1. HOME
  2. かもめニュース
  3. 2002年度〜2006年度
  4. 2004年度 Vol46

かもめニュース

kamome news

2002年度〜2006年度

2004年度 Vol46

会場いっぱいに

たくさんの人が来てくれました。
 岡山から、横須賀から、山形から、そして全道各地のおじいさん・おばあさんが、成長した孫の姿を見たくて。
 「古巣」を懐かしんで、”かもめ”の親子たち。仲間と再会してチョッと興奮気味のOB・OG小学生。声が大人っぽくなった高校生。泣き笑いした「あの頃」を偲ぶお父さん・お母さんが。そして、いつも支援を惜しまない地域の皆さんが。
「招待状は郵送しないで。私が…」と申し出て、一軒一軒配ってくれた谷お母さんの呼びかけにこたえて来られた方々もいるでしょう。
 そんな人々で、会場はあふれるばかりです。

根を生やせ 幹を太らせ

 卒園する年長が、父母の歌う「冬の終わりの」で、誇らしげに入場。自分たちも大きな声で堂々と歌います。中でも、一段と元気に澄んだ声を響かせたのは温です。1年半前に入園してきたころの、なかなかみんなに溶け込こめなかった温とは大違い。(リズムでも、とてもうれしそうな表情でした! )。
「ねをはやせ みきをふとらせ かもめのこ」と書かれた卒園証書をもらい、一人ひとり証書を高く掲げて場内を一周します。
「わんぱくなかま」をもらってうれしそうな「かめ組」さんも、いよいよ年長。卒園組から雑巾を手渡されて、年長の証・掃除当番の引き継ぎです。
子どもたちは「リズム」が大好き。年長は、しなやかで躍動感にあふれ、一歳児はヨチヨチと。会場の拍手と笑いを誘います。コマ回しの妙技も見せてくれます。”ここまでやるのか”という驚きの声が聞こえます。

笑ったり 泣いたり

 お待ちかね、劇団「かもめ座」の開幕です。劇は、
「かめ組」(次年度の年長)の父母の担当です。「絶対にやらない!」と断言していた渡会・父さんもかぶり物をまとって結構良い味を出して。尻込みしていた割には、すっかりハイッテいます。
「友情出演」の今西OB父さんが、ジョークまじりのアドリブで「これからはあなたがかもめの土台となり柱となって支えていってほしい」とエールを贈ります。

 卒園児一人ひとりの生い立ちを紹介するスライド(ビデオ)。自分や仲間の主役の映像にかぶりつくように観ています。思いでのシーンにクスクス笑いながら、とっても幸せそう。滉也の「あのときはね~」という解説も聞こえます。みんなが大家族の一員になって、我が子の成長の記録を見ているよう。和やかな雰囲気がホールを満たします。

 スライドのナレーターは、3月に入園したばかりの明・お母さんが早々のデビュー。また一人、芸達者が増えました。

 一品持ち寄りで心のこもったご馳走と飲み物が並ぶ祝賀パーティー。おいしい、おいしい。格別の味です。
 スピーチは、いずれも子どもの成長ぶりへのうれしさと仲間や保育士への感謝の思いに溢れています。みんな、「うん、うん。分かる、分かる。」と同感の面持ちです。
 4人の子どもを「かもめ」に入れた谷さん(4人は、かもめの「単独最多記録」)。お父さんが、用意してきた原稿を読み始めましたが、10年にわたる谷家とかもめの歴史を振り返っているうちに感極まって声が続きません。谷・母さんが「お年で、目がかすんできたんです」と冗談を言って「代読」します。

それぞれの旅立ち

 園舎の外では、OB・OGや在園の子どもたちが人気者の「坂オジ」こと坂田父さんにぶら下がるようにまとわりついています。坂田一家は、海くんが「かもめ」を終わるまで、とお父さんが単身赴任中です。4月から、家族一緒の生活が本州で始まります。
 そう、みんなが心を寄せた卒園式、それは新しい歩みの始まり。小学生へ、年長へ。
そして、集まってくれた人々の誰もが階段を一段上がって…

卒園式に思う - みなさんからのひと言 -

★外で遊ぶ小学生の姿も、大好き。見てるとうれしくなります。かもめの子に戻ったように遊ぶOB・OGたち。子どもたちにとっても、やっぱり「かもめ」は大切な場所。これからもズーッと、私たちの古里「かもめ」でありますように…。守っていきたい、かもめとその保育。

★かもめの卒園式は、かもめ保育園で歩んだ親子にとっての同窓会です。

★子どもたちの素敵な姿、父母の皆さんの情熱からたくさんのエネルギーをいただいて帰ってきました。

★壁に貼られた卒園児の一枚一枚の水彩画、あふれる思いがたくさんたくさんつまっていて、本当に素晴らしい。プログラムの表紙の絵、すっかり気に入りました。絵はがきにしたらいいなぁ、させてもらっていいかな…、なんて思います。

★料理がとても豊富でびっくりした。そば、ご飯類、お汁粉、ケーキが何種類も。かもめのお母さんたちはすごい!

★劇で、よくもあんなに凝った演出や衣装、道具を作るもんだ。父母もとてもいい感じ、感動した。

★子どもたちの運動能力の素晴らしさに度肝を抜かれた。歌う声の大きさにもビックリ。子どもたちが伸び伸び育っているという感じ。親の力が保育に遺憾なく発揮されている。
今の世の中で、貴重なものを見せてもらった。

★こどもが変わる、親も変わる! かもめが持つそんな力を見た気がした。かもめに帰ってくる子供や大人の顔が明るく、朗らかだったことがうれしかったな、あたしは。長く関わってきてよかったなと思える瞬間だよ。

★こうやって巡り巡り人は変わっても伝えていくもの、守られていくもの、これが伝統というものなんですねー。種を播く人、刈り取る人、見守る人、みんながいて進んできた道、役割が変わってもこれからも続くであろうこの道。

ごくろうさま・ありがとう

 卒園式を支えた父母の会のみなさん、ご苦労様。
 慣れない演劇に、スライド作成に、会場づくり、食事、駐車場整理、園舎周辺の除雪に、自らも多忙な仕事で疲れているはずのお父さん・お母さんが、見事な組織力を発揮してくれました。ありがとう!