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かもめニュース

kamome news

2007年度〜2011年度

2011年度 vol20

いくら組の大事件!!

 まだ暑い日が続いていますが、もう9月。海かもめ生活も終わりに近づいてきました。海水浴のお客さんがほとんどいない浜辺は、まるでかもめのプライベートビーチ。水はぬるく遠浅で、波のない日は小さい子たちも存分に海を楽しめます。いくら組の3人も海を楽しんでいます…と書きたいのですが、晴吾はまだ海では楽しむまでにはなっていませんでした。

 夢菜と銀士は水遊びが大好きです。でも晴吾はなかなか水にむかいません。海かもめのベランダにプールを出して誘っても、自分からは来ません。水が冷たいとイヤ、顔にかかってもイヤ…高川と海かもめに残りちょっとずつ水に慣らしてもらったりもしました。ベビーバスにお湯をはりまるでお風呂のようにつかっていると満足そうでしたが、夢菜や銀士がやってくると、迷惑?そうに出てきてしまう晴吾でした。
 海に行っても波打ち際でも遊ばず、海の中に入るのはまだ難しいかな…?と思っていました。
ところがその日、晴吾を他のクラスの大人におんぶして海に連れて行ってもらい、谷が夢菜と銀士をベビーカーで連れて行きました。海に着いて浜を探しましたが、晴吾が見えません。「あれ~どこにいるかな?」と思っていたら、海の中から小島の声がします。「晴吾ここにいるよ~。海に入っているよ~。」谷は目を疑いました。何と!晴吾が小島に支えられ浮輪に乗って浮かんでいました。顔には多少の水しぶき、笑ってこそいませんでしたが、泣いてはいません。びっくりしました。「すご~い!え~ど~して?何で?すご~い!小島ありがとう!でもど~して!?」いくら組の大事件、まさに『かもめニュース』なのです。確かに水はぬるかった、でもさすがにお風呂じゃない。浮輪の中の晴吾はしまいにはウトウトと眠そうです。本当は海は大丈夫だったのかな?谷が心配しすぎだったのかな?小島の強引さに負けたのかな?…とにかくびっくりの谷でした。
お昼御飯に海かもめに戻って来ても谷の興奮は冷めません。すると空からすごい雨!雷も鳴りだし風も強い、まるで大嵐です。ビニールプールは飛ばされ慌てて片付けました。やっぱり晴吾が大事件だったんだ!お昼ご飯を食べ終わった頃には、台風一過青空が広がり、大きな水たまりでまたまた水遊びをする子どもたちでした。
晴吾は大事件以来毎日海に入っています。すごいです!

海の楽しみ方いろいろ

 夢菜と銀士は海の中も平気です。でも楽しみ方はちょっと違っています。夢菜はとにかくどんどん歩いていきます。大人と手をつないで行きますが自分の肩くらいまで行くこともあり、ひやひやです。でも浮輪はあまり好きではないようで、乗るのを嫌がります。浮輪はひもを引っ張って連れて歩きたいのです。手をつないで海のなかでリズムをしたり、「お~っとっと~」とお尻をつきそうになったのをすくいあげられたりすると、何度もやります。浮輪で浮いてる彩夢なんかを見つけると喜んで近づいていきます。

 銀士は浮輪で浮いているのが大好きです。少々水が冷たくても平気でぷかぷか、顔にしぶきがかかっても泣くどころか大喜び。浜にいても海に入りたくて、浮輪を引っ張って自らはいはいして向かっていきます。大人と手をつないで海の中を歩いた日は、エビ採りアミを持ってきて、気分は「エビ入れ~!」です。陸では自分で立ち上がって1歩出るか出ないかの銀士ですが、一足先に海中散歩です。


夢菜に引っ張ってもらってます

この後晴吾ベビーバスを脱出

銀士の手にはエビ採りあみがにぎられています

 浜で大きい子のビーチサンダルに片足をつっこんでご機嫌の夢菜。谷にバイバイと手を振ります。どこかにお出かけするつもりなんでしょうね。
 そこに銀士がやって来てそのビーチサンダルを取ろうとして取り合いになりました。夢菜も泣いて取られまいとしています。すると銀士は横にあったもう片方を見つけてそれに足をつっこみ仲良く片方ずつ履いていました。来年の夏はビーチサンダル履いて歩こうね。

(谷 記)