2004年度 Vol14
太陽と海の恵みに 子どもたちは…
この夏、大人は猛暑でグッタリでしたが、かもめの子どもは海で大はしゃぎ。海に入っている時間の長いこと! 泳ぐ、飛び込む、そして波乗り、エビ捕りと、みんな思い思いに遊びました。
海中でシンクロまがいに「ドングリ」をやったり、宙返りしてみたり。愛帆は七夕の短冊に「シンクロの選手になりたい」と願いを書きました。
あさり・しじみ組は、我先に浮き輪を奪い合い、体が冷えて震えているのに交替を嫌がります。浮き輪にお尻を乗せてぷかぷか浮かんでいたり、足をばちゃばちゃさせて「泳いで」いたりします。摩梨子と詩穂は、年長が捕ってくれるエビを「おどり食い」するのが好きで、「早く、エビ!」と偉そうに催促します。この時ばかりは、家来に命令する女王様のようです。
そして、ときどき海中から飛び出してくる鵜に驚いたり、半ば期待したりしています。子どもたちが泳いでいるところに鵜が姿を見せて餌を捕るのは、今年が初めてです。絵本で読んだ光景を間近に見られてみんな大満足でした。
今年の”海かもめ”は、「顔にシャワーをかけられるようになったよ」「海にもぐれた!」「泳げるようになった」「息継ぎができるようになった」「飛び込める!」「バタフライ、できるようになった」「背泳ぎができる!」と、次々に上がる歓声で沸きかえりました。
子どもたちを一段とたくましく大きくしてくれた太陽と銭函の海に ありがとう!
実りの秋、ダイコン抜いて イモ掘って
9月6日はとてもいい天気、くじら・かめ組が秋の取り入れをする日です。ホースランチから山道を登って1時間弱、「新堀ばたけ」に着きました。収穫するのは、枝豆とイモです。ダイコンの間引きとソバの雑草取りも仕事です。
スコップで掘ると土の中からイモがゴロゴロ。みんな夢中で飛びつきました。すると、「危ない
スコップで指を切ったらどうするの!」と、新堀母さんに叱られました。掘りとったイモの上をノシノシ歩いて「食べ物を踏んづけるんじゃないよ!」とまた叱られました。チョッと恥ずかしい。 <(_ _)>
あとで新堀母さんは「みんな おいでー」と言って、トーキビを一本ずつとらせてくれ、お土産にもたせてくれました。それに、「大きなダイコンも抜いていいよ!」と言ってくれたので、みんなで「ヨイショ、ヨイショ」と力を合わせて抜き、それももらって帰りました。(^o^)
枝豆は、8日の給食で「新堀ばたけの枝豆だー」と言ってみんなで食べました。
保育環境 良くなったよー!
★第二園舎の床 ヒノキ張りに!
第二園舎は、主として小さな子どもたちの生活の場になります。小さな子どもたちの素足への感触が優しく、転んだときもショックをやわらげる床、といえばヒノキの床。どうしてもヒノキ張りにしてやりたいけど、先立つものが…。でも、皆さんからお寄せいただいた「かもめまつり」の収益金で、費用の半分をまかない願いが実現しました。台所の床も張り替えました。ありがとうございました。
★トイレが水洗に
トイレの改修が実現し、子どもたちの、”超・気持ちイー”という声が聞こえそうなトイレになりました。これで、長年悩まされてきた臭気からも解放されます。少しずつ環境が整備されていきます。皆さんのたゆみない頑張りが実を結んで…。
実習生・ボランティアの来園 続々
かもめのホームページに興味を持たれて、実習あるいはボランティアで来園しています。以下、一部の方から寄せられた感想を抜粋してご紹介します。
子どもたちの元気の良さに驚きました。とてものびのびと楽しそうに遊び、なんでも自分でやろうとして…。周りに困っている子がいると、大人が声をかけるまでもなく子ども同士で助け合っている姿が印象的でした。自然のなかで育つことがいかに大切かを、かもめ保育園に来て気づかされたと思います。(藤女子大 M.S.さん)
小さな子でも怖がらずに海に入っていったり、エビや魚を平気でつかまえたり、さわったり、年齢に関係なくみんなで遊ぶ姿など、今まであまり見ることのなかった子どもの姿を見ました。4歳児や3歳児の子でもほとんどのことを自分で行っているので、どこまで手伝ってよいのか戸惑いました。(同 S.K.さん)
危険なもの(ハサミ、椅子3段重ねの「秘密基地」など)をあえて使わせることで、危険の認識を持たせる。ぶつかり合いでも、どこまでのケンカなら相手を傷つけないかなど学ぶきっかけになっている。自然には子どもにとって面白いものがいっぱいあり、そこから湧く興味を媒介に人間関係を発展させる保育だという気がする。(川崎市 K.Y.さん)