2005年度 Vol63
年長組最後の旅 ~白鳥の湖~
2月28日、3月1日の両日、年長組は1年間合同リズムに頑張って通ったご褒美にということで、今までいったことのない”秘密の場所”への旅にでかけました。ウトナイ湖へ行くらしいとは思いながらも、いったいどこへいくのか半信半疑の子どもたち。(毎年年長が白鳥を見に行ってるのは知っていても確信はないので、「白鳥見に行くんじゃないのかな~」とつぶやくようにしか言わないのです)
「実は樋詰も行き先はわかるけどいったことはないんだよね~。」
「え~!!」これでますます子どもたちはどこへ行くのかわからなくなってきました。
JRを乗り継いで降りたところは
爽駿「あ~、来たことある~!」
龍之介「ここから飛行機に乗って沖縄いったんだよ」
汐花「汐花も沖縄いったことある」
爽駿「え~東京行くんだよ!」
賢登「行ったことある~」
そうです。新千歳空港です。空港のなかを通り抜けて…バスターミナルへと向かいます。
バスに乗るとやっぱりどこへいくのかまたわからなくなって、あちこちキョロキョロ眺めてみるけれどなかなかヒントはつかめずに進んでいきます。(途中に白鳥の写っている大きな道路標識があったのに、みんなの目にははいらなかったようです)「ウトナイ湖」というバス停で下車。
いつき「やった~!ウトナイ湖だ~!!」
将輝「わ~、白鳥だ!」
「わ~い!!」「いた、いた~!」
観光客も少なくてみんなすぐに白鳥に近づくことができました。湖畔の管理をする人がいなくなったそうで、歩くところがスケートリンクのようにツルツルで気をつけて歩かないと転んでしまう状態でしたが、子どもたちは大喜びでした。
餌付けされて人になれている白鳥たちが、アッという間に龍之介をかこみました。
龍之介「うわ~、囲まれてるよ~。たいへんだ、逃げろ~!!」
篤が「オー!!ウワァ~!」と声をあげています。
餌の入っている袋からパラパラと大量に餌をこぼしているので、白鳥が迫ってきていたのです。
「少しずつあげていいんだよ。」というと
篤「だって怖いんだもん」
怖がって逃げているつもりが、餌を撒き散らすので、どんどんみんなついてきたというわけです。
何度か繰り返すうちにみんな手から餌をあげられるようになっていました。
レイクハウスには無料休憩所があるので、そこでお弁当を食べてから野生鳥獣保護センターへ。
「森は生きている」の歌の中で「若い月たちの歌」というのを覚えたばかりの年長。このうたのなかにはたくさんのもりのけものやとりの名前が登場します。
~のりすにたかにおじろわし~とか~ふくろう、きつつき、しじゅうから~など歌に出で来た鳥たちをここでは写真でみたり、実際にみることができるのです。
湖の向こう岸を泳いでいる白鳥を望遠鏡をつかって覗いて見たりもできるのです。
今年も狐をみつけることができました。
閉鎖されたユースホステルの裏までは「白鳥の小径」というとても細い遊歩道がついているので、みんなで歩いていくと観光客が疎らで餌があたらないせいなのか
白鳥も後を追うように飛んできたのです。(もともとはユースホステルの裏も餌付けしていたところなのですが)とうとう最後にはほとんどの家族が飛んできてしまったのです。
夕方を待たずにこんなに白鳥の飛んでいく姿や舞い下りる姿を見ることができるのも少し時期が遅いからかもしれません。湖には白鳥の他に2月の末に渡ってきたマガンの群もいました。数からするとマガンのほうが多かったです。
宿泊は苫小牧まで戻り、11人が一緒に寝ることのできる大きな部屋のあるホテルで。食事はお楽しみの小学生用のお子様ランチ風のもので子どもたちは大満足。
今回は無事に帰ってきましたと終わらせたかったのですが、2日目に大澤玲音君が氷の上で転倒し顔に怪我をしてしまいました。なんとか一緒に帰ってくることはできましたが、せっかく楽しみにしていた旅行だったのでこんな形に終わらせてしまい、ほんとうに申し訳なく思っています。
たいへんご迷惑をおかけしました。深くお詫び申し上げます。
自動火災報知設備と男児用小便器が完成しました
小樽市との話し合いでなんとか地域政策補助金から50%の補助を受けることができたので、兼ねてから設置したかった自動火災報知機と誘導灯、漏電警報機、そして男児用の小便器が2月中旬から取付け工事にはいっていましたが、28日に完成しました。工事中はいろいろご迷惑をおかけしましたが、無事に完成しましたので、ご報告いたします。子どもたちの生活の安全と衛生がまたひとつ保障されることになりました。