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かもめニュース

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2017年度〜2021年度

2017年度 Vol20

秋の年長組特集

余市福祉村編

 実りの秋。梨の収穫の時期になり、年長組は余市へ向かいました。
紅葉が始まり、リンゴも赤くなるこの時期。余市教育福祉村について年長にとっては、梨の収穫という大事な仕事がありました。ところが到着した途端に心が解放されたのか、うれしさのあまり芝の斜面をところかまわず側転しはじめた年長の子どもたちでした。

 脚立に乗り、梨を引っ張りましたがなかなか取れません。
「こうして梨を上に持ち上げると取れるんだよ」
 教えられた通りにやってみるとほんとうに簡単に取れました。高いところはお手のものと愛歩が、脚立の一番上までのぼって梨を取っていました。軽快な身のこなしはいつも驚かされます。
「これはなんだ?」上を見上げるとポタポタと梨の汁が落ちてきています。
食べるのが待ちきれなくなってきたところで福祉村の菊地さんが
「さつまいも掘って焼き芋するかい?」
子どもたちの目がきらっと光りました。
「やりた~い!」大好きな焼き芋を掘るところから体験することになりました。
「さつまいものツルって長いね~」スコップをザクッといれて、ツルを引っ張ると「うわ~ッ大きい!」太くてりっぱなさつまいもがゴロンと抜けました。
誰のさつまいもが大きいか見比べながら、自分の食べるさつまいもを火の中へ入れました。
♪ 焼き芋 焼き芋 おなかがグー ♪ 歌いながら焚火の周りを囲んで出来上がるのを待ちます。
ようやく完成!包みの中から出てきたのは、熱い熱い黄金色のさつまいも。
「熱いけどおいしい~」最高の味でした。
この日のおやつは、収穫したばかりの千両梨とブルーベリーとぶどう。梨は期待通りにジューシーでした。

 午後からは雨で気温がぐっと下がりましたが、センターハウスのなかでワイワイガヤガヤ賑やかに過ごして、お風呂でさっぱりした後は、お楽しみの夕食。お父さんやお母さんたちの手作りの、秋がいっぱい詰まったごちそうでした。鮭、栗、キク、きのこ類、大根など季節の食材がいっぱい使ったものでした。

 次の日は朝から余市川へ。
みんなを待っていたのは鮭。
「鮭がいっぱいいる!」
「網の中にいっぱい入っている」
こんな風にいっぱいいるのを見るのはみんな初めてだったようです。
「鮭、触りたい」岳空が鮭を手でつかみ上げました。
一歩あとずさり。それでもつかんでみたいと逃げる鮭を必死に追いかける幸大。
もっと鮭を見たいということで、すぐ側の余市孵化場へ行ってきました。そこでメスとオスの違いを教えてもらい、メス鮭のお腹から卵が出ているのも見れました。
鮭をつかまえ、持ち上げ「つかまえたよ~!みて~!」と喜びの声を上げていました。
そしてすっかり高揚したくじら組は、帰ってきてからもかに組とかめ組を集めてホールで「鮭ごっこ」を披露していました。もちろん自分たちは鮭役でした。
「悠里、誕生日プレゼント鮭獲る釣り竿にする」
「大工さんやめて鮭を獲る人になりたい」岳空。すっかり鮭に魅了されたようでした。

(石田)