2013年度 Vol39
高川の保育日誌
“2014年 みんなで遊ぼう” みんな真剣 みんな生き生き
インフルエンザが猛威を振るい、年長が5名も欠席するなかでの挙行となった。
そういう状況を承知の上で、園外から7組の親子が参加され、遊びを楽しんでいかれた。
子どもたちは、いつもと違う広いスペースで思い切り躍動した。中でも跳び箱は、休み明けの侑生を除く全員が5段(縦置き)を1回で跳んだ。スゴイ、スゴイ!!
「山小屋生活」を終了した直後の、子どもたちの飛躍的な成長に目を見張らされた。そんな子どもたちの姿を通して、「夢中で遊びきる」ことの大切さを再認識する。
年長児 躍動のスケッチ
侑生
インフルエンザで4日間何も食べられず、水だけでしのぐ生活だったから、立っていられるのだろうか…という母の心配もなんのその。リズムもばっちり、跳び箱を4段も跳び越し、病み上がりをみじんも感じさせなかった。
航青
「みんなで遊ぼうまで5日あるしょ。”銀波”で脚を開くとき、航青は胸が着かないから胸が着くようにしたい」と、毎日、風呂上がりにコツコツやっていたという。
当日は参加できない父が、前日のリハーサルでの我が子の跳び箱に「オォーッ、オリンピックを見ているみたいだ!」と叫んだという。
龍毅
”マット跳び”は軽々と跳び越すのに、マットより小さい跳び箱には恐れをなしてブレーキを掛けてしまっていた。それが、前日、上手く跳び越せてからは自信満々。コマに失敗した高川のところに飛んできて、「龍毅が教えてあげる」と目を輝かせたり、苦手の”側転”にも粘り強く挑戦を続けた。夢菜(あさり組)が龍毅の側転を見ていて、「アッ、 脚 まっすぐになった!」と驚く場面も。
何か一つのことをやり遂げることで、物事に向かう姿勢が劇的に変わる…。そのことを目の当たりにして、改めて、チョット、イヤ、とてもとても感動。
喜一
跳ぶ力、走る力はあるのに、べた足…の感じ。跳び箱と跳び板の間隔を充分に取る勇気がなく、一回で成功させることがなかった。もったいない。前々日くらいから、そんな状態に意識的に立ち向かおうとしたらしく、母に「足音、小さくなったから、見てて」と言ったという。当日は、跳び箱もリズムもきれいにやってのけた。
実花菜
前日の夕方、跳び箱5段を跳び越せて自信をつけたようだ。当日、自らトップで跳ぶことを決め、見事に跳んだ。「トップだったので、緊張した」と晴れ晴れした表情で言う。「かもめの年長は、やればできるんだ」とつぶやいていたともいう。失敗しても失敗してもくじけずやった末に味わった実感なのだろう。
大晴
あまり感情を出さない大晴が変わってきた!声も今までより大きくなり、表情も生き生きしてきた。色々なことに挑戦する姿が見られ、「リズム、きれいにやりたい!」と言う。
咲良
「”側転”で足が床に着くとき音がしないみたい」と仲間を感心させたり、飛び箱と跳び板をどんなに離してもきれいなフォームで安定した跳び方をしていた咲良。リハーサルで初めて人前で跳んでから、跳び箱と跳び板の距離がだんだん狭くなり、当日はいつもの7分目くらいの間隔。咲良にも、こんな一面があったんだ。
不参加の子どもたちの参加したかった~ (;_;)
拓万
跳び板を離すことで喜一と競い合い、極限まで離そうとして、もう一回、もう一回とフラフラになるまで挑戦していた。コマを長く回すことでもトップ争い。「みんな、もっと大きく輪になれ~!」と大きな声で檄を飛ばす仲間思い。それなのに、”みんなで遊ぼう”に向かって燃えていたさなかにインフルエンザにかかってしまった。「出たかった…」と悔し涙を流したと聞く。その悔しさ、痛いほど分かる。
幸来
「自分は出られなくても、みんなを見ているだけでも…」との願いが無理だと分かると、そのことには触れずにいたのに、当日になると、「みんな、もうやってるかな」「いまごろ、何をしているだろう」と、ズーッと気に掛けている様子。”みんなで遊ぼう”を参観して入園を決めた中里家だから、”遊ぼう”にかける思いは人一倍だろう。どんなに悔しかったか、わかる。
雄元
休む2日くらい前から体調が優れず、前日は、”かに部屋”で寝ていても、ピアノの音がしたり、跳び箱が始まったりすると、もう寝ていられず、「できるものだけでもする」と起き出してくる。しかし、気持ちはあっても体が言うことを聞かない。当日になって、40度の発熱でインフルエンザと判定された。「一生に一回しかないんだから、行って、側転や飛び箱をみんなに見せたいよ~」と泣き叫んだ。「今日、出られないんなら、もう一回年長やる」とも。
”みんなで遊ぼう”に出られなかった悔しさを、卒園式で爆発させてね。
千帆
熱を出した初日、「ご飯も食べられるし、遊んだりもできるけど、休まなければならない」と言われると黙り込んだ。2日目、「行けないから、(餅まきの)餅は家族3人分取っておいてって、樋詰に言って」と母に頼む。3日目”遊ぼう”の当日、泣きながら何度も熱を測っていた。「熱が下がっても人に移すから参加できないよ」と言われても、「マスクして、隠れて見ているから…」と諦めきれない様子。
絆里
みんなが遊んでいても、”開脚”や”ちょう”を一人でコツコツやっていた。インフルで欠席やむなし、となっても割とあっさり了解した。しかし、布団に入ると、「側転や縄跳びや飛び箱はやりたかったなぁ~」と残念そうにしていた。
「かもめの食育日記」 JNN(エンタテインメント部門)最優秀作品に!60分版は、世界へ向け配信!
「かもめ保育園の食育日記」(90分版)が、「JNNネットワーク協議会賞」を受賞することになりました。昨年、TBS系列で放送されたエンタテインメント番組の中で最も優れているという評価を得たのです。
受賞式は3月13日で、その日のHBCニュースで、石田一郎さんの受賞シーンが放送されます。
また、7月放映の60分版は、英訳されて世界中に配信されます。
以上、プロデューサーの田中さんから連絡いただきましたが、「かもめフィーバー、まだまだ続いております」と添えられていました。