2006年度 Vol34
余市合宿レポート【2】
余市教育福祉村へ
船を降り、余市までは電車で向かいます。電車のなかでのおやつは、年長のお母さんお得意の手作りパン(加賀谷、佐原母特製のよもぎあんぱんとベーコン入りパン)です。余市に到着。
皓大「スゲー!木の家だ」
向陽「こんな家作ってみたい!」
(次の週に自分たちの小屋をワォーの森につくる計画があって)みんなすぐにログハウスを気に入ってしまいました。
福祉村の菊地さんがぶどう狩りに連れていってくれることになっていたのですが
「ここの栗拾ってもいい?」どうしてもその前に栗拾いをしたかった子どもたちが聞きました。
「気をつけて採るんだよ」とすぐにOKがでました。
ログハウスのすぐ横にそびえ立つりっぱな栗の木の下から、山盛りの栗を拾い、早速夕食を作っていた小島のもとへ。
「栗ご飯にして~」とお願いをして、ぶどうもたらふく食べて(ぶどうが嫌いなはずの雄太も食べてました)、梨が順調に育っているのも確認したり、福祉村でのやるべきことを終えたところでちょうど夕食となりました。
小島の作った栗ごはん、豚汁、煮物はおいしくって、みんなペロリとたいらげてしまいました。デザートに宮田母の手作りの山葡萄ゼリーが登場するとまたまた大喜び!満腹の1日でした。
寝る前、2階テラスから満天の星空を見て、
皓大「流れ星 落っこちてきそう!」とずっと空を見上げていました。
2日目は、朝食と掃除をすませて余市川へ向かいました。川を見るなり、「鮭の川だー!」走り出す向陽。(さすが野生の勘!)見ると水路に3匹の鮭と卵が・・・・・・。
ふ化場の人の話しによると、今年は低気圧と雨の影響で、全く鮭のピークがないということでした。それでも子どもたちは、わずかな鮭でもなんとか捕まえようと、パンツ姿になり水路に入りました。
もちろん鮭は簡単には捕まらず
「こっち(後方を指して)からいかなきゃだめだよ」
「前と後からだ!」
「しろい流れ~♪ あおい流れ~♪」
とアイヌの漁獲のうたまでとび出し捕獲しようとしましたが、結果は残念。
梨の収穫に来たときにもう一度チャレンジしようということで、川とお別れしました。川に入って冷えた体を水明閣の温泉に入って温めることにしたのですが、貸切のお風呂のなかでは、自由自在。「鮭ごっこ」(鮭になって泳いで、鮭ジャンプしたり)をして遊んできました。盛り沢山の合宿で、いろんなことを体験してくることができました。
(石田 記)
余市合宿レポート【3】
今回の合宿は料理人として登場したのですが、運動会を終えて年長の子どもたちが、ずいぶん成長したことを感じることができた合宿でした。
山歩きも何度か同行していますが、ゆっくりペースで登っていた円花や麻妃桜が、今では楽しんで歩けるようになったこと。
一人歩きの多かった響貴が必ず誰かと一緒にいたり、下りを走って楽しみたいときはかめ組としっかり間隔をあけてからスタートすることを覚えたり、塩谷丸山ではちょっとへばっていた雄太が元気いっぱい大声をだしながら登っていたり、皓大や敢大の声もずいぶんでていました。
リーダーで頑張っていた向陽と直輝はここでも下りのかけっこでリーダー役をしていたり、みんながいきいきと活動していました。
余市教育福祉村の自然を全身で感じとることができている。
秋を身体と心で受けとめているという感じがしました。そんな子どもたちの姿をみていると思わず大人もうれしくなります。
余市にはカキザキという大きなお店があるのですが、ここで食材をすべて調達して調理開始。
まいたけご飯に即席で子どもたちのリクエストの栗も入れて、秋の味覚たっぷりご飯の完成です。食が細いと思っていた雄太が
「おいしい!」といって残さず全部食べてくれたり、向陽や直輝が「小島のごはんおいしい!」「料理上手だね」と褒めてくれたり、誰も残すことなく食べてくれて本当に作った方も気持ちのいい食事になりました。
2日目の朝の掃除は子どもたちの自ら望んで働く姿を見ることができました。風呂とトイレ掃除を買って出た円花、響貴や雄太も掃除機やほうき何でもやってくれます。
楽しいことをしたり、やりたいことが叶えられることが、どんなに子どもの心を満たしてくれて、それが働く意欲にまでつながっていくということを実感しました。
働いている姿も楽しそうにみえるでしょ!遊んでるときだって最高の笑顔です。
どんどん賢くたくましくな~れ!
(小島 記)