで「いやー!」と怖がっていた南斗もちょっと顔はこわばっているけど、この頃は水かけおばけから逃げることを楽しめるようになり、わざと止まって『こっちにおいで』というようなそぶりを見せています。葉澄、大志も逃げながら『来るかなこないかな』と後ろを見ています。顔や頭にかけられても泣かないで全員楽しめていることがとてもうれしいです。
何度も水をくみに行き浅野も疲れてもうやめようかなと思っても子どもたちの『追いかけてよ』という顔を見ると、『よしもう一回いくか!!』と体力ふりしぼり2歳児に負けないように走り回っています。
昨日のこと、漁師さんがバケツを手に持ち出てくると待ちかねたようにカモメが数十羽いっせいに集まってきました。漁師さんはバケツに入った魚のアラをまいていてそれをねらってカモメは集まってきていたのです。「わー、すごいね」「あっ、ケンカしてるよ」とみんなで見ていると、
葉澄が一言「水かけているの?」
・・・どうやら漁師さんの姿が水かけおばけの浅野とダブったようです。
海に入れない子がクラスの半分くらいいたあさり組が海に入れるようになり、エビもたくさん食べ、浮き輪であそび、浅瀬で貝(貝殻)取りをし、広い砂浜でむっくりくまさんから逃げ、水かけおばけから逃げ、たくさん遊んだ海の生活も今日でおしまい。来年までさようなら!