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かもめニュース

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2002年度〜2006年度

2006年度 Vol52

できたできたよ!340個の餃子だよ!

「ウッチーさんかな?」「パクさんじゃない!」
2日は待ちに待った『餃子作り』。誰が教えにくるのか予想していた年長の子どもたち。
「みんなおはよー、私はお料理研究家のユキコさんです!!」
今年も調理室から元気に登場してくれました。子どもたちの顔もニンマリ。
早速、餃子の材料をテーブルに並べて、
「ただ餃子を作るだけでなく、料理を作るにはどんなものをいれたらおいしくなるかなって考えるのさ。料理は頭を使うんだよ。もっともっとおいしいもの作れるかなって考えたらコックさんになれるよ。」ユキコさんの熱弁に頷く子どもたち。
ユキコさん「もっとおいしくなる方法考えてみて」 
向陽「ホッキいれる」 直輝「エビ」 麻妃桜「みかん」と他にも餃子に入れる食材を次々に言い始めました。
さあ、調理開始。細かく刻んだ材料を3グループに分かれて、ボールのなかでこねます。

なかなか手つきのいい円花・直輝・響貴のグループに「ここ上手だね」とユキコさんのお褒めの言葉。3人はさらに「こね」に力がはいります。向陽・皓大・雄太グループは、ボールから材料がまわりに飛び出していて、皓大がきれいに拾い集めています。「なんだかネバネバしてきた~」楽しそうな敢大・麻妃桜。

いい状態になったところで、いよいよ皮に包む作業にはいります。
「うちでやったことある」と自信満々な子どもたちでしたが、第一作目はヒダ付けに苦戦。水の付けすぎでベトベトになったり、中の肉がはみ出てたり、中身が少なすぎたり、ユキコさんのお手本のようには上手くいきません。
「むずかしかったら、2枚重ね合わせてヒダ付けて」とユキコさんのアドバイス。
「こっちのほうがかんたんだ」うれしそうな麻妃桜。
「それなら出来る」とどの子も一気に餃子作りのペースが上がり始めました。

そんななかでただ一人「このほうがいい」とひたすら片面だけにヒダをつけていたのは皓大でした。中に入っている肉の料もバッチリです。焼きあがったばかりの熱々の餃子を「さあ年長さん、特別出来立て餃子だよ」とユキコさんからもらい、早速味見。「おいし~!」自分たちで作った餃子は最高!!大満足です。

最後になって「うん、上手に出来た」と自画自賛の円花。「全然できない」と言っていた雄太もいくつもヒダが作れるようになりました。
どんどんおかわりしながら「これなら何個でもいけるわ」と藤原が言うように、大人も子どもも満腹になるまで食べました。

とってもおしゃれな小鬼たち

 午前中は餃子作りをしたこの日は、年長が自分たちで作ったお面をつけ、お母さんお父さんと一緒に考えたり、作ったりした衣装を身にまとい、あさり組や小さい子どもたちの豆まきに「小鬼」になって現れることにしていました。いざ、ホールへ向かってみると、かめ・かに組の前では、どう振舞っていいのか少々困惑気味におとなしく登場。あれっ、何時もの元気は?

いよいよ、あさり組のいる第2園舎へ。寝起きに小鬼が入ってきたので、こんなにかわいらしい鬼なのに、大慌て、大泣きのアサリさんたち。どうやら、小鬼も勢いづいて、少し動きが鬼らしくなり、なく子の前で、ポーズを極める。

小鬼に泣きながら豆をぶつける芽生と陽太。優佑、駿佑も必死の抵抗をみせます。
寝起きの彩世まで驚いて泣き始めました。得意気な年長の小鬼たち。大暴れしてホールへ退散。
めでたし、めでたし。

その後さっさと着替えを終えた年長たちの会話を聞いていると、「今日は3の日じゃないから鬼は来ないよ」安心しきっている雄太。 直輝も 「そうだよ、明日だよ節分は」
ロールマットをしながら向陽は「鬼来たら、こぶとりじいさんみたいに踊るんだ」と自信たっぷり。
ホールを出ようとしていた円花が後ずさりしたと思った次の瞬間、「ウォ~!!」と鬼が入って来て、「ギャ~!」逃げ回る子どもたち。
逃げる、逃げる。「今年の鬼は足が速いんだもん。」と後で涙で訴えていた向陽でしたが、逃げる向陽も速いこと。豆なんか投げるどころか、窓辺に置いてある豆の入っている箱を取りにいくことすらできないのです。最後に捕まえられたのは絢葉でしたが、なんとか藤原に助けてもらいました。鬼は素早くこっそり逃げていきました。
静かに福の神が現れました。少し安心した子どもたちの中で、まだ興奮がおさまらない摩梨子が福の神に豆をぶつけると「福の神には、ぶつけたらダメなんだよ」とみんなに言われ、ハッとしたようでした。
「豆なげたけどぶつからなかった」と敢大と円花。「怖かった」と麻妃桜。「怖くて少し涙でた」と皓大。「足速かった」と響貴。「小学校には鬼来なくてよかった」と来年のことを考えて胸をなでおろす年長。強烈な鬼退治が終わったのでした。