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かもめニュース

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2012年度〜2016年度

2015年度 Vol16

全国保育合同研究集会(全国合研)に参加して

 8月1日~3日までの3日間、東京で行われた全国合研に参加してきました。
暑いし、ハードスケジュールだし、こなし切れるかなと不安もありましたが何とか乗りきって情報を収集し、学習してきたので、皆さんには、藤原が5月に参加した全国保育実践交流会の春の研修の報告と一緒に報告会をしたいと思っています。

 「認可外保育所の運営と運動」という分科会に参加して感じたことを報告します。
全国各地の市町村では、4月からスタートした子ども子育て新制度によって、地域型保育事業として2,740か所の認可がおりました。家庭的保育事業931件、小規模保育児事業1,655件、居宅訪問型保育事業4件、事業所内保育事業150件です。
北海道の小規模保育事業は、札幌、旭川を中心に進んでいて、石狩、北見、苫小牧などがこれに続いています。そして小樽市も10月1日からスタートできるようにと準備を進めています。
 小規模保育事業等は19名以下での認可事業となっているのは、20名以上だと認可保育園としての基準になるからです。A型・B型・C型とあるのもA型は全員有資格者ですが、B型・C型は、資格のない人でも簡単な講習で保育士に準ずる認定がおりるしくみだったり、認可基準を下げて認めていけば、コストを下げて保育場所を確保できるということが、根底には含まれています。
それでもこの条例は、少しでも多くの子どもたちが公的な補助を受けられるようにと考えられたところもあるので、活用できるところは大いに活用し、基準を下げるなどという発想は、「安心して子どもの保育ができる条件」は守るという方向で、条例の不備だと思われるところの改善要求を出しながら、認可されていないところが認可されていくことが大事なのだと思います。
 提案者である東京の世田谷区乳児保育室の連絡会の方は、保育園の保護者の立場で保育運動に参加され、子どもがもう卒園したのに連絡会の事務局長としてずっと頑張ってきて、乳児保育室ばかりの連絡会ですが、高い賃貸料を月額70万円までの補助を勝ち取ったり、保護者の保育料を認証と同じように2子目は半額補助、3子目は無償分の補助を出させたり、保護者と園長会と組合とが一緒になって闘ってきた成果を発表してくれました。保育形態など違いはありますが、どんなことをしてきたのか興味深かったので、1冊にまとめた本を購入してきました。かもめ文庫に寄贈しますので、是非ご一読ください。
前後しましたが、1日目のオープニングのステージは、「木こり歌」「八丈太鼓」と続き、保育士と荒馬座(民族歌舞団)200人の「荒馬踊り」。会場いっぱいに子ども300人が広がって会場中を「ラッセイラー、ラッセイラー」と跳びはねていました。会場となった有明コロシアムの広場はテーマ通り「祭り」会場となりました。

 2日目は、明治大学和泉キャンパスで行われた分科会に参加したのですが、なんと北海道からは、小規模保育事業で認可をとったばかりの「もなみの里保育園(事業所内)」からの提案もでていました。北海道からは分科会に他にも3本の提案が出されていました。
夕方はピースパレードにも参加しました。昼間は高校生がやっていたという渋谷で、ママたちもやって、最後は保育者集団の出番となりました。4,000人のパレードになったそうで、私たち北海道のみんなが歩きだしたときは、最初のチームは帰って来た時でした。「戦争はいやだ」「9条守れ!」ってみんなでコールしながら、渋谷駅前の交差点を歩きました。

 3日目は、ふたたび有明コロシアムに戻り、開催地東京の大人と子ども150人の合唱で始まりました。最後は、アニメ作家高畑勲さんの講演を聞きました。
娘の子ども(孫)を預けた保育園の話し、憲法と戦争の話し、子守唄のはなしと子守という職業の話しなど、いろんな話が聞けました。この内容は、報告会までとっておきましょう。
北海道勢は、全部で52名の参加で、ツアーで行ったのは19名でした。保護者の参加も多く、札幌のポプラ保育園やはとぽっぽ保育園など子ども連れで参加の方も4組ほどいました。来年は島根だそうです。
かもめ会より研修費をいただいて参加してきました。私自身も全国合研は初めての参加で大変刺激をいただいて帰ってくることができました。ほんとうにありがとうございました。

(記:小島)