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かもめニュース

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2023年度

2023年度vol17

今年も海を満喫しました

かもめ保育園は毎年、6月下旬から9月上旬まで”海かもめ”へと活動の拠点を移します。


<両生類のようなハイハイ>

 少し歩けば目の前は海、そんな海かもめで今年も夏を過ごしています。北海道でも30℃を超える暑い日が続き、毎日朝から夕方まで海に入って遊んでいます。
かに、かめ、くじら組は海に入る前に準備運動も兼ねて、約30メートルの波打ち際を何往復も走りマラソン大会をしています。「30周走った~!」と自信満々の顔付きに変化します。砂浜で走るのは平地とは違い、足をあげなければならないし、足の指で砂をグッと掴まないと足に力が入らないため、かなり力を使います。海での生活が終了すると、子どもたちの体つきが変わります。体力や足腰の力が付き、ふくらはぎが出来、ボテボテとしていた身体も引き締まり、たくましさが増しています。


<みんなで板からジャンプ>

 海での遊ぶのは泳ぐことを想像するかと思いますが、泳ぐだけじゃない!浅瀬の日は海の中でリズムも出来ます。水の抵抗があるのでポルカをするにも足をかなりあげます。かめや両生類のようなハイハイも、水の中で出来ますよ。こうして毎日浜や海でリズムもしています。
 そしてコンテナを何段も重ねて板を渡し、ジャンプ台にしたり、雲梯のようにしたりして遊んでいます。海に飛び込んだり、落ちてしまったりしても水が顔にかかることが楽しいようで、次から次へとジャンプが止まりません。年長児が数名集まり息を合わせて一斉に板からジャンプして最高記録は何人で飛び込めるのか、と挑戦しています。


<フラフープをくぐって飛び込む>

最後には七海も加わって、年長児全員の15名でジャンプに挑戦しました。15名となると「せーの」で飛びたいけれど、バラバラバラ…ボチャン…と何回も続き、なかなか息を合わせるのが難しい!どうやったらみんなで飛べるのか?と考えて、あんぱるぬゆんたの曲、がしゃごしょざわざわを歌い、最後の「あつまったあつまった」の節で飛んでみることになったけれど、これもなかなか息を合わせることが難しく、バラバラバラ…。そんなことを繰り返し遊んでいます。海最終日の午後に、「もう海が最後だ!」と再挑戦するものの…結果はご想像にお任せします…(笑)


<海の中での逆上がり>

 板からのジャンプでは、「イルカジャンプ」と名して、フラフープをくぐって海へ飛び込むこともしています。板とフラフープの距離は3~40センチほど離れていて、年長児は高さもつけて遊んでいます。始めはフラフープに引っかかったり、ぶつかったりしていましたが、何度も何度も挑戦。やっていくにつれて綺麗なフォームに変わっていきます。それが他の子への刺激となり、フラフープをくぐって飛び込み、綺麗に飛べる子がたくさん増えました。飛び込んだ後はそのまま泳いでいます。まるでイルカショー⁉のようです。


<海の中での竹登り>

 竹を持ってきてこんなことも。子どもたちで竹を持つ人を決めて、交代で逆上がりをやっています。逆上がり中、頭は海の中に入ってしまうので、「どうやっているの?」と聞くと「回るときにぶくぶく~って息をはくのさ」と鼻に水が入らない工夫をしているようです。逆上がりをしていたと思ったら、今度は竹を縦にして竹登りに変身。「これ(竹)埋めたらいいんじゃない?クルクルクル…(と言って竹をもって回りだす)」「登ったらジャンプだ!」と遊びが広がっていきます。
 今年の北海道は例年になく暑い日が続き、そして岸から沖の方まで水が浅い遠浅の日も多く、海の中でドッチボールをしたり、鬼ごっこをしたり、海での遊びが充実しました。とにかく海で遊べることが気持ち良く、最後の最後まで遊び切りました!

収穫祭、縄あみ完成祝いのホッキカレー!


<水中メガネを装着して玉ねぎを切る(かもめ名物⁉)>

 海での生活が終わる9月上旬に、年長児がホッキ貝を入れたカレーを作ってみんなに振る舞います。今年は畑の収穫祭(玉ねぎ、じゃがいも)と、全員が縄あみを完成させたお祝いとして作りました。玉ねぎチーム、じゃがいもチーム、人参チームと分かれて作業を開始。玉ねぎチームは玉ねぎの辛みが目に沁みないように、水中メガネを装着。こちらの光景は毎年恒例のかもめ名物⁉になっているものです。じゃがいもチームには、じゃがいも農家の孫の福二郎がいる!小さい芋もなんのその、スイスイと皮を剥いていきます。人参チームは昨年の年長児はイチョウ切りだったので、今年は違う切り方をしようと堀内と相談し、丸形に決めました。
 チームの作業を終えた子どもたちが、ホッキ貝の下処理をしている髙川のもとに集まりました。颯大が「ホッキはその切り方じゃないよ」と口に。どうやら颯大は家でホッキ貝を刺身にして食べたことがあり、その時に切るのを見たことがあるというのです。刺身としての切り方と、カレーに入れる切り方とでは違うのだと、また一つ賢くなりました。よく見ているなぁと感心しました。野菜の炒め作業をしている間に雨が降ってきてしまい、「外でやるはずなのに!」と子どもも大人もどうしようと、てんやわんや。前日に浜辺に石を積んだ釜戸を作っていたのを、海かもめ園舎前に移動し、タープを張り、その下で焼き台を使って火を起こすことにしました。うちわであおぐ人、乾燥した木の枝を追加する人と、火を起こすにも総力戦。疲れてきたら交代を繰り返し、火がいい具合に起きたところで焼き台に鍋を置く。
グツグツ煮立ったところでカレー粉、じゃがいも、そして最後に約80個のホッキ貝をドーンと入れる!入れれば入れるほど、いい匂いが漂いホッキカレーの完成!「早く食べたい~!」と声が上がる時には雨も上がり、海を見ながら食べることが出来ました。「年長さんのカレーおいしいでしょ?」とやや強引に言っている子もいましたが、みんなが何杯もおかわりをするほど、本当に美味しいカレーになりました。

(市村 記)


<力を入れて炒めるぞ!>

<みんなで火起こし>

<食べる時には空は晴れ!美味しい~!>