2019年度 Vol6
かもめ祭り!!
「今年の、まつりにはみこしをやりたい!!」と子どもから声が上がりました。そこで、話をすると「祭りまであと10回寝たらだ」「みこし作る」「獅子舞したい」「太鼓叩きたい」と欲張りな子どもたちです。「みこし、前は(去年)晃之介の家で作ったけど、かもめでみんなで作りたい」と日向。「そしたら、太鼓叩いて、みこしが先に出て」「その後ろに獅子舞が出てきて、太鼓のところで踊ったらいい」と栄祐と杏示。すると、「いいねー!」とみんなも同意。オープニングの動きまで自分たちで決めていきます。
週が明けて月曜日、「獅子舞する」と言っていた、創也は以前作っていた獅子舞を新しく作り直し持ってきたり、「ダンボール持ってきた」と晃之介、ひより、二咲、成竜が自分の家から持ってきました。早速、つくり始め形には、したもののただちょっとダンボールの数が少なく小さなみこしに。大人は、用意するかな、かもめのダンボールを出そうかと色々考えましたが、ここは、子どもの気持ちと行動を大事にし準備せずにいました。
すると次の日、「ダンボール持ってきた」とくじら部屋が廃品回収の場所になったように沢山集まり「みこしは二機作る」と、二手に分かれ本格的にみこしづくりが始まりました。
一機は、ダンボールを三つ重ねた上に、「上を三角にする」「どうやったら三角になる?」「これじゃあ小さい」「横が空いてる」「こうしたらいいんじゃない」と箱椅子に乗り、ガムテープで
貼ったり、ハサミで切ったり試行錯誤の上、三角が出来上がりました。
もう一機は、「これ(ダンボールの切れ端)鳥の羽根みたいだ」「上に、鳥作ろう」「トンビがいい」「ガン見てきたからガンにしょう」「鶴がいい」と次々に鳥の名前が出てきましたが、白鳥とカモメに絞られました。「ジャンケンで決めよう」と言うと、成竜が「いや、ジャンケンじゃなく話し合いにしよう」「年長なんだから話し合いで」と話し合いが続きます。「ここは、かもめ保育園なんだからカモメにしよう」と杏示。「白鳥がいい、みんなで泊まってきたしょ(合宿で見てきた)」と晃之介。二人の意見にそれぞれうなずいたり、反対したり、話し合う事20分以上。多数決にするか、ここまで話したから、ジャンケンにするか、二羽飾るか、大人もいろいろと考えます。そんな時、「誰かが譲らないと決まらないよ……うん、白鳥にするか」と今までカモメがいいと、先頭をきっていた杏示が意見を変え、白鳥に決まりました。その後の動きは見事なもので、白鳥なら、この棒(ラップの芯)がいい」「くちばしはこうしよう(トイレットペーパーの芯を切って)」あっという間に、白鳥が出来上がりました。
翌日からは、ダンボールに和紙を貼ったり、土台の井形(棒も子どもが持ってきました)に布を巻いたり、「みこしに絵を描きたい」とそれぞれ思いおもいの絵を描き、切って貼って完成しました。
毎日、未完成のまま「わっしょい!わっしょい!」とホールから順にいくら部屋、事務室まで見せに練り歩く子どもたち。みんなに見せたい、みんなと共感したい、一緒に楽しみたいという気持ちが強いようで、その姿はとても誇らしげです。時々、勢いあまってひっくり返し、やっとの思いで作った白鳥が取れたり、小さい子をつぶしたり、布が外れたりのアクシデントも…ありましたが、祭り前日無事完成しました。
オープニングの役割分担(6/14日現在)は、太鼓(ちひろ、栄祐、怜旺、成竜)、獅子舞(杏示、心奈、澪那)、ひょっとこ(晃之介、創也)、笛(与人、ひより)、みこし担ぎ(二咲、知恵、みわ、日向、夢芽、遊月、玖宥、円心)となってます。日々メンバーも変わり、「やりたい」を大事に取り組んでます。本番はどうなるかなぁ。楽しみです。