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かもめニュース

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2022年度

2022年度Vol.6

合宿だ、合宿だ、初合宿‼
~くじら組珍道中⁉ 宮島沼合宿編~

 「どっか泊まりたいよね~」「年長になったからさ、何回でも泊まれるんじゃない?」「合宿したい!」という声が上がったのと本物の白鳥を子どもたちに見せたいという思いから、今回宮島沼合宿を計画しました。そんなことで決まった初合宿、子どもたちに伝えると、「え!?合宿!?」「合宿いきたー――い!!」「合宿行きたい!行きたい!行きたい!」の大合唱、大興奮の子どもたち。早速他の大人にも「合宿行くんだ」という報告をしに走り出しました。そんな中、たまたま来ていて玄関にいた昨年度の卒園児の咲希に正面玄関に入ってきてまで、こころ「合宿!行く!」と報告。とにかく合宿当日をみんなが心待ちにしていました。あっという間に日は過ぎ天候にも恵まれていよいよ迎えた合宿当日、「合宿だ!」と声を出して起き上がった心実。(お母さん情報です)朝から舞い上がって手を取り合い踊っていたひかりと那帆。みんなに見送られていざ出発~~~!!
 宮島沼に近づくにつれて空にはマガン、畑にはハクチョウ、「ハクチョウいるいる~!!」「うわー-!!いるよいるよ!!」「あそこにもいる!!!」「ここにもいる!!」バスの中でも大盛り上がり!!!子どもたちは目を上に、右に、左にと大忙し、バスの窓に張り付いています。
夕悟「ちょっと!あっちもこっちも忙しいよ~」見逃すわけにはいかないもんね~。マガンの群れと共に宮島沼に到着し、沼に駆け出す子どもたち。勢いあまって沼に落ちそうになったり、そして見ているとだんだん前のめりになり片足が沼に入っていたり、なんとか沼に入りたかったのか大人の目を盗んでどんどん沼に近づいていくんです。とにかく見たいという気持ちが伝わってきます。
そして、よー-く見てみると奥にはハクチョウが!!次第に列になって泳いでこちらに向かってきました。
湊都「見て!ハクチョウ来たよ!家族なのかなぁ…」
栞菜「仲良しだね」他の子たちも「首が長いなぁ」「コォーッ、コォーッって鳴いてるわ」「くちばしは黄色だね」「黒いとこもある!」「くっせー-!!(沼の臭いを嗅いで)」「あーほんとだほんとだ!!」ハクチョウ1つでも様々な発見があり、それを友達と共有して喜び合っていました。すると子どもたちの頭上を次々とマガンの群れが通り過ぎ、気付いたら沼一面はマガンまみれに!!昼間に沼一面のマガンが見られるのは今までのかもめ合宿では初めてだそう!幸先のいいスタート~!と思いきや、気付けば樋詰が持ってきていた双眼鏡の取り合いのケンカ勃発…使う順番は子どもたち同士で決めていたはずでしたが双眼鏡の前にわざと立ち「見えない!!!」とケンカ、順番を抜かして「順番違うしょ!抜かさないで!!」とケンカ。マガンの鳴き声と共にケンカの声も沼に響いていました…。
 その後、一旦北村温泉ホテルにチェックイン、合宿でここに泊まるのは今年で3年目です。自分たちの部屋、みんなで泊まるということで子どもたちはここでも大盛り上がり。とても広い部屋だったので、走って、跳んで、回ってとにかく嬉しそう。荷物整理をして少し遊んだ後は男女6人ずつに分かれて男の子たちは樋詰と、女の子たちは夏井と夏帆とお風呂に入りました。女の子たちは露天風呂でケラケラと笑いが止まらない様子、泳いだり潜ったりとみんなで入るお風呂はいつもと違うよね~!脱衣所でお客さんに「何年かに一回来るのかい?」と以前かもめが泊まりにきたときにいた方だったそうで、「みんな偉いね~」と褒められていました。

男風呂物語 ~3年目~

 バスでの送迎も、園からホテルへだけではなく白鳥のいる畑や公園などこちらの要望に細かく対応していて頂き、部屋は大広間を使わせていただいています。日帰り温泉もとても人気で平日の日中にも沢山のお客さんが利用しています。そんな中、子どもも入湯。ちなみに1年目は、「お風呂は泳がないよ」と注意する中、「子どもはそのくらいじゃないと」とおじさんに言われ、勢いづいた子どもたち最終的には激しく遊びすぎ怒られる始末。2年目は、2つある露天風呂を行ったり来たり遊ぶので追い掛ける樋詰、逃げる子どもたち、風呂上がりには女子風呂にまで逃げ駆け込んでいく子どもたちでした。
 今年は、男風呂には、子どもたちで決め男の子6人。洗い場へ行くと早速洗い始める子、シャワーとにらめっこで全く動かない子(のちの懇談会でお父さんに全部洗ってもらっていたとか)となると「早く外いこー」「○○まだ洗い終わってない」なんて言ってる間にシャワーの掛け合い、他のおじさんにもシャー。何とか露天風呂へたどり着くと「泳いでいい?」「お風呂は泳げないよ」と言うか言わないかの間に「ブクブク」「大喜泳いだ」「ぷはーこのお湯しょっぺー」とよだれかお湯が口から。「えーほんと?ほんとだー」と他の子も口から…。そのうち飛び込みジャンプ、バタ足、お湯の掛け合い、壁に登って「そとひろ―い」などなど。最後には、近くにおじさんがいる中に水風呂で水の掛け合い…。「すみません」×(かける)数十回。「あー楽しかった、朝も入れるんだって、朝も入ろー」と子ども同士で話していました。(ごめんね。今回はその要求には答えてあげれない…汗)3年目の男風呂でした。

(樋詰 記)

夕方も宮島沼に行ってきました!

 マガンたちは宮島沼を寝床にしているので夕方から日没を目掛けて宮島沼に再び帰ってきます。それに合わせて夕方も宮島沼に行ってきました。(温泉から沼まではバスで15分ほど)
着いた頃にはカメラを構えた人たちがたくさん。夕日に照らされた宮島沼は昼間とはまた違った雰囲気、まだ沼にはちらほらしかマガンはいませんでした。夕日が沈んでくるとどんどん帰ってきたマガンの群れ。でも特にすごかったのは沈みきった後です。マガンたちが休む間もなく続々と帰ってきたのです!足元には空を飛ぶマガンの影、四方八方から飛んでくるマガンたち、「あっち見て!!」「そっちからも来た~~!!」「影見えるわ」キリがないくらい飛んで来るんです!(文章で伝わりきらないのが悔しい!)

湊都「夕日が沈んだらどんどん帰ってきたね!!」
歩雅「お腹の模様は白黒なんだ」
那帆「水につく時足がピッってなってる(真っ直ぐになるということを言っていました)」
花心「ほら!!夏帆!!あっちにもいるから見てよ!!」
緋文「キーキーって鳴いてる、うるさいくらい鳴いてるわ」
 マガンを見てまたもや色んなことを発見していましたよ。そして再び双眼鏡の取り合いのケンカ勃発・・・。またもや「次は俺の番だよ!!」「見過ぎでしょ!!」「早く変わってよ!!」と声が響きます。隣にいた方がカメラに加えて良いマイクで鳴き声や羽音の録音もしていたのでケンカの声が入っちゃったかも…。帰り際にはゴー―――ッっとすごい音がしたので慌てて見て見ると一気に飛び立つ羽音だったのです。「なんの音かと思った~~!!」子どもも大人もビックリでした。すごくきれいな夕日と数えきれないくらいのマガン、ものすごく感動的でした!!本当にみんなで行けてよかったー-!!友だちと一緒に見たことは特別な思い出になったでしょうし、目にも深く深く焼き付いたことと思います。
 ホテルに帰り、美味しいご飯を食べた後はみんなで就寝。全員コテンと寝てしまいました。合宿当日まで緊張していた様子だった空はたくさん騒いで一番に寝付いていました。

 かもめに帰ってきた後はいろんな人に「おかえり~~」と言われ「合宿行ってきたよ~!!」とさっそく報告に。昼寝明けには「白鳥見てきた」「マガンがどんどん飛んできた」「水風呂入った!」とかめ以下の子、大人にも合宿の報告をしました。平子に「どうやって飛んでたの?」と聞かれ最初はモジモジと恥ずかしそうにしていましたが夕悟がやって見せると次々と白鳥とマガンの真似をし始めた子どもたち!!栞菜は飛んで、着水するところまで見せていましたよ。みんなに「すご~~い!!」と拍手をもらいのってきた子どもたちは「列になって!!」「三角になって!!」とマガンが列になったり、三角の形になっていたり羽根を右左に傾けて飛んでいるところも真似をしていました!こんなに喜びを表現できるなんてすごい!!

 子どもたちの姿を通して本物の白鳥やマガンを見たことが見る、聞く、匂う、と五感を刺激され、感動となり、表現したい、他の人にも共有したいという意欲に繋がるのだと感じました。また友だちと一緒に泊まる(生活する)ということがどれだけ子どもの特別な体験となるのかを肌で感じた2日間でした。私自身も今回が初の合宿。前日まで子どもたちに負けないくらいドキドキ、ワクワクしていました。そして何度も言ったように本当にすごかった宮島沼!!自然の中でこんなに感動的な瞬間を子どもたちと一緒に見られて本当にうれしいです。そして朝起きてから寝るまで子どもたちと生活を共にしたことが初めてだったので普段の保育とはまた違った姿を見ることが出来たし、なんだか心の距離がもっと近くなったような気がしています。朝起きて着替えをする、顔を洗い歯を磨く、ご飯を食べる、お風呂に入る、生活の一つ一つを自分でするということが自立につながり、今後も日々の生活や合宿を繰り返し自分のことを自分でするという力をくじら組全体でつけて行けたらと思っています。お母さん、お父さんともまた考え合い、学び合えるきっかけとなったな、とも感じています。本当に楽しかった~~~!!また合宿行こうね!!!(余談ですが、19日のマガンは約7万羽も宮島沼に来ていたそうで、白鳥は次の日の朝にはほぼ飛び立ったとか。天候にも恵まれとても気持ちの良い合宿日和でした。)ニュースを出すのが遅くなってごめんなさい…。先日2回目の合宿を終えた子どもたち、またその様子はかもめニュースで…。

(湊 記)