2007年度 vol14
年長初交流は「しののめ幼稚園」と
12日(木)この日は時々霧雨のような状態で、あまり良い天気という感じではなくて、かもめの子どもたちは、もう公園へ行ったり、張碓園舎にリズムをしに行こうと前日から相談していたくらいでしたが、「海の家の人も今日は大丈夫」と朝確認して言われたそうで、しののめ幼稚園の年長24人が海にやってきたのは10時半ころでした。
くじら組の子どもたちは、多少の寒さはなんのそので、バケツとスコップとタモを担いで9時半前に海にでかけました。
もちろんこんな天気には、いつも海には入らず砂浜での遊びをじっくり楽しみます。この日も大きな山を作ってブルーシートをかぶせて、すべり台を作ろうということになりました。スコップで砂を掘り山を作る人、バケツで海水を汲んで運ぶ人、任務分担が自然と決まっていきます。なかなかスコップいっぱいの砂を掘り出せない心太朗は、樋詰にコツを教えてもらい、少しうまくなってきました。
ずっと水運びをしていた摩梨子が、今度は砂の上で踏みつける作業をはじめました。てっぺんで暇そうなところもみられてくると
「水汲んで運んできてくれないと、積んでもくずれるんだけど」と武琉が働くように促します。それでもしばらくそのままだった摩梨子でしたが、武琉の粘り強い訴えに負けて、水汲みをはじめました。
だいたい山もいい感じの高さになった頃、しののめ幼稚園の子どもたちの姿が海の家のほうに見え始めました。
鈴音が真っ先に走っていきました。詩穂が、央都が、百合香が、みんなもどんどん続きます。遅ればせながらも心太朗もついていきました。
全速力で走っていった鈴音は、照れて行きつ戻りつしています。央都、摩梨子は気後れせず進み、みんなもそれに続き、どんどん近づいていきました。
「こんにちは、いっしょにあそぼうよ、おなまえおしえてね!」と24人で声をそろえていわれました。どうするのかなと思っていましたが、「あのさ、むこうにね、砂の山ですべり台作ったから、いっしょにあそぼう!」央都がとっても元気のいい声で応えてくれました。
「じゃあ、いってみようか」と先生のひとことで、みんな走り出しました。もちろんくじら組の子どもたちもその先を走っていきます。