2016年度 Vol11
髙川の保育日誌(5月14日)
噛むことの大切さを学ぶ (いくら・しじみ組が懇談会)
5月14日、いくら・しじみ組の懇談会がありました。(大槻母、太田母も参加)
テーマは「噛むことの大切さ」。DVD画像を観ながらの懇談です。
「無歯期」では、口唇と歯茎を使うことがポイント。スプーン上の離乳食を上口唇でとらえ口の中に入れ、歯茎で咀嚼して飲み込む。これを繰り返すことで正しい食べ方が習得されていく。食べるためには首や肩の筋肉が必要となるが、その発達のためにハイハイも欠かせない。
乳児から老人までを網羅した画像で、次のような事例も紹介されていました。
・歩けなかった老人が、噛み合わせの矯正で歩けるようになり、笑顔で食べられるようになった。
・静脈栄養だった危篤患者を転院させ、経口摂食に切り換えたところ、一週間後には座位食、一か月後には歩行可能となり、 退院2日後に韓国へ旅行した。
以下は、自己紹介とともに述べられた参会者の感想です。 ・噛み合わせ、咀嚼、離乳食の大切さがわかった。
・歩けなかった人や寝たきりの人が海外旅行に行 けるようになったとか。噛むことの大切さがここまでとは…。
・リズムの何が良いのか分からない。リズムの正しい形が分からない。リズムをするとどういう気持ちになるのか体験してみたい。
・(リズムによって)アプガー指数0の子が、あの ように育つなど信じられない。
などなど、こもごもにリズムに対する関心が語られました。
DVD学習の後、全員が保育士の介助でリズム(ドングリ)をやりました。
・身体を捻るとき痛かったけど、終わってみると 身体が軽くなった。
・身体がちょっとポカポカしてきて、気持ち良い。
などの感想。その調子で、子どもたちをしっかり介助して欲しいと思います。
「ワオーの森 森開き2016」に参加して(その2)
自然は不思議の玉手箱 児玉 毅(くじら組:児玉銀士・父)
山開きといえばよく耳にしますが、森開きは馴染みがなく、一体何をやるのか、ピンとこないまま参加しました。
子供達の元気な歌声と案内板の除幕式で幕を開けた森開き。
大人はボランティアレンジャー派遣のガイドさんの案内で自然観察に出かけ、子供達は森の中を駆け回り、木々に次々と樹名板を取り付けていきます。
樹名板には花の写真や分かりやすい説明も記載されていて、花の時期じゃなくても想像を膨らませるための手助けになりそうです。
以前にも増して森が明るく、登山道も歩きやすく感じられたのは、札幌ウッディーズの皆さんのお陰です。
私は多少山登りをしますが、ほとんどがスポーツ的な登山で、野鳥やお花を楽しみに山に登る人を見て、正直「何が楽しいんだろう?」と思っていました。
しかし、私を案内してくれた熊野さん(ボランティアレンジャー派遣のガイドさん)は、巧みなお話で魔法をかけてくれました。「間伐することで地表に日が差し込み、風通しが良くなることで、何十年、あるいは何百年眠っていた種が一斉に芽を出すことがあるんですよ」
春先に開花し夏まで葉をつけた後、落葉広葉樹林の林床などの地中で過ごす一連の野の花を総称して「スプリング・エフェメラル」 と呼び、その可憐さから「春の妖精」とも言われているのだそうです。
単純な私は、まず「春の妖精」という美しい言葉の響きに反応し、「数百年ぶりに一斉に蘇る自然があるとしたら、 是非お目にかかりたい」と好奇心をそそられました。熊野さんを先頭に歩き始めて、100m歩くのに15分くらいかかります。 これは、スポーツ的な山登りをしてきた自分にとって耐え難いスローペースです。しかし、熊野さんの興味深いお話のお陰で、 何度も歩いたワオーの森が、今まで見たことがないくらい色鮮やかに見えました。数歩あるく度に新しい発見があり、 それぞれに物語があります。森の成り立ち、興味深い植物の名前の由来、毒草やウルシの見分け方、ドングリはどこから 芽を出すのかというお話、桜の種類やコブシの花見のお話…。話の合間に現れるエゾマイマイや、梢に遊ぶ小鳥たちの姿が、 さらに楽しい話題を提供してくれ、私はまるで劇場でお芝居を見ているように夢中になって話を聞いていました。大人が「へ?」 の連続だった中で、一番観察力があって、自然をよく知っていたのは、かもめOBの遠藤ゆうちゃんだったことには驚きました。
自宅に帰ると、銀士がシラネアオイやタラの芽などの山野草を絵に描いて、自慢げに見せてくれました。普段、 植物を描くことがほとんどなかったので、びっくり。本人が山野草に興味を持っているのはもちろんですが、もしかしたら、 親の私が山野草に目を向けたことが、銀士のペンを動かしたんじゃないかなと思っています。ただ書きたいことを書くだけじゃなく、 絵を通して親とコミュニケーションを図ろうとしているのかもしれません。山野草に目を向けない、つい昨日までの私の前だったら、 銀士はシラネアオイの絵は描かなかったと思います。
普段休みがあると、子供たちにいろいろな体験をさせてあげようと意気込んで、車を長時間走らせていた私ですが、もしかしたら、親の自己満足だったんじゃないかと少し反省しました。車で数分のごく身近な山林に、こんなにも美しく、面白く、大人も知らない自然があるわけです。山野草や木々、小鳥や昆虫たち。自然はまるで沢山の不思議が詰まった宝箱です。我々大人は、知らず知らずのうちに忙しさで早足になり、遠くのものにばかり目がいって、自然が精一杯生きているドラマチックな物語を大股で踏み越えてしまってはいないでしょうか。足元の山野草が美しいとか面白いとか思える心のゆとりこそが、私にとって、子供にしっかりと目を向けることができる心のゆとりを測るバロメーターになるような気がします。
今回の森開きで、このような気付きがあったほかに、確信したことがあります。
日常の中で四季を全身で感じ、自然の恵みを享受して成長していくことができる、かもめの保育環境がとにかく素晴らしいということです。この環境をサポートしていただいてる高川さんをはじめ、札幌ウッディーズの皆様、かもめ保育園に関わる全ての方に、感謝の気持ちでいっぱいです。
今回は貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
親の気付きの場としても、親子のコミュニケーションの場としても、良いきっかけとなりました。
このような会が今後恒例化されることを心より願っています!
子どもと一緒に草花見たい 大槻 恭子(くじら組:大槻恒太・母)
ワオーの森の自然観察会楽しかったです!
途中までしか登らなかったのですが、
それでも、二輪草、エンレイソウ、エゾエンゴサク、名前は忘れましたがギンランの仲間(まだ花は咲いていませんでした)など、今まで名前がわからなかった花について詳しく教えていただきました。本で見るのと、実際に植物の前で説明を聞くのとではやっぱり全然違うものですね。質問するとどんどん話が広がり、ワクワクしながら聞かせていただきました。
早目に下山してしまったのですが、子どもたちがおりてくるまで、札幌ウッディーズの方々に里山や、山の植物、畑に関するお話しまで聞かせていただき、それも楽しい時間になりました!
またこのような機会がありましたらぜひ参加したい!
子どもとも一緒にワオーに登って一緒に山の木や草花を見たい…と、これからの楽しみもできました。ありがとうございました。
楽しかった~ 遠藤 睦(卒園児 小2)
押し花 作:遠藤 悠・睦
ワオーの森のかんさつ会にいって たのしかったです。
おもしろかったのは、ヒトリシズカという花がヒトリじゃなくて、たくさん生えていたことです。
また、いきたいです。
たくさんの感想文を読ませていただきました。ありがとうございました。
あの日は私自身が大変楽しくあっという間の時間でした。有難うございました。
皆さんが(特に子供達)普段の生活の中で自然をたっぷり楽しんでいる様子がうかがえました。 森の中であのように対話を楽しむことはなかなかありません。またの機会がありましたら是非参加させていただきたいです。
いま満開ですが、土・日までは保ちそうです。
花が房状に付き、樹皮に縦の割れ目が入るなど珍しいサクラです。