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かもめニュース

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2017年度〜2021年度

2018年度 Vol.30

ちょうちん感想第3弾!

~佐藤母より~

 ちょうちん祭、本当にありがとうございました。全ての大人、子供に感謝しています。様々な行事がありますが、私はちょうちん祭りが大好きです。
 今まで二度見ていますが、心震えました。その反面、灯里にもこの日がいつか・・・不安・・・。正直くじらになっても想像できませんでした。しかし・・・
 作詞灯里、作曲滝廉太郎(笑)(いただいた紙にこう書かれていました。サイコーです!)あの曲で歌っていた運動会の事。灯里の今があるのは、出来なかったことが出来る様になった事で自信がつき、その気持ちが嬉しかった、そんな灯里の思いをまとめて下さったのだと思います。その歌をでっかい声で堂々と歌っている。逆に想像できませんでした。泣きましたー。親バカですみません!(私は子供達の「年長はおもしろいんだぜ2018」を聞いて、「みんな天才!!」と思いました。)語りだすとキリがないんですが、感動、感謝、涙、親としての反省、反省・・・様々な思いが溢れる祭りでした。
 私は親として、自分とも子供とも向き合うことの大切さ、かもめに来て日々感じます。そして、向き合う方向を間違うこともすごくあり、灯里を通して気づかされることもしばしばです。よく他の子や自分を比べてしまう私でしたが、やめよう、と提灯の灯里から教わった気がします。
4ヶ月、我が家なりに楽しみたいと思います。みんな本当におめでとー!!

~大波父より~

 かもめ保育園に来てから初めての提灯祭り、どんな祭りかも知らないまま当日を迎え終わりましたが、振り返っての感想は、「かもめに入って本当に良かった、子供達の力は凄いな」 ということでした。
2017 年 12 月に入り、年長になり、新園舎、海かもめを経て運動会の前後から、瑞希の心の変化がものすごくあったなと感じています。今までは、何事も無難にこなし、言われた事だけ大人しくやり、前に出たがらない、自分の気持ち・考えは中々言えない子でしたが、縄跳び、リズム、海かもめ、野外での活動を通して、もっと他の子より上手くなりたい、次はこれをやってみたい等、自分の意思を前面に出すことが多くなりました。朝一番でかもめに行って将雅より先に雑巾掛けしたい、バッテン跳び練習したい、家でも暇さえあれば側転、縄跳び、歌の練習、毎日「あと何日 で提灯祭りだよ、父ちゃん見に来てよ!」と嬉しそうに話していました。
 祭り本番、大勢の人の拍手の中提灯を持って入ってきて、直立して大声で歌う7人の子供達の自信をもった姿を見て、本番に強い子だなと感心しました。自分に似て声が小さい瑞希があんなに大きな声で歌い、自信を持って人前でリズムをやる姿を見て、この1年での成長を感じ感無量でした。
また、親である自分自身も、獅子舞に参加し、本番まで練習し発表する経験をすることで、 子供達と同じ気持ちで祭りに参加し達成感を味わうことが出来ました。私は、本番で大事 な場面で間違えてしまい御迷惑お掛けしました。
 かもめ保育園は、子供達の発表会で終わるのではなく、親も真剣に取り組み発表する姿を子供に見せることで、一緒に楽しむことを大事にしており、これは本当に素晴らしいこと だなと思います。 私も、恥ずかしながら、今回の祭りで太鼓を叩く経験をする中で、中里さん、大鋸さん、村松さん、皆さんの影響を受け太鼓に魅了され、瑞希の誕生日プレゼントとの名のもとに大太鼓を購入してしまいました。 家族皆でかもめに影響を受けていますが、それが瑞希・ 咲希、子供にとってはとても良いことなのだと思っております。
保育士の方々も、いつも子供達の為にお仕事され本当にありがとうございます。長男、長女とかもめ以外にいたので、こんなに真剣に向き合ってくれる保育士がいることに、私も嫁もいつも驚いています。
 これから卒園までの僅かの期間、宜しくお願い致します。

~深見母より~

 ちょうちん祭、とても素晴らしい姿が沢山あり、感動的でした。日々の保育に感謝しました。ありがとうございます。
 ちょうちん作り、夢中になっている場面を見たことがなく、ぐったりしている様子だったので、楽しめてない・・・集中が続かないのか?と心配していましたが、ちょうちん完成を大喜びで伝えに来た時の表情を見て、一生懸命作ってたんだな・・・と嬉しく思いました。
 歌も、緊張よりも「キレイに歌いたい!」って気持ちが強かったらしく、本当に今までのどの歌よりも、大きなキレイな声が出ていて、驚きました。「啓生出来るんだ!!」と心から思うことが出来て、とてもとても嬉しかったです。歌詞の内容も啓生らしくて、これからもっと自然の景色を楽しみ、体をいっぱい使った遊びを大切にしていきたいと思いました。

 リズムも、こんなに成長したの!?と、大感動でした。ギリギリまで、藤原に付き合ってもらい、私が代わるとふざけ始めてしまい、どうなるかと思ったのですが、表情がいつもと全然違い、ビックリでした。私が色々求めてしまうから、啓生は私の中でふざけたような態度をとるのかな・・・と反省。
 くじら組みんなが本当にキラキラしていました。だからこそ、今まで以上の力を引き出し合えたのだと思いました。親からのお祝いの「乱拍子」をしたことで、子どもたちの気持ちと共有できた気がしました。練習が体的や精神的に辛い日もありました。(私は、かなり楽な役割にしてもらっていたのですが・・・)


(クリスマスブーツ)

それでも、出来る様になりたい気持ちや、出来るようになった時の喜び、それをみんなと一緒に共感できる楽しさ、嬉しさ、無事発表出来た達成感と安堵の気持ち。とにかく、色々な発見と反省と感動がたくさんありました。
 ちょうちん祭で得た発見と反省と「できるんだ!」という信頼を忘れないうちに、日々の育児に活かしていきたいと思います。

*しじみ組に短期入園をしていた渡部(結生)さんからも感想をいただいたので、ご紹介します。
 年長さん達の一人一人の誇らしげな表情、そしてそれを憧れの眼差しで食い入るように見る年長以下の子どもたち。また、年長さんたちの様子を温かく見守る保護者と保育士の皆さんが作り出す空間に、感動で涙がでる思いで参加させていただきました。
 年長さん達の力強い歌声、歌詞には生活の主人公としてのおもいおもいの嬉しかったこと、悔しかったこと、驚いたことなどが表現されており、想像を働かせ子どもたちの日常に想いを馳せながら聴かせていただきました。
 (中里)幸喜くんのお母さんの、一人では出来ないと思うことも、仲間とならやればできるんだとおっしゃっていたことが印象的でした。このような経験がこの先、この子どもたちが何かの困難に出会っても、自分自身と向き合うたくましさを持ち、乗り越えるための努力を惜しまず、仲間に寄り添い、共に喜びを創り出す人生の主人公になっていくのだろうと思うと、素晴らしい未来を感じることができました。
 目に見える成長だけでなく、表には見えないけれど大切なことを日々地道に地道に耕すように保育されているかもめの理念が感じられる素敵なちょうちん祭に参加でき幸せでした。ちょうちん祭に携われた全ての皆様、お疲れさまでした。仲間を作り続け、つながっていくことと考えています。
 私もこちらで学ばせて頂いたことを、自らの地域で、現場で実践していこうと思っています。

渡部(結生)母より

~職員より~

 「すご~い!」「こんな力を秘めていたの?」
今年のちょうちん祭りでの歌とリズムで力を出し切った子どもたちの姿に、本当に驚き、鳥肌者で見ていました。全てが終了したとき、すっかり進行する役目も忘れてしまい、子どもたちの見事な姿に「見とれてしまいました!」が挨拶の第一声でした。
 前日までちょうちんが完成していなかった灯里を「あかり、ちょうちんできるかなぁ・・・」と心配していた仲間たち。その気持ちが伝わったかのように出来上がったちょうちん。体調不良で休んでいて、当日も回復しないまま挑んだ灯理。うたもリズムも最後までやり切れたのは仲間の支え、励ましを灯里自身が感じたからでしょう。
“> 麻陽は当日の朝、縄跳びのバッテン跳びのタイミングが合わず一度も成功しないまま本番を迎えました。ところが本番の最後の最後にバッテン跳びを決め大満足。
理世は縄跳びの時、上に跳び上がるようにとんでいたのに、まるで走っているかのように劇的にスピードアップ。思わず「速い!」とつぶやいてしまいました。
 堂々と歌いきった将雅。足が伸びきった美しい姿勢で側転を披露した瑞希。どちらも努力を惜しまず一所懸命やり続け、極めようとする姿は誇らしげで自信に満ちていました。
幸喜が奇跡的な急成長を遂げたのも、啓生が縄跳びで転んでもすぐに立ち上がって跳び始めたのもひとりひとりの力を出し合い、それがお互いに影響を与え合って育っていった姿だと思います。後日啓生に転んだときの気持ちを聞いてみると、「みんなが待っているから早く行こうと思った」とのこと。毎日仲間と一緒に遊び、喜びも悲しみも共にし、難しい課題も一緒に乗り越えた仲間だからこそそう感じられたのでしょう。
 そして、年長の親たちからのお祝いの太鼓、獅子舞も本当にあふれる思いと意気込みの感じるプレゼントでした。ご指導してくださった乱拍子の方がじっとしていられず飛び入りで笛をふいてくださったと聞きました。プロをも感動させた年長の子どもたちと親の皆さんに拍手を送りたいです。
子どもたちの思いと親たちの思いが見事に一体となって成功させた祭りだったと今年ほど感じたことはありません。この思いを皆さんと共有できると嬉しいです。

(園長 藤原)

 ちょうちん祭りの夜のごちそうは、「オッペルと象」がテーマになっていました。壁に飾られたお月様。テーブルの上には白い象。そしてそこに紙芝居から抜け出してきたのかと思うくらいそっくりの赤い帽子をかぶってキセルをくわえた…オ、オ、オッペルが立っているのに、気づかない子どもたち(栗林父の本当に見事な変装ぶりには驚いたり、笑ってしまったり、大人には大いに受けていました)。それでも子どもたちはみんなテーブルの上の料理に夢中で、オッペルになりきっている栗林父さんには目もくれず、ごちそうに突進。
 どんなごちそうだったのかというと、こちらも深見シェフ特性の鮭づくしのプレートがまず目を引きました。鮭のお頭がドーンと飾られていて(まるごと160℃のオーブンで30~40分焼いたもの)、骨や皮もオーブンでじっくり焼き上げたものがおいてあり、真ん中には鮭のフリッターがありました。オッペルの畑もありました。ごぼうの素揚げと水菜が、マッシュポテトの上に飾られていました。
 それぞれのお膳には、エビ入り生春巻き、エビの頭の素揚げ、イカのマリネハッセルバックポテト、カップチラシ、つけもの。そして鶏団子鍋。デザートは、月の精が運んできてくれました。月の精に変身したのは中里母。幸喜はまじまじと眺めますが、お母さんなのかちがうのかとかなり悩んでいる様子です。でも「やっぱり母さんだ」と最後には疑いを晴らせたようでした。とにかく紙芝居の世界を壊すことなく見事に実写版に再現してくれました。
 お母さんだけでなくお父さんも参加しての料理作り。太鼓や獅子舞だけでなく、何から何まで親たちも力を発揮したちょうちん祭り。子どもたちのために何を残せるのか、大人たちがどう取り組むのか、心底考えひとつのものを作り上げた結晶だと感じました。年長のこの思いがどうか在園の父母の皆さんに伝わってほしいと心から思いました。
できるとかできないとかではなく、何かに挑もうとするその姿勢を大人である私たちがどこまで子どもたちに見せてあげられるかが、問われているのだと改めて感じました。そして年長の親たちのその熱い思いは、子どもたちには見事に伝わって、ちょうちん祭りが成功したのだと思いました。素敵な取り組みを残してくれてありがとうございました。

(給食 小島)

 毎年感動する提灯祭りですが、今年は驚きが大きく、最後まで子どもたちに目が釘付け!な提灯祭りでした。本番に強いとはこのことか!?と子どもたちの底力に感動しました。(毎日見ている職員が1番驚いたのでは?)
 提灯作りを通して、子どもたちは日々変化していきました。今まで雑巾、あやとり袋、縄跳びと作ってきましたが、出来上がりの反応が薄く、他のクラスの親たちから「え!?もう作ってたの?」と言われるほど。一つ一つ課題を通して反応は大きくなっていたのですが、今回の提灯は今まで以上に喜ぶ姿があり、出来上がると「見せてくる!」と年長部屋を飛び出してホールから乳児の部屋、事務室までみんなに見せて回っていました。自分でやりきった!という喜びを子どもたちから強く感じたのと、その喜びが「誰かと共感し合いたい」という気持ちへと繋がっていく様子を見て、自分でやることで得る達成感はとても大きいんだなと感動しました。
 子どもたち、絵を描くのになかなか苦戦していたのですが、一つ作り上げると「もう一個作りたい!」と何個も何個も作り上げていました。それはその後の年賀状作りにも繋がり、多い子で5枚描き上げました(家でも何枚も描いているそう)。今まで「もう一回やりたい!」があまり出てこない子どもたちだったので、驚きました。一つ作り上げたことが自信になったのかなと思います。今も提灯前より楽しんで絵を描くようになり、「色んなものが描きたい!」というように、様々な動物や遊びの絵などを描いています。子どもたちの変化を見て、この保育で大切にしている「自分でやり遂げる」ということが子どもたちをこんなに成長させるのかと改めて感じました。
 驚いたことはまだあります。子どもたちが自分の歌を歌うとき、なかなか歌詞を覚えられなかった幸喜に大人が「ちょうちんだ、だよ」と先に歌詞を伝え、一緒に歌っていたのですが、そのうち子どもたちが幸喜に「ちょうちんだ、だよ」と声を掛け、みんなが一緒に小声で幸喜の歌を一緒に口ずさむようになったのです。その姿にも驚いたのですが、もっと驚いたのは、幸喜が歌詞を思い出して歌い始めると、将雅が「もう大丈夫」と言うように手で止める合図をみんなにしたのです。ずっと一緒に歌うのではく、自分で歌うことを大事にしている姿にとても感動しました。年長になった当初は横のつながりが薄く、他の人にあまり興味がない様子だった子どもたちでしたが、日々の集団での遊びと生活を大切に過ごしてきたことが子どもたちの変化に繋がっているのではないかと感じた場面でした。
 今回の提灯祭りで、親から「子どものために何かしてあげたい!」と言う強い気持ちをとても感じましたが、職員もまた「年長を輝かせたい!」と言う気持ちが年長担任だけではなく、職員全体が同じ思いを持ち、向かえた提灯祭りでもあったと思います。まさに親と保育士、みんなが年長のために!と気持ちを一つにして迎えた提灯祭りは本当に感動、感動で、この思いはきっと子どもたちにも届いたんじゃないかなと思います。子どもたちの成長を見れるなんて、保育って楽しいな!と感じた提灯祭りでした。

(年長担任 合田)