2005年度 Vol26
高川の保育日誌〔8月12日~8月23日〕
エビと たわむれる〔8月12日 くじら・かめ・しじみ組〕
くじら組・かめ組が「エビは入れ! エビは入れ!」と掛け声を掛けながらタモでエビをすくっています。すくったエビは、陸(おか)に置いてあるベビーバスに入れてくれます。
しじみ組の芽生・太志・南斗がそれをすくい取ろうと夢中です。こちらも「エビは入れ! エビは入れ!」と掛け声。海と陸の微笑ましいハーモニーです。ベビーバスはバケツと違ってかなり広いので、なかなかつかまりません。 「エビは入れ!」の声も、泣き声に近くなってきます。南斗は、水から手を浮かし、空中で「エビは入れ!」と手招きしているではありませんか。さすがに、それでは効果がないと理解したか、また手を水中にもどして追いかけ始めました。最初の一匹をつかまえるまで、ずいぶん時間がかかりましたが、それまで声も立てずにエビを追いかけていた芽生がポツリと一言、「つかまえた」。要領をおぼえたら続けざまに5匹もつかまえ、満足そうな表情です。
それを見ていた、太志も南斗も間もなくつかまえられました。
スキップ できたよ!〔8月22日 くじら・かめ組〕
「雨」と予報されていたので、くじら・かめ組は張碓園舎に登園です。「円花、スキップできるようになったよ」と、円花らしく恥ずかしそうに報告にきました。
「今、年長さんと天の川つくりしているから、後で見せてね」と、待ってもらいました。なかなか手が空かないでいると、円花は待ち遠しくて何度も年長の部屋を覗きにきます。
夕方、全員でリズムの時、みんなの前でしっかりとしたスキップを披露できました。 迎えにきていた大人たちからも拍手喝采、ホールは喜びに溢れました。円花は、その中にお父さんの姿を見てうれしそうでした。いい思い出になるでしょう。
天の川 再挑戦
2回目の天の川をつくりたくて、雨の日を待っていました。小島に染めてもらった和紙がとても綺麗なので、待ちきれずワクワクでした。とうとうその日がきました。
2回目とあって折ったり伐ったりは1回目よりスムーズにできる子もいましたが、切り込みを入れたらひっくり返す-子どもにはこれが至難のワザ。黙々と作業をする将輝を見ると、長くなった切り込みの部分をペンケースで抑えグシャグシャにならないように工夫しています。大人でも思いつかなかった方法です。「将輝、スゴイ! 頭いいね。」
将輝のワザを”盗んで”要領よくつくる子。自分流にこだわって四苦八苦するする子。やり方は様々ですが、何とか完成させました。
23日は、年長の海の家合宿です。お母さんたちの飾り付けも天の川という偶然。天井に吊された子どもたちの天の川に、お父さん・お母さんの思いが書かれた短冊も添えられて、夏の1ページが綴られました。
華蓮のプール遊び 〔8月23日 いくら組〕
華蓮(8か月)はプール遊びが大好きです。
プールにお湯を入れる音がすると、這って遊びに来ます。水音とプールが結びついたのかな、と勝手な思い込み(一種の親バカ)でうれしくなってきます。
これまではプールの中で腹這いで遊んでいましたが、今日は右手にホースを持ち、左手で噴き出す水にじゃれています。ホースを好き放題に振り回すので、脱衣所も水浸し、人もずぶ濡れ。水量をいっぱいに出しているので、水が華蓮の顔を直撃することも。そんな時は、顔をのけぞらせて息もハーハー荒げます。でも、ホースを手ばなそうとしません。顔や頭をビシャビシャに濡らし、「マンマンマン」「アジッチェ」などと「華蓮語」で歓声を上げています。
遊びに変化が
今までは一所で玩具と遊んでいましたが、移動が自由になるにつれて遊びも変化してきました。
現在のお気に入りの場所は、第2園舎の玄関ホールにある書棚です。手に届く範囲にある本を引っ張り出します。本と一緒に置いてある大封筒を見つけると、ビリビリ、ビリビリ破ります。 面白そうに、ひとしきり熱中しますが、それに飽きると、書棚を手で叩きます。スチール製の響きを立てながら、例の「華蓮語」をしゃべり、最後は、本のかわりに自分が棚に収まって満足そう。
次はどんないたずらをするのか、楽しみです。
念願がかない、張碓園舎の窓や戸に網戸がつくことになり、間もなく工事が始められます。これで、蚊やハチに怯えなくてもすむようになります。(渡会父のお世話で、格安な工事費! 助かります。)
第2園舎と渡り廊下は開放になっていましたが、しきり戸がつけられました。昼寝の時、ホールの声が響いてきて、小さな子がなかなか寝付けなかったのですが、この悩みも解消されます。
さらに、「かもめ灯台」の螺旋(らせん)階段に手摺りが出来ました。子どもたちは安心して下りられます(保育士も)。費用の一部は、「かもめまつり」の収益から出されており、皆さんのご苦労のお陰です。
園舎施設が皆さんのご奉仕で年を追って改善されています。職員も、快適になっていく保育環境で、精一杯励まなければ、と話しています。