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かもめニュース

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2017年度〜2021年度

2019年度 Vol38

~かに組の初山小屋生活~

凧、たこ、あがれ

 冬の空に、いくつもの凧をとばそうと園庭を走るかに組の子どもたちがいました。「みんなで遊ぼう」の後、「手作り凧ブーム」が到来。素材は色々、折り紙、ビニール袋、スズランテープ、トイレットペーパーの芯、凛子は骨組みにチラシを細長くしてつけてきたり、凪はペットボトル、ガムテープの芯、牛乳パックを切ってきたりと、独創的な凧をいくつも作ってきていました。手作り凧なので、とにかく走らないと浮かび上がりません。
「ねぇ、飛んでる!?飛んでる!?」と、友だちに聞きながら必死に走っています。1人の子が作ってくると「明日、作って持ってくるね」と次々と伝染し、山小屋でも続いています。今は、凧にかわりスキー、メガネ、オニのお面等、幅が広がりお互い刺激し合えるようになってきました。自分の自信作をみんなの前でお披露目するというのが、楽しみになっています。明日は何があるのかと期待の毎日です。

ソリ遊び

 山小屋では登園してからお昼までの時間、外で遊んでいます。山小屋のソリコースはロングコース(約150m程)といって、かもめで滑っているコースよりも長い距離になっています。はじめの1週間はどのくらいスピードが出るのかわからないので、ソリから足を出して、ブレーキをかけながら滑っていました。足がソリからでているのは、スピードを調整したり、緩めているためでスピードに対してまだ不安があるためです。
自分の身体でコントロールが出来ていないと、蛇行運転になってしまいます。何回も繰り返しソリに乗り、ガタガタの道でも転げ落ちないようにバランスをとることで、体幹が鍛えられていきます。日が経つにつれて、足をしまって滑る子が増えていき、間隔を開けて滑ったり、前と後ろを向いて滑ったりと、色々な滑り方がありました。足をしまうことでスピードが増し、楽しくなっていき陽希、光影はさらにスピードを出そうと、手で雪をかいて滑っています。
後ろのソリの紐を持ち、つながって滑っていた千夏と結菜。結菜は「走るの大好き、ターッタッタッタッター!」と大きな声で歌いながら笑いながら滑っていました。ただ滑るのではなく、歌いながらソリを滑るのも楽しいね。山小屋生活もわずかですが、ロングコース、林間コース、畑コースとどんどん新しいコースを開拓して、新しい発見、新しい喜びを共に感じていきたいです。

大雪玉作ろう

 その日は、雪玉の作りやすい雪質で朝から山小屋の前の広場で、雪玉作りが始まっていました。最初のうちは、両手でころころと出来ますが、大きくなるにつれ、両足や腰、腕の力をフル活動しないと転がせなくなります。晴子「ねぇ、みんなで作って、繋げたらいいんでない?!」とその提案に他の子ものり、次々と大雪玉が並びました。「動かない」ボソッと言った咲希の一言に「手伝うか」と、啓佳が助っ人として参上。友だちの助けもあり、20個以上の「大雪玉の橋」が出来上がり、そこを渡ったり、途中でズリ落ちたりしながら、最後まで渡りきれたらジャンプをして飛び降りていました。光影は木を使って「振り子ジャンプ」で降りたり、千夏はカエルジャンプ!ただ降りるのではなく個性が出ていて、見ていて面白かったです。

雪あかり

 百福が大人のスコップを持ち真剣な表情で雪山を作っていたので、「百、何してるの?」と聞くと「雪あかり作ってるんだ!」と、返ってきました。年長レクで作るという話を聞いて自分も作りたいとなったようです。子どもたちはスコップやダンプで雪を運んだり、咲希はスコップがなく代わりにソリに雪をつめて、運んで山を作っていました。
少しずつ大きくなっていく雪山。山が崩れてこないように手で雪を叩いて固めていました。山は3つ出来上がりました!そのままロウソクを置いてしまうと、風が吹いたときに火が消えてしまうため、山に穴を掘りました。澪恩は「ここに開けたよ!」と自分が作った山に掘っていましたよ。子どもたちは「楽しみだね」「どんな感じなんだろう」とワクワクしていました。
 お昼寝後、起きてすぐ千夏が「あ、雪あかりやってない」と一言。近くにいた晴子、莉唯も「忘れてた!」「起きてやらないと!」とすぐに布団をしまっていました。起きた子からおやつを食べ外に。外では、掘った穴を再度掘り直している子もいました。「まだかな~まだかな~」と期待はどんどん膨らみます。すると、かめ組の子たちが「かにさーん!ロウソクつけるよー!」と呼んでくれ、ソリで遊んでいたかにの子は作った雪山の方に走っていきました。

ロウソクに火が付くと、百福、莉唯は「わあ、ついた」と嬉しそうでした。詩乃、凪、啓佳、花は火をつけているのを、ずっと近くで見ていましたよ。花はロウソクが入っている穴に手を当てていて、「花、温かい?」と聞くと、頷いて「温かい」と言っていました。凪も手袋を外し手を当てていました。自分たちで作った雪あかりに大満足でした。

(石田・阿部 記)