春の味覚　ふきのとう味噌作り

　春だよ♪春だよ♪歩いてまわろう、春だよ♪春だよ♪知らせて歩こう♪
　かもめの木々にも鳥の声が響き、いよいよ春の到来です。毎日「散歩行こう」との声が上がり「海まで走るぞ～」と一気にスピードが上がります。山小屋での生活を終えて走る力がついてきたと感じます。

　散歩の途中で旭音が「あった！あった！」「何があったの」旭音「ふきのとうだ」灯矢「つくしも出てる」と春を発見。「ふきのとう味噌って知っている？」伊織「食べたことある、おばあちゃんと作った」理大朗「食べたい」「作る、作る」とふきのとう採りに勢いが出ました。それぞれ持ってきましたが・・・かもめにつくと「ふきのとうは？」「あっ落としてきた」「ないわ」まだ調理して食べようまで繋がってなかったようです。

　次の日、灯矢「家にところにふきのとうある」「行こう、採りに行く」「味噌作るから」（覚えていた？）今度は袋を持って出発。「ここにもある」「咲いたのはダメだって。苦いから」「これは？」と子どもどうしでふきのとう談議です。「ふきのとう味噌作るぞーエイエイ・オー」と大事に袋に入れて持って帰ってきました。帰り道では「やりたい、碧が作る！」「俺もだ」と意欲的に何度も言ってきたのは嬉しい事でした。
　かめ組で作ったふきのとう味噌、張り切ってみんなに「わっしょい、わっしょい」と持って「どうぞ」と振る舞っていました。
　後日、お休みしていた梛人が「お母さんと作った。花が咲いていたから苦かったわ」と教えてくれました。給食さんがおやつとは別に味噌を味わうために小さなおにぎりを作ってくれました。

（夏井　記）