2006年度 Vol47
~ 高川の保育日誌から ~ピアノと歌のコンサート
「なんまら」「スゴッ!」 年長さん びっくり うっとり
1月13日 年長の冬合宿で、12日は乗馬を体験し保育園で宿泊。今日は、チョッといい服に着替えて、高川宅へやってきました。大人と一緒にピアノと歌のミニ・コンサートを聴くためです。
狭い会場に、もう人がイッパイいて、宮田父が作ってくれた可愛いきれいなプログラムを手に何か囁き合っています。かもめのOBのお母さんたちも来てくれました。
演奏者は、ピアノが銭函小学校6年生の藤島彩さん(かもめの卒園生)、同じく銭函小学校6年生の門田大樹くん、そして独唱の小島(伴奏・東海林母)です。
年長の席は2階への階段。高いところから全体が見られる特等席です。みんな、何だかウキウキしています。
いつもとは違う、小ぎれいな洒落た服も自慢のようで、口々に「これ、ママが買ってくれたの」とか言って見せびらかします。宮田母の開会挨拶で、いよいよコンサートの始まり。
演奏が始まると、さっきまではしゃぎ回っていた子どもたちが、シンとなりました。呆気にとられたように、身じろぎもしないで聴き入っています。イヤ、体を揺らせている子がいます。リズミカルな曲調にさしかかったところで体が自然に動きだしてしまったようです。 小さな指が踊るように流れるように鍵盤を舞います。「スゴッ!」というつぶやきが漏れます。
藤島 彩さん
門田 大樹くん
小島の歌い出しがチョッとかすれて、いつもと違います。「すっかり上がっちゃって、膝はガクガク、声は裏返って…」と小島は悄気ていました。佐孝さんは、‘この歌は、裏声で歌う歌なんだな’と思って聴いていたそうです。
「象の体に蚤(ノミ)の心臓なの」と肩をすぼめる小島に、髙川オジさんは「人は見かけによらないもんだ」と言っていました。
以下、子どもたちの感想。
向陽「手がすごく早かった。グランドピアノの音が大きくて、直ぐ近くで聴いているみたい」
敢大「音でっかくてビックリ。南斗の母さんのピアノと小島の歌、すごかった」
円花「コンサートの後、畳の部屋に行ったしょ。その時、一年生になったら、ピアノ習おうと考えてたの」
皓大「お母さんが髙川の家にグランドピアのあるんだよ、って言ってたけど、ホントにあったのでビックリした」
向陽「グランドピアノ始めて見た。(アップライトを指して)このピアノしか見たことないので、どんな音するかと思った。オレの家にもグランドピアノが欲しい。グランドピアノは半分ギターの形してるんだね」(どうして? と何度も聞き返したけどわかりません。翌日になって、‘アッ、ギターのボディ部分に似ているということか’、と納得。ネックのない巨大なギター!)
響貴「グランドピアノはどんな音がするのかなと思った。音を聞いて踊り出したくなってしまった」
雄太「男の子の手が早くて、見とれてしまった。ピアノ弾いているときはしゃべらないようにって言われてたけど、‘スゴ’‘スゴ’って声に出てしまった」
向陽「いい服 着れて嬉しかった。向陽のママもきれいな服 着てきれいだった。イッチのお姉ちゃんが聴いたことない曲を聴かせてくれてよかった。『森は生きている』の歌 チョッと長かったけど、向陽の知らない歌だったので、嬉しかった」
直輝「直輝はね、かあちゃんの目が痛くて、うつるからってコンサートに行けなかった。でも、家でイッパイ楽しいことあったよ。ライオンシリーズ、Ⅲまでしかなかったから、あとのを買ってもらって父ちゃんが読んでくれた」
雄太「手がくっついたり、離れたりして、なんまら早かったさ(手と指の動きを実演してみせる)。もう一回やって!って、何回もお願いしたけど、照れてやってくれなかった」摩妃桜「大人がみんなきれいな服 着ていた。手が早くてびっくりした」
ささやかなコンサートでも、子どもたちには大きな喜びだった、と感じる言葉がポンポン出てきました。お母さんたち、お疲れさまでした。