2008年度 vol51
豆まき
~あやしい年長~
1月の下旬から、年長が人目を気にしているようなあやしい行動を取っていました。コソコソと何かをしている様子です。昼寝をしなくなった年長がホールにいる時、何故かカーテンが下りていたり、母屋の部屋(通称かにの部屋)にいる時、寒いのにしきりの戸がピタッと閉まっていたり…。そしてまた年長に、「見ないでね」「開けないでね」などと言われると、ますます気になるのです。あやしい!!
~今日は全員集合~
2/3いよいよ節分の日がやってきました。今日は、山小屋に行っているかに・かめ・くじら(くじらはまだあまり行ってませんが…)も張碓に来て、全員集合です。
「今日豆まきの日だよね!」と威勢良く走ってきた咲仁。
倫太郎は、「鬼は子どもしか狙わない。鬼に捕まって泣けば元気な子になるからって、鬼が保育士に頼まれてるんだよ、きっと。」と言ってます。
他の子たちも元気いっぱいで、鬼に豆をぶつける話しでもちきりです。誰も怖がっている様子は見られません。
でも前日の山小屋ではこんな会話も聞かれました。
風花「明日張碓に戻りたくないな…」樋詰「なんで?」風花「山小屋がいいもん」樋詰「山小屋面白いもんね」優佑「明日鬼来るからでしょ~」風花「…うん、鬼やだ」と弱気な本音もポロッと。
みんなが揃った頃、ホールで歌と手あそびをしました。石田が「鬼は外、福は内」の手あそびを教えてくれて、みんなで一緒にしました。小さい子も上手です。
芽生が、「福の神は、幸せが来ますようにって家に来るんだよ。」と教えてくれました。
そして全員でリズムをしました。
~鬼に備えて豆入れ作り~
リズムの後は、いつ来るかわからない鬼に備えて、各クラスそれぞれ豆入れの箱を作りました。
第2園舎チームは、できあがった「カバン風豆入れ」と「つの小箱」に大喜び。さっそく彩世が「豆いれて~」。皆の箱に豆を入れると、その場でボリボリボリボリ音が聞こえてきて…!?見るとあちこちで豆を食べています。(それじゃあ鬼が来た時ぶつけられないよ~!)慌てて自分の棚にしまうことにして、鬼に備えました。
かに・かめ組は母屋で紙の箱を折りました。皓弥はお母さんに作ってもらった箱をすでに持参している気合いの入り様です。
箱の作り方を知っていた陽太と芽生は、小先生になって他の子に教えます。芽生は優佑に「ここを、こ~して、こ~やって折って」と大人顔負けで見本を見せながらやっていきます。しかし、「違う、こう!違うって!!」と我慢出来ず、優佑から紙を取って箱を作ってました。
1つ出来ると頭にかぶり(コックさん風でかわいい!)2つ目を作ってます。谷が折り紙の本を持ってきて、つの小箱や他の箱にも挑戦。出来あがった箱にマジックでマークを書き、豆を入れて準備完了。ところが、駿の箱が無い!「豆なかったら、鬼来た時困るよ~」と皆に言われ、駿パニック。でも余っていた箱に皆から少しずつ豆を分けてもらい解決しました。(その後ホールで発見されました)
年長はホールでリズムの続きをしています。余裕です。でも他の子がお昼寝している時はすごく忙しそう。豆入れの箱を作っているだけではなさそう…。
~給食を食べながら~
給食中の会話です。あさり組では、「咲仁、鬼来たら豆ぶつけるんだ~」「あみも~」「ちーちゃんも~」と気合充分です。
かに組では、華蓮「鬼は年長さんだよ。だって前、摩梨子(華蓮の姉)とタッケ(2人とも去年の年長)が来てガオ~って言ったもん。」彩希「そうだ、タッケ来たもんね。」
谷「おっかない鬼来て連れていかれたらどうしよう?」賢力「谷なんか重いから持って行けないって~!」谷、聞こえないふり。
~年長鬼登場!~
そうです。年長はこっそり鬼のお面を作っていたのです。衣裳は家族と相談して考えていたようです。
昼寝起きの時間に、年長鬼が子どもたちを起こしに来ました。まずは母屋で寝ていたかに組、次に第2園舎のかめ・あさり・しじみ・いくら組です。
「ガオ~!」「泣く子はいないか~!」と寝起きの子どもたちを襲うと、皆いっせいに飛び起きて、「キャ~ッ」。小さい子たちは大泣きし、大人の後ろに隠れたり、しがみついたりして、小鬼たちが暴れても豆を取りに行くことができません。
倫太郎は大接近して咲良を脅かしたので、咲良はボロボロ涙を流して泣いていました。よほど怖かったのでしょう、咲良は年長鬼が帰った後、落ちていたワラを見つけて「嫌だ!嫌だ!」と怒っていました。
~鬼出現!大パニック!~
小鬼たち大成功。小鬼たちが元の年長の姿に戻り、かに・かめ・くじらの3クラスがホールにいると、谷が「出た~!」と叫びながら母屋から逃げ込んで来ました。見ると後ろから鬼が追いかけて来ています。渡り廊下の方からも、もう1人鬼がやって来て大パニック。だってその鬼たちの恐ろしいこと!
2人の鬼が皆を追いかけ回します。どの子も必死で逃げます。逃げ足の速いこと、さすが鬼ごっこで鍛えた脚力です。ホールをぐるぐる回っています。
彩希が捕まりました。大志が助けに行ってくれました。友飛が鬼ともみあっています。すごい勇気です。谷も捕まりそうになりました。
大人のところに逃げてくる子、果敢にも豆をぶつける子…ホールのなかは大騒ぎです。子どもたち頑張れ~!鬼に負けるな~!
~福の神登場~
そこに福の神が現れました。鬼は、子どもたちに豆はぶつけられるは、福の神は現れるはで、慌てて山へ逃げて行きました。福の神は手を振って帰って行きました。
~「鬼が帰ったから幸せになるよ」~
鬼と福の神が帰った後、まいた豆(もちろん国産落下生)とおやつを食べました。弓里子が「弓里子、鬼来ても泣かなかった!」と言うと、「駿も泣かなかった!」と強気の駿。(でも高川にしがみついて泣いてたとの情報あり…)
柊平が「鬼が帰ったから幸せになるよ」と言いました。そうだね!!
こうして、今年の節分も無事終了しました。やっぱりかもめの鬼は怖かった!でも第2園舎の存在を知っているのは小鬼だけのようなので、ちょっと安心です。
みんな、元気な子にな~れ!!