2008年度 vol53
かに組山小屋生活体験記
張碓のみなさんお元気ですか?私たちかに組は元気に山小屋生活を楽しんでいます。初めてなので不安もありましたが、今はすっかり慣れて雪の上の遊びを満喫しています。山小屋ならではのお楽しみもあります。今回のかもめニュースはかに組山小屋生活体験リポートです。
朝、山小屋に着くとリュックを置いて外に遊びに行きます。雪がたくさん降った後はそりコースを作るのが大変ですが、今年は雪が少なく「雪降れ~雪降れ~」と願った日もありました。山小屋のそりコースは長いです。かにさんは、初めの頃は大人と大ぞりに乗ることが多かったです。かめ組の子たちが樋詰とそり競走をしています。おっ!駿と泰資朗が一緒にスタート地点に並んでいます。「頑張れ~」そのうちに、他のかに組の子たちも1人乗りのそりを乗りこなし、そり競走にも参加するようになりました。(まだまだかめさんには勝てませんが…)
華蓮は2人乗りが好き。そんな時は、「ヨーイ・ドンしない?」と誘っても「いいの」と冷たい…。彩希は途中でひっくり返っても大丈夫。「豆まきの日に鬼にだっこされたから強くなった。」と自他ともに認めています。
みんな上から下まで止まらずに滑れるようになりました。つながり滑りも好きです。
時々、雪の上に座って何やらおしゃべり…楽しそうだけど、「ず~っと座ってると寒くなっちゃうよ~、さ~、そり乗りに行こう~」
初日は午後になって寒くなると泣く子もいましたが、その後はあまり泣く子はいません。強くなってきたよ~、かにさん!
お昼が近くなり、かに組から山小屋の中に入ります。1階の真ん中にまきストーブがあります。直接まきを燃やすのを見るのは初めての子も多いと思います。ストーブには充分注意します。ジャンバー・帽子・靴下をかけて、手を洗います。山小屋の水は水道の蛇口から出ていますが、水道水ではなく沸かさないと飲めません。そして凍るといけないので流しっぱなしです。
かめ・くじらも中に入ってきます。この頃には給食が届きます。お弁当の日以外は家から食器を持ってきてもらっています。給食を食べるテーブルは大きな1枚板のテーブルです。みんなちゃんと正座して食べます。給食の堀内さんや石井さんがすぐそばでよそってくれるので、おかわりも簡単。
泰資朗はいつもぱっと用意してぱっと食べ終わります。「今日のおかわりは何にしようかな…?」
食べ終ったら自分で食器を洗います。水で汚れをざっと流しティッシュで拭き取ります。後は家できれいに洗ってもらいます。
食事が終わったテーブルでは絵を描いている子がいます。テーブルの上にビニールを敷き(テーブルに描かないように)その上に紙を敷いて描きます。混んでくるとちょっと狭いですが、譲り合いの気持ちで皆で描きます。
弓里子は絵を描くのが大好き。お友だちもいっぱい出てきていて楽しそうです。他の子も刺激さ
れて、「描く、描く」とやって来ました。
山小屋のトイレは汲み取り式。例年怖がる子もいるようですが、かにさんは大丈夫のようです。
お昼寝は2階です。3クラス全員だと少し狭いですが、そこもまた、譲り合い。
「さ、~本読むよ~」おっとその前に手遊びをしましょう。山小屋では、『きつねがね、ばけたとさ…』とか『鬼のパンツ』などをしています。みんな大好きです。
絵本です。『だるまちゃんとうさぎちゃん』『おうちにかえろう、ちいくまくん』『ハリーのセーター』『てぶくろ』などを読んでいます。
かに組が2階で先に本を読んで寝ます。すると下でかめ組が樋詰に本を読んでもらっています。樋詰の声を聞きながら寝ます。「今日は『押入れの冒険』だな…zzz…」
2時30分に起きます。たいてい暑い暑いと言ってます。2階はストーブの熱が上がって本当に暑いです。着替えて洗濯物を袋に入れ、リュックに入れたり縛りつけたりします。
それからおやつです。水筒のコップに牛乳を入れます。パンやいもの日はストーブの上で焼きます。ある日、「なんか焦げ臭いよ~」藤原が2階から声をかけました。見ると、ストーブの上の丸いパンの底が真っ黒焦げ。底だけ切り取っておやつ、ごめんなさい~。
おやつを食べたら、また外遊びです。リュックを背負って外へ出て、リュックを駐車場のそりの上に置いてきます。これでお迎えの時そのまま帰れます。旭が早くに準備をして飛び出します。(でも時々靴下が落ちていたり…)さ~、またそり滑りしようか~。
かに組山小屋生活体験記
2/1
今日はかに組初の親子レク。去年卒園した心太朗や摩梨子も来ました。旭がインフルエンザでお休みです、残念!山小屋でそり滑りを思いっきり楽しむ予定でしたが、雪が少なくその上冷えてツルツル。危ないので親子で一緒に乗ってもらうことにしました。お昼は、子どもたちがトッピングしたピザをストーブの上のダッチオーブンで焼いたり、お母さんたちが作ってくれたお雑煮をいただきました。食後は2階で『かばくん』の大型絵本を見ました。(声優…かばくん→阿部父、かめくん→宮田母)子どもたちがお昼寝している間、高川に来てもらって懇談会をしました。
(かに組日誌より)
2/6
かめ組の後をついて探検に出かけました。まずは山小屋の前の石の積んであるところに登って、そこから海側にそりで滑りました。海がとっても綺麗に見えます。でもそり滑りにはちょっと短いので、また下にくだってみることに。今度はオーンズスキー場の第2駐車場です。そりやお尻で滑りますが、こちらも雪が少なくて物足りない。今度は道路を渡って森に入り、森の中をひと回りして山小屋に戻ってきました。雪まみれになって歩いたり滑ったりしましたが、泣く子もいず感心しました。自信をつけた谷は樋詰に、「今度またもっとどっか行こう、行こう~!」と頼むのでした。
2/10
駐車場の横の大きな松の木にリスがいました。リスだリスだと、皆で見ていると、枝の先から隣の木へジャンプ!「お~っ!」と見ていると、何度もジャンプして行ったり来たりしていました。3匹いてまつぼっくりを食べています。本当にかわいいです。しばし遊ぶのを忘れて見とれていました。賢力が「りすのしゃべってる声聞こえたよ」と言ってます。まさにそんな感じです。
2/17 2階で『かさじぞう』の映画を見ました。駿は見た後「地響き(お地蔵さんが地響きをたてておじいさんの家にやってくるのです)のところが怖かったね、駿ね、ちょっとだけ涙でた」
2/18
今日は米ぞりを持ってかに・かめ・くじらで出発。小屋の東側を流れる川(礼文塚川)を渡って、山を登って米ぞり滑りや尻滑り。そこの坂道は夏にブッシュをこいで行った道。藤原「ここ登ったらどこに着くか知ってる?」みんなは「ワォーの森」とか「ふれあい公園」とか言ってます。「違う違う。」柊平が「おたまじゃくしのいる公園」と答ました。「大正解!(薬化大学の)薬草公園でした。」彩希が「やくそく公園だ」と。「ん…?約束公園?かわいいけど、惜しい~」
2/20
そり滑りをした後で、谷が「今日はあさりさんも来てるから、みんなで外でみかん食べよう~」とみかんの箱を持ってきました。ところが持って歩いていたらつまずいて転んでしまい、みかんが転がって雪の中に…。慌ててみんなに探してもらいました。みかん探しスタート。
雪を掘って2つも3つも見つける子、1つも見つけられない子…宝探しです。その後みんなで食べました。落としたばかりのはずですが、よく冷えてました。あさりさんが帰ってから、映画『ごんぎつね』を見ました。
山小屋の謎
親子レクの日のこと。1番に来てくれた宮田父に谷が山小屋の説明をしました。宮田父「ここの前にある石を積んであるところは何?」谷「昔お城でもあったんでしょうかね…?」(本当かい…?)宮田父「水はどこの水?」谷「どこかの川でしょうかね…?」ここは、小樽商大の短大の山岳部の持ち物で勝さんが所属してるから借りられていることを説明。宮田父「建って何年くらいたつの?」谷「さ~…」。謎の多い山小屋です。高川が来て謎を解いてくれました。
前の石の積んであるところは、「栗原蒲鉾店」の持ち物で、冬が近くなると水をためて氷を作り、それをブロックに切って運び出したそうです。冷蔵庫が今のように発達していなかった頃のことだそうです。
山小屋の水は、沢から引いたものです。浄化装置が、山小屋のもっと上、春香ホースランチに行くほうにあるらしいです。山小屋は築20年くらいだそうです。
今回山小屋(本名は春香小屋)についてかなり学習しました。
年長になれない!?
そり競走でなかなか、かめや年長に勝てない谷。「あ~あ、こんなんで年長になれるかな…?」とぼやいていると、倫太郎が「そんなんじゃ~年長にも、年長の担任にもなれないよ!」と。「でも、藤原もな…遅いんだよな…、(考え込んで)次は(年長担任は)無理かも…」